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我々を打ちのめす本

「我々の読む本が、頭をぶん殴られたときのように我々を揺り動かし目覚めさせるものでないとしたら、何でそんなものをわざわざ読む必要があるのか?

我々を幸福にしてくれるのか? 本など読まなくても我々は幸福なのさ。

自分を幸福にしてくれる本など、自分で書けば良い。

本当に必要なのは、痛々しいまでの不幸、愛する人の死よりも打ちのめされる本、遠く離れた森で自殺するときのような気分にさせる本だ。

本は、我々の内面にある、凍った海原を突き通す斧でなければならない。
そう、信じてる。」

1904年 フランツカフカ

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