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佐久間宣行のANN0と番組が好き、という話。

おはようからおやすみまで。こんばんは、中村冬雪です。

佐久間宣行さん、という方をご存知でしょうか?

テレビ東京の会社員の方です。

ここであえて写真はのっけません。よく考えてみて下さい。会社員の写真を画像検索して引っ張ってここに添付して記事にする。会社員の写真をわざわざ引っ張ってくるという行為そのものに疑問を感じました。思いません?

そう、会社員なんですよね。社長とかでもなくて。テレビ東京の会社員なのにフジテレビ系列のニッポン放送でラジオのレギュラー(しかもオールナイトニッポン)持ってる人なんです。会社員なのに毎週15分程度のフリートーク考えてるんです。ラジオで話すために。意味わからないですよね。

そして、ある意味そんな会社員のラジオを毎週聴いてる僕が一番意味わからないと思います。なにが楽しくて会社員のラジオ聞いてるんだ、って話です。

【カンペッ!】

そもそも佐久間さんを知ったのは、『ゴッドタン』という番組でした。ゴッドタンって番組は最高に下らない番組で、本当に面白いと思っています。

個人的な話ですが、僕はめちゃめちゃテレビっ子で子供のころからドラマやバラエティが本当に大好きでした。しかし出ている人やそこで起こったことについて、先のことや感情を想像してしまう性格なので、ドラマや映画を見ると疲労感がある時が多く、笑いをメインに据えたバラエティを見る比率も高くなっていきました。そんな中で、今度はバラエティをみている時にそのシステマチックな部分が見えるようになってきました。台本や嫌な言い方をすればヤラセ(テレビは面白ければ別にいいと思ってます)が見えた時、それを演じているタレントや芸人さんの感情を想像するようになりました。そんなことを考えていると素直にバラエティが面白いと思えない瞬間が出てきたのです。

そんな中、たまたま夜更かしをしていた時につけた番組が『ゴッドタン』でした。

そしてその時の企画は『景気づけにアイドルにオッパイを見せてもらえるようお願いする』という企画でした。

齢30を過ぎたおっさんたちが今をときめくグラドルにただただオッパイを見せてと懇願するのです。意味わからないですよね。

ただ死ぬほど笑いました。こんな下らないことをやっていいんだと思いました。そこからゴッドタンを見るようになり、バナナマンの日村さんがやるヒム子というキャラの企画や谷桃子さんが大暴れする回などで佐久間さんの存在を知ります(この辺は説明するとめんどくさいので興味のある人だけゴッドタン過去回を遡って見てみてください)。

【企画書は、ラブレター・・・】

そのほかに佐久間さんがやられている番組としては

・ウレロシリーズ

・SICKS

・キングちゃん

・青春高校3年C組

・あちこちオードリー

などなどです。

個人的に好きなところは『この番組をやっている人たちが楽しそう』っていう部分に尽きます。いい意味で、番組をやりつつ気を抜いている、もしくはやりたい部分を出しているのです。

特に劇団ひとりさんはゴールデンタイムに出てる時の表情と違い過ぎて同一人物なのか定かではありません。僕は多重人格を疑っています(この辺はA-Studioにゲストで出てた回の鶴瓶さんの最後のコメントが素敵でした)。

劇団ひとりさんは素のところにある狂気の部分が最高に面白くて、それを出せるフィールドや空気感を作るのが佐久間さんの仕事として素晴らしいところなのかな、と思っています。(ゴールデンのひとりさんも好きです。念のため。あしからず)

ウレロの再始動が早見あかりさんの鶴の一声から、というのもそうですが、演者がまたやりたいと思う空間や作品の空気感って、視聴者にも伝播するものだと思っていて、その幸せな空気感とバカで下らない単純な面白さ、というのが最高に好きなのです。なにも考えずに、笑ってられる空間と映像を提供してくれるその仕事を尊敬します。

【ラジオチャンピオン】

お笑いが好きな人たちと、好きなものを作るということをやって視聴者と演者を幸せにする無限の生産体制の構築。最強かよ。

そしてそんな佐久間さんが初めたのが『オールナイトニッポン0』です。もともとアルコ&ピースのANNのヘラクレス回なんかで出演してたり、単発で出演したりしていましたが、まさかのレギュラーなわけで。ラジオ好きを公言していた佐久間さんが、喜び余ってANNのオファーがあったことをテレ東の社長に直で言っちゃうその気持ちもなんとなくわかります。

そうして放送されている佐久間さんのANN0は、毎回80点みたいなラジオです。ディスってるわけじゃないです。毎回安定して面白いという意味です。芸人さんのラジオは聞いていると良くも悪くも波があるというか、大当たり回とハズレ回がある気がしてますが、そこは会社員。毎回安定した仕事です。

聞いている人はやっぱりバラエティが好きな人たちのようで、他のラジオでも聞く職人さんがよくメールを読まれたりしていて、それもまた幸せな空間になっていると思います。

毎回安定して面白い、そしてバラエティ好きにはたまらない制作現場の裏話。ウレロ生放送の回は死ぬほど笑いました。

【まとめ】

もしこの稚拙な文章で興味を持った方は、ウレロシリーズかSICKSを見てみてください。そこで面白いと思った方は、きっと他の作品も楽しめると思います。

脚本家(を目指している)の僕からすれば、演者さんが楽しめる、もう一度やりたいと思う空間を作る佐久間さんという方は、本当に素晴らしいと思います。

ちなみに、一つだけ言いたいことがあるとすれば、ですが(ここからはラジオを聞いたことがある人だけわかる話です)

ビートルズを聴くと良い企画が〜のくだり

しゃらくせぇよ!!!!!!!

ってツッコミ待ちじゃないですか?

ツッコミあった方が面白くないですか?

(とはいえこれは少しシステマティックな笑いかもしれませんね)

中村冬雪でした。

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