Cold 4betについて 〜GTOw意訳記事〜
はじめに
今回の記事は、GTOwizard Blogの意訳と加筆です。
本記事で紹介することは、MTTとCashのどちらにも当てはまることなので、ぜひ最後まで楽しく読んでいただけれな幸いです。
また翻訳が伝わればいい感でやっており拙い部分があるため、コメントにて教えていただければ嬉しいです。
それではいってらっしゃい!
意訳・翻訳コンテンツはこちら↓
翻訳・参考元
3betにColdCallした方がいい?
Cold Callとは1 つのベットと 1 つ以上のレイズがあった後にコールすることです。
あなたのアクションの前にRaiseが入り、それにRe-Raiseがあった場合、非常にタイトにプレイする必要があります。
これは「自分自身のポジション、他の人のポジション、Stackの深さ」などの要因に関わらず当てはまることです。
しかし、難しいいこととしてFoldしない場合はどうすればいいかということです。
疑問に浮かぶ点としては
・4betするハンドレンジの強さは?
・4betするときのサイズは?
・Bluffするべきなのか?
・Callしてもいいのか?
というようなことでしょうか。
今回の記事では、上記のことを解決していきます。
BTNでのColdCall
あなたがRaiserではない場合、ColdCallするべきではありません。
ハンドが4betするほど強くない時、ポットを取りに行くべきではありません。
DeepStackでBTNの時は例外ですが、これは非常に稀です。
ほとんどの場合は、4betするほど強くないハンド(Middleレンジ)であればポットを取ることできないでしょう。
下図は、Raise→Re-Raiseに直面した時のBTNのプリフロップ均衡頻度の表です。
HJ open→CO 3bet→BTN ??
こちらをみると100bb時には4.2%ほどColdCallが存在します。
しかし、Stackが浅くなるにつれてほとんどのハンドで4bet or Foldという選択を取るべきなのがわかります。
ここで重要なこととして、
「一番良い状況でもBTNは90%以上のレンジでFoldしているということです。」
ここで他のシチュエーションの時も確認してみましょう。
UTG open→CO 3bet→BTN ??
UTG open→UTG+1 3bet→BTN ??
表より最良のシチュエーションである
HJ open→CO 3bet→BTN??
でさえ90%以上Foldしていますが、ほとんどの場合は96%以上でFoldしています。
スタックごとでのBTNCold 4bet
スタックごとでのBTNのColdCallとCold 4betの比率をみると
「100bbのような深いスタックでポジションが最も良いBTNの時限定で顕著にCALLしています。」
その一方で100bb以外のStackではほとんど同じ頻度でCold4betを選択しているようです。
この深いスタックの時のColdCallとしては、フロップ以降でハンドのEQを過剰に実現できるため、PreFlopで少しのリスクをとることができるようです。
深いスタック時のBTNの時限定
また、オリジナルレイザーはフロップ以降でアウトポジションでプレイするため3betとBTNのColdCallに対応するのが難しくなります。
BTNの4betの理由は、
「オリジナルレイザーを排除すること」が多いです。
CallすることでBTNは魅力的なポットオッズを得ることができます。
スタックが深くなるほど、オリジナルレイザーがポストフロップでアウトポジションでプレイすることのデメリットが増えます。
それによりオリジナルレイザーがCallしたり、5betしたりすることが利益的ではなくなります。
ここで純粋に上位3%のレンジをみてみると下図になります。
AAs〜TTsとAKsのかなり限定的になりますね。ここでGTOwizardの計算されたPreFlopを確認してみましょう。
HJ open→CO 3bet→BTN??
