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名大で初めて〇〇した日 vol.2

 名古屋大学OB・OGの皆様、名古屋大学メールマガジンNEXTをお読みいただき、ありがとうございます。
 今月は、名古屋大学副総長(法務・リスク管理・公正研究・内部統制・監査・人権担当)、法学研究科教授の中東正文先生に在学時代の思い出を絡めた大学のお話を寄稿いただきました。
 中東先生は名古屋大学法学部を1989年にご卒業、修士・博士も名古屋大学で修了されています。

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「名大で初めて南部食堂を利用した日」

                          中東 正文

 名大生なら必ず行く場所は、保健管理室だけではない(Vol.1「名大で初めて健康診断を受けた日」)。南部食堂もある。そこには忘れられないメニューが幾つもある。半チャンラーメン、味噌カツなんて、大学に入るまで知らなかった。

 医学部の学生も、教養科目(全学教育科目)は全学教育棟で授業がある。だから、南部食堂は、全ての学生たちの胃袋を満たしてくれる場所になる。私のように文系学部に所属していると、卒業するまで通い続ける。
 友だちとの語らいは、教室よりも、南部食堂でとなる。大学の近くに居酒屋は少なかったから、コンパも、南部食堂、北部食堂、理系中華など、生協にお世話になった。地下鉄も通っていなかったし……。

 1980年代の南部食堂は、古い鉄骨の建物で冷房もなかった。それだけに、本山原人のための学食らしい風情があった。それに、何と言っても、ホントに美味しくて安かったのである。
 評判を聞きつけて、近くの大学の学生さんもたくさん利用していた。つまりは、出会いの場でもあった。どのような出会いがあったのか、興味津々ではあるが、野暮な話ではある。少なくとも、私は恩恵にあずかることはなかった(名大祭では頑張りました……。が、妻との出会いは、妻の大学の学祭であったような?)。

 その後、経営合理化のためか、他大学の生協とメニューが統一されたりして、名大の学食の特別感は少し減った。建物も新しく建て直されて、2階建てのお洒落なものになった。名称も今では、1階はMei-dining、2階は彩〜Sai〜というらしい。昔の雰囲気を感じ取ることは難しくなってしまった。

 とはいえ、南部食堂で働く方々は、いつも愛情を持って接してくださっている。時代が移っても変わらない日常の風景は、何ごとにも代えがたくありがたい。

南部食堂(1990年代後半)南部食堂の様子①

南部食堂(2000年代前半)南部食堂の様子②(2000年代前半)

南部地区の生協食堂(2010年代中盤頃)新しくなった南部食堂 Mei-diningの様子(2010年代中盤頃)

南部地区の生協食堂(2010年代中盤頃)1新しくなった南部食堂 Mei-diningの様子(2010年代中盤頃)

◯この記事をご覧になって、学食が懐かしくなったあなたへ◯
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