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整然、雑然

ヨーロッパの整然とした街並みに比べ、日本は住宅や建造物が”個”を主張しあっていて統一感がない。それほど優れた個性があるわけではないが、隣と”被る”ことをとりあえず避けようとする。平素は違和感を持たないが、他国のクリエイターが撮った日本の映像などを通じて、改めてその雑然さを直視することになる。

自分の部屋の中、家の中、部署の中、生存領域の内部はきれいに整えるが、それ以外は不可侵・不関心領域。「日本人は協調性が高い」と誤解されがちだが、根本は部分最適が強い。インスタグラムは自分に都合の良い場面を切り取ろうとするが、第三者は都合の悪いところも含めて映し出す。焦点化は自己満足、俯瞰は残酷。雑然は気分、整然は意志。

すべてを規格化する必要はないし、やろうと思ってもできない。
雑然さを活かしたままで、全体最適を高める方法はないものか。
唯一の解が「移動」だと思う。
個の配置を変えること。これで空気が善くなる。


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