BTN Cold Callレンジが*コンデンスドレンジになっていることがわかります。
BTNは強いハンドで4betをし、「Callするには強すぎるハンド」と「あまり強くないがGoodBlockerであるハンドレンジの一部」で4betをしています。
注意点として、AAをTrapレンジに入れずにKKとAKsの一部をTrapしています。
*コンデンスドレンジとは(Condensed Range)
TopレンジとBottomレンジが抜け落ちている中強度のハンドレンジのこと
3bet Cold Callレンジに向くハンドレンジは「ハイカードのSuitedハンド」や99s〜QQsなどのポケットです。
これらのハンドは、マルチウェイポットでも高いEQを持ち、それを保持し続けます。
それ以外の低頻度Callレンジはボードカバレッジとして機能し、BTNが弱いボード時に強い役になり、強いボードの時に弱い役として働きます。
一方、Cold4betレンジに着目すると「KJsやKTs」が4betBluffレンジとして優秀なことが確認できます。
このハイカードSuitedハンドレンジは覚えておきましょう。
BTNのColdCallレンジにAAsがありませんがBTNにTrapレンジが存在しないということではありません。
これは3betterであるCOが5bet ALL INする可能性があるため、AAsを4betにした方が利益的になるということです。故にAAsはTrapレンジに不向きなのです。
BTN がColdCall→HJ 4betした時のTrapレンジの効果
BTNは「JJs〜KKs」や「AK」でBack Raiseしています。
これらのBack RaiseしているレンジがTrapレンジということです。
HJ 4bet→ CO calls→BTN ??
HJが4betしCOがCallした場合、上図のようになります。
KKsとAKs以外のレンジは8bbを捨てることを選択するようです。非常にタイトになります。
BBからの3bet ColdCall
Cold Callは一般的にはおすすめされず、特にCOやそれより前のポジションから行うことは避けるべきです。
BTNはHJのオープンとCOの3betに対して優位な位置からColdCallが可能です。
よりEarlyポジションからのアクションに直面した場合は、ColdCallは魅力を失います。なぜなら、Raiserと3betterのレンジが強くなるからです。
BBはBTNのオープンとSBの3ベットに対して時折コールドコールの機会があります。
BTN opens→SB 3bet →BB ??
上図はBTN open→SB3bet→BB ??という状況での均衡頻度です。
このことより、BB Cold Call頻度はわずかにあるように思えます・
しかし、このColdCall頻度は簡単に低下します。
BBは、SBがCOやHJ openに対して3betを行った時にわずかにColdCallしていますが、容易くこの頻度は低下します。
相手のレンジが強くなるにつれてBBはColdCallで得られる利益や恩恵がなくなるからです。
100bbにおいて、BBのColdCallレンジはBTNのColdCallレンジと似ており、「ハイカードSuited」とミドルポケットに重点を置いてます。
しかし、60bbにおいてColdCallレンジはAAsを中心に構築されています。
これはMarginalなハンドがフロップ以降でEQを実現できるからというより、「AAのようなNuts級の強さで4betして相手を降ろしたくない」ということです。
60bbスタックにおいて、BBがColdCall to 3betを行った後のフロップでは、SPRが十分に低くなっているためAAsをNutsとして扱うことができます。
このSPRの低さが原因となり60bbではフロップ以降をAAsをNutsとして扱い、100bbではNutsとして扱わずに4betする理由となっています。
30bbでのレンジ
ここで上図の30bbでのBBレンジを見ると、ColdCallレンジが広がっています。
これは3betサイズが原因となっています。
Stackが浅くなると、BTN openに対するSB 3betサイズが小さくなります。故に、BBのPush ALL INする利益がわずかに減少することにより3bet Cold Callレンジがわずかに増加するのです。
やはり、ColdCallレンジはAAsが最も優れているハンドです。
ICMの観点より
人々が4betするべきハンドでColdCallを選択する理由は、一般的にポット構築の機会の代わりにより安全で分散を抑えるためと考えて選択するからです。
しかし、
ColdCallは分散を抑える選択肢ではありません。
ICMでのシミュレーションによりColdCallが分散を抑えるプレイではないことが明らかになります。
実際にICMシミュレーションで、Callが減少して、Raise or Foldの選択肢が増加しました。
これは、ショーダウンすることが最大の変動要因であり、Callすることによってショーダウンが発生する可能性が高くなるからです。
この分散の減少のトレードオフは、より多くのチップを獲得する機会を逃すことですが、ICM が要因である場合 (獲得したチップの価値が失われたチップよりも低い場合)、多くのシーンで価値のあるトレードオフになります。
ColdCallするというアクションは
これは ICM が推奨していることとは逆です。
4betサイズ
多くの人が4betを通常より少ない頻度で行なってしまっていることの理由の一つとして、4betのサイズに対する誤解によるものです。
3betのサイズはOpenRaiserの3〜4xになる傾向があるため、4betにおいてもