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『日本初公開!「The Estimations」と「Kimberlite Records」謎の正体をあばく!!』

 カナダのソウル・ミュージックレーベル"Kimberlite Records" これまでレーベルからリリースされた全レコードは、発売してはすぐに売り切れ、特に初期の作品は市場で高額取引されるなど、現行ソウルミュージックのシーンやマニアの中では人気急上昇中で今注目すべきレーベルの一つである。

 私は、2019年にKimberlite Recordsに出会って以降、ずっとレーベルのファンの一人だ。ある日facebook上で、Love Rightsというレーベルに所属するバンドのレコードについて紹介した記事を載せた。その際にJory Kinjoさん(父が沖縄出身、カナダ人)が私の投稿にコメントをくれた。

そこには「レーベルのサポートありがとう!」とあった。その返信が気になり何通かコメントのやり取りを続ける中で、驚く事に彼がレーベルを運営している人物の一人だと判明したのだ。

 今回は彼がヴォーカルを務め、レーベルで初めての作品を出したバンド "The Estimations" がセカンド・シングルをリリースしたことを機に、これまで明かにされてこなかった、レーベルとバンドについての話をうかがった。

彼らに関しての詳しい情報がメディアでは、ほとんど公開されていないため、今回のインタビューでお聞きした事は間違いなく貴重なものになるであろう。日本でインタビューを行ったのは、ntro(ナオトロ)が初となる!

どうぞ最後までお楽しみ下さい!!


写真:Jory Kinjo (The Estimations, Kimberlite Records and more)

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質問者:n - ntro、 回答者:JK - Jory Kinjo

 n - ジョリーさん、こんにちは。The Estimationsのセカンド・シングル発売おめでとうございます!今回はインタビューをさせて頂きありがとうございます。いろいろとお話が聞けることがとても楽しみです。

 JK - いつもサポートしてくれて本当にありがとう!今回はインタビューしてくれて感謝している。

 n - まず始めに、The Estimationsのバンド紹介をお願いします。

 JK -  The Estimationsはカナダのエドモントンを拠点に活動しているバンドで、コロナ以降は全くライブが出来ていないけど、スタジオではセッションしたりしているよ。

バンドはカルガリーのMocking Shadowsと、モントリオールのPlanet Smashersのメンバーで結成し、これまで2枚のシングルを出した。現在はいくつか新曲の制作中で、来年にはニューアルバムを出したいと考えている。

 n - 今作を聴いて、前作と同様にA面とB面では違ったアプローチをしているように感じました。新曲をリリースする際に何かこだわっていることがあれば教えてください。

 JK -  レコードを作る時はいくつかこだわっていることはあるよ。最も考えていることは、DJがレコードを流した時にオーディエンスが自然に踊れるような曲になっているかどうかは意識している。だけど同時に、曲調に合った歌詞であるかも注意している。あとは、俺たちはいつもレコードの両サイドに違ったテンポの曲を入れるように心がけている。もちろんオールドスクール・スタイルのリズムや音にすることにも気をつけている。

シングルとアルバムに対してのアプローチは全く別で、画家に例えて言うなら、アルバムは大きなキャンバスに絵を描くようなもので、それに対してシングルは小さなキャンバスを使用する感じかな。大きさで表現できる幅がダイレクトに変わるでしょ?

 n - 次にKimberlite Recordsにはどんなミュージシャンが所属しているか、設立のきっかけなどについてお話を聞かせてください。

 JK - レーベルは俺と、フレッド・ブレント、ジェフ・ペナーの3人で、2018年に設立し運営を続けている。俺たち3人は長年とても仲の良い友達であり、みんなカナダでは珍しいソウルミュージックのDJでもある。カナダのソウルミュージックのシーンは小さく、もっとシーンが多くあるといいな、そう感じたことから自分たちでレーベルを作って、そこからソウルミュージックのレコードを出す事にしたんだ。

 フレッドが主に曲作りやアレンジ、プロデュースまで担当しレーベルの指揮をとっている。フレッドと俺は高校からの友達で色々なバンドでも一緒にプレイしてきた。もう25年の付き合いになるよ。

 ジェフはレーベル運営がうまくいくようにビジネスに関わる重要な部分を担っている。

 俺がレーベルで担当しているのは、作詞とスタジオミュージシャン、アーティスト、The Estimationsのヴォーカルであり、またレーベルからリリースされた他の作品では、バックミュージシャンとしても演奏している。

曲作りに関しては歌詞から書き始めて、それが出来たらみんなで集まって曲にする。そのあとに才能あるシンガーを探して歌ってもらっている。特にカナディアンのシンガーをいつも探しているよ。

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 n - レーベルからリリースされた作品は7インチ・シングルのみですが、そこにもこだわりがあるのでしょうか?

 JK - レーベルとしては現在、"Broken Hearts Inc." のLPと、レーベルのコンピレーション・アルバムの制作に取り掛かっているところ。あと、いつになるかはわからないけど過去にリリースしたシングルの再発についても考えている。出来れば来年にでもリリースしたいね。

 ここ1,2年はコロナの影響や去年亡くなった俺の母の介護などで、レーベルの活動にあてる時間がなかなか裂けなかったけど、今年は出来るだけ多く作品のリリースなど出来るように全力で活動に励んでいるよ。

 n - レーベルのロゴや、レコード・スリーブのアートワークがとてもカッコいいですね!アートワークは誰が手掛けているのですか?

 JK - レーベルのオーナーである、ジェフがデザインは担当していてる。レーベルからリリースされた作品のほとんどはジェフが手掛けたものになるよ。The Estimationsの新作のスリーブもそう!ジェフはトロントのElaine Banks Designとも一緒に仕事をしているよ。

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 n - The Estimationsのファースト・シングルは大人気で、既に廃盤になり市場では高額取引されていますが、再発売する予定はありますか?

 JK - いつになるかはわからないけど再発したいとは考えている。現実的には早くとも2023年になるかな.... フルアルバムをリリースする時は2曲とも入れたいと思っている。

 n- もう既に次回作がとても楽しみです!最後に今後のバンドやレーベルの計画などについて教えてください。

 JK - レーベルの今後の展開としては、レゲエだったりブギーなファンクの方へも幅を広げていきたいと思っている。2022年はたくさんレコードを出したいね。実はそろそろニューリリースの予定の作品があるから、目を離さずチェックしてね!

あとは、オンラインショップでレコード以外のフォーマットで音源の販売も出来たらいいなと思っている。そうしたら、もっと早いペースで新作を出せるもんね。

 最後に日本のファンには遠くからレーベルやバンドをサポートしてくれていることに感謝している!俺の家族は沖縄出身ということもあって、近い将来にまた日本でライブ出来たらいいなと願っている。

個人的には別のバンドで、過去に何回も沖縄と東京、京都、大阪でライブはしたことがあるけど、次回来る時にはKimberlite Recordsのバックバンドと、何人かシンガーを連れて行き、昔のMotown Revueのようなスタイルでジャパン・ツアーをやりたいな!!


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