見出し画像

NU Students file #3 ホームカミングデイ特別号 医学部学生 沢田蒼梧

2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会にて

名古屋大学の学生のいまをお伝えしているNU Students file第3段!
今回は第18回名古屋大学ホームカミングデイのメイン企画「名古屋大学の集い」にて、名古屋フィルハーモニー交響楽団とピアノ協奏曲を共演予定の医学部医学科6年生沢田蒼梧さんをクローズアップします。

現役医学生がショパンコンクールに出場! その素顔に迫ります

©︎武藤章

沢田蒼梧さん プロフィール
1998年生まれ。愛知県半田市在住。6歳よりマツイシ楽器店ヤマハ音楽教室にてピアノを始め、山口延子・山脇一宏講師に師事。 15歳よりピアニスト関本昌平氏に師事。医学との二刀流で数々の権威ある国際コンクールに出場し、その功績はTV・新聞・雑誌など多くのメディアに取り上げられている。
2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会二次審査進出。2018年ジュネーブ国際音楽コンクール最年少ベスト16入選。2019年仙台国際音楽コンクール出場、審査員アンドレア・ボナッタ氏推薦によりピアノアカデミーエッパン(伊)プロフェッショナル部門参加、グスタフ=マーラーホールにおける選抜演奏会出演。これまでにポーランドシレジアフィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、大府市楽友協会管弦楽団等と共演。
東海中学校・高等学校6年連続首席卒業。令和3年度名古屋大学総長顕彰受賞。現在、名古屋大学医学部医学科6年生。

10月15日(土)に開催される第18回名古屋大学ホームカミングデイでは、現役医学生でありながら、クラシック音楽界の世界三大コンクールの一つ「ショパン国際ピアノコンクール」に二次予選まで進出した医学部医学科6年生の沢田蒼梧さんに、名古屋フィルハーモニー交響楽団との初共演にて、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番を披露していただきます。
今からとても楽しみですが、医学とピアノのどちらでも才能を発揮され、その素顔が気になってしまいます。今回は演奏活動や名古屋大学医学生として、ざっくばらんに一問一答していただきました。

名古屋大学附属病院前にて

-ピアノをはじめたきっかけを教えて下さい

僕は覚えていませんが、家にあった母の嫁入り道具のピアノを遊びで弾いていたそうです。2歳から通っていたヤマハ音楽教室で、小1の時、ピアノレッスンがあるコースを選択したのが直接のきっかけです。

-ずばり、ピアノの魅力とは?

1音1音の音づくりにこだわって、自分の思い描く音や響きを出せた時に小さな喜びを感じます。正解がないので練習するのはしんどいですが、そのこだわりが聴く方の心に伝わって「よかった」と言っていただけることが嬉しいです。

-好きな楽曲や演奏家を教えてください

ショパンや、ロシアの作曲家・ラフマニノフやスクリャービンが好きです。

-1日のピアノ練習量はどれくらいですか?

病院実習が始まってからは、平日は3〜4時間くらいに減りました。本番が近づいてくると、休日には12時間以上弾いていることも多いです。

-医学の勉強とピアノを両立できている秘訣はありますか?

「勉強は学校で終わらせる」というのを中高の頃からやっていたので、試験期間以外は大学で勉強し、家ではピアノという生活をしています。
基本的に万年寝不足なので、実習の空き時間などに図書館の机やロッカーのベンチで寝ていたりします。オススメはしません。

-休日はどのように過ごしていますか?リフレッシュ方法などあれば教えて下さい。

YouTubeでお笑い、特に漫才を見るのが好きです。毎年M-1グランプリが近づくとソワソワしています。

-愛読書や、最近読んで面白かった本、映画、その他最近はまっているマイブームがあれば教えて下さい。

大学の先生・同級生と、医療と人文系の中間くらいの本を読む読書会を月一で開催していて、とても楽しいです。最近読んで面白かったのは『対話と承認のケア:ナラティヴが生み出す世界』『子どもができて考えた、ワクチンと命のこと。』などです。

-名古屋大学および周辺でのお気に入りスポット、よく過ごす場所などを教えてください。

小児科の実習で仲良くなった患児さんたちと、実習の空き時間に病棟のプレイルームでよく遊んでいます。

-今だから言えるここだけの裏話、失敗談はありますか?

1年次の時に所属している卓球部の忘年会の出し物で、同期と漫才をしたことがあるのですが、それが変な風に広まって、とあるネットメディアの記事で「漫才コンビを組んで活動している」ことになっていました。そういう類の記事は二度と信用しないようにしようと思いました。

-最後に、今後の目標を教えて下さい。

病院実習と演奏活動を通じて、患者さんや聴衆の方の笑顔を見られることが、一番の幸せだと感じるようになりました。
患者さんに少しでも頼りにして安心してもらえる医師になりたいですし、音楽家としては、演奏を聴いてくださる方の心に触れることができるような演奏を目指しています。医師として、音楽家として、自分のやるべきことは何か、どんな人生を送りたいかを考えながら、今まで通り目の前のこと一つ一つに向き合い、努力し続けていきたいです。

ご回答ありがとうございました!

医師として、ピアニストとして、今後ますますの活躍が期待される沢田さん。名古屋フィルハーモニー交響楽団との初共演となる貴重な公演は、10/15(土)開催の第18回名古屋大学ホームカミングデイ「名古屋大学の集い」(@名古屋大学豊田講堂ホール)です。会場にお越しいただくには事前申込が必要です。(上限に達した場合は抽選とさせていただきます。)また、こちらの公演はYoutubeにてライブ配信し、お申込無くどなた様でもご視聴いただけます。

詳細はこちらのホームページをご覧ください。

みなさまのご参加をお待ちしております!

2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール本大会にて

今後の出演情報

●沢田蒼梧ピアノリサイタル
8/7(日)14:00 愛知/武豊町民会館ゆめたろうプラザ
●ラオ・ハオ×沢田蒼梧ジョイントコンサート
8/9(火)14:00 神奈川/逗子文化プラザなぎさホール
●グランブル管弦楽団デビュー記念公演
9/4(日)14:00 神奈川/鎌倉芸術館
松井慶太(指揮)沢田蒼梧(ピアノ)
●沢田蒼梧ピアノリサイタル
9/10(土)13:30 愛知/三井住友海上しらかわホール