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NAGAREYAMA F.C. CSL1 第6節 感想

2024年6月23日、NAGAREYAMA F.C. 2024シーズン千葉県社会人サッカーリーグ1部(CSL1)第6節*、対戦相手はHCSフットボールクラブさん(以下HCSさん)です。NFCと同じく開幕から無敗を続けており、上位対決になります。会場は今シーズン3試合目となる市原市VONDSグリーンパークです。(*:第5節は8月開催予定)

今節は予報では雨&強風となっておりピッチコンディションに苦慮しそうな事前予想でしたが、前半は小雨で風はほぼ無し、後半は雨は止み風は若干と大きく崩れることはありませんでした。
むしろ流山からの高速道路の事故大渋滞による影響の方が大きかったのでは?と思います。筆者自身も予定よりだいぶ会場着が遅くなってしまいましたが、選手&スタッフの会場着は余裕を持てたのか心配になるほどでした。

来慣れた感のある会場のVONSグリーンパーク
今シーズンまた何度かお世話になります
悪天候ながらサポーターも集結

第4節のメンバーと試合開始時のフォーメーションは以下の通り。今節はスタートから3バック(5バック)の布陣です。試合5日前に新加入が発表されたばかりの#15 板垣選手がシャドーの一角で早くもスタメンに入りしました。今節はメンバー外の#2 岡田選手に変わって#23 長野選手が右WBに。それ以外はスターティングメンバー、ベンチメンバー、ともに前節から変更なしです。

3-4-3(5-2-3)のフォーメーション
加入発表すぐスタメン起用の#15 板垣選手

◾️HCSさんのNFC対策が機能した前半

キックオフから試合はHCSさん優勢で進みます。HCSさん自らを主体的に、NFCを受動的にさせるためのプレー選択を随所にしてきました。左右SBを起点にしてNFCのWB前後のスペースにボールを運び、ミドルゾーンにボールがこぼれてきたらセカンドボールを拾って前線のスペースにボールを配給、NFCディフェンスを背走させ快速の自選手と競らせるのを何度も仕掛けてきました。これによりNFCはディフェンスラインと前線が間延びし、数的不利になりがちなミドルゾーンでのセカンドボールをほとんど奪われる形に。更にHCSさんの選手たちは体幹や足元の基礎技術がしっかりしており、球際での争いもNFCの選手は後手に回ってしまいます。なんとかボールを奪ってもNFCは各選手のポジショニングを崩された状態からのスタートとなってしまっているため、ボールの出し手と受け手のタイミングが合わず何度もオフサイドに引っかかることになります。
前節の感想で筆者は『相手チームも昨年以上にスカウティングをしてくることが予想されます。』と書きましたが、図らずもすぐにその機会が訪れたと強く感じました。
そしてHCSさんに先制ゴールを許してしまいます。この時はゴール前に守備の人数は揃っていましたが、誰がボールホルダーにアタックするかが曖昧になってしまいその僅かな隙を突かれ放たれたシュートがコースに飛んで失点してしまいました。
その後も全体の流れは変わらず、NFCは0-1のビハインドで前半を終えることになります。

ディフェンスに奔走するNFCの選手たち

◾️盛り返そうとした後半...しかし

後半キックオフ。前半と同様にHCSさんのペースで試合は進みますが、前半の課題を修正したNFCは前半よりはボールを運べるようになります。何度か決定機も迎えますが枠を捉えれなかったりGKのファインセーブにあったりでゴールを割ることができません。
そのような中、HCSさんのカウンターを浴びて追加点を奪われてしまいます。相手FWにディフェンスはしっかりついていきましたが僅かに身体を離された瞬間に遠目から思い切りの良いシュートを放たれてしまいゴールを決められてしまいました。相手チームながら思わず「上手い」と声が出てしまったプレーでした。
NFCは悪い流れを引き戻そうと、#19 飯沼選手、#14 高木選手を投入。運動量を回復させセカンドボールも拾えるようになります。試合終盤ににも何度か決定機を迎えるますがゴールは奪えず、0-2のままタイムアップ。開幕からの連勝は4で止まり、今シーズンの、そしてチーム立ち上げから公式戦としては初の敗戦を迎えることになりました。

今節最大の決定機も
相手GKのファインセーブによりゴールならず

◾️流山の心臓再び #14 高木一希選手

チーム立ち上げからNFCに所属し、今年3シーズン目を迎える#14 高木選手。過去2シーズンはアンカー/ボランチの絶対的レギュラーとしてほぼ全試合フル出場を続けていましたが、今シーズンリーグ戦はこれまでベンチスタート。出場した試合も主にサイドハーフでのプレーが多かったのですが、今節は途中出場ながら久々のボランチでのプレーとなりました。小柄ながら豊富な運動量と異次元のボール回収能力は健在。ビハインドで劣勢の試合展開においてミドルゾーンでのセカンドボール奪取や危険なスペースを塞ぐのに奮闘し、それまで押され続けていたNFCは#14 高木選手の出場以降イーブン以上に押し返すことに成功しました。
高木選手に限らず、2024シーズンは選手数も増えチーム内競争も激しくなり、試合になかなか出られない選手も出てきてしまっていますが、劣勢の試合展開の中で光った#14 高木選手のプレーに、全ての選手が重要な戦力であることは間違いないということを改めて感じることができました。

久々のボランチでプレーする#14 高木選手

◾️大切なのは次に繋げること

今節は一言「完敗」だったと思います。実はシュート数や決定機数的には最終的にはNFCが上回っていたのではと思いますが、試合全体のコントロール、チームとしての練度、局面での強さ・精度などはHCSさんが大きく上回っていたと感じました。
前述の通り、今節の敗戦はNAGAREYAMA F.C.発足以降、3シーズン目にして初めて迎えた公式戦での敗戦となります。勝負の世界にいる限りいつかは迎える日が今回遂に訪れたわけですが、これはこれからも続いていくクラブの歴史が1つ動いた証でもあります。大切なのは次に繋げること、そして諦めないこと。今回の経験を糧に課題を克服し、NAGAREYAMA F.C.というクラブをまた一段成長させましょう!

選手挨拶後にはサポーターから流山コール

※今回はNFCウォームアップ/アディショナルタイムはお休みとなります。(高速渋滞がうらめしい...苦笑)

次節は6月30日、対戦相手は房総ローヴァーズ木更津FCさん、会場は木更津市ローヴァーズドリームフィールドで16:00キックオフです。よろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございました。

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