読んだもの日記(2019/05/27) #まじ日

今日読んだもの
某ネットニュース

とある元アイドルが大麻所持で捕まった。のちの調べから、彼が現役アイドルの頃から大麻を使用していたことがわかった。
ファンの反応は、怒り、呆れ、悲しみ…など。軽蔑や失望もあったと思う。
「あの時も大麻やってたんだ」「私達が払ったお金で大麻買ってたんだ」「そんなつもりでお金を出してないのに、何に払ったんだらう」
何に、って、それはパフォーマンスだったりCDやDVDだったり写真だったり、そういう商品を手に入れる/体験することへの対価だ。だから、お金を出して、ものを手に入れた時点で、交渉は成立している。
それでも、「何に支払っていたのか…」と言いたくなる気持ちは痛いほどわかる。ファンとは物語を獲得する行為である。純粋に商品を買っているのではなく、アイドルの人生(のように思われるもの/少なくとも芸能活動)を買っている。物語を完成させるために、ピースを集めている。
薬物使用が発覚した時に、出演作が回収されることへの批判はよく聞かれる。「作品と罪は別」である。アイドルはどうだろう?アイドルはどこまでが作品だろう?出演作撤回問題は置いといても、感情として、とてもショックを受けることは想像に易しい。過去に買った「作品」が傷つけられたから。
同時に、生身の人間を消費することの危うさも感じる。関係性はいびつだ。なんの権利があって、批評をして自由を奪うのか?提供されているもの以上を盗み見ようとするのか?人生に対価を支払うってまるで奴隷では?私たちは人権を侵害しているのだろうか?


お願いだから健やかに幸せに過ごしてほしいという気持ちと、結婚するなら私が納得する人にしてねという反吐がでるような願いは簡単に両立する。

なんだかなぁ、と思ったり。

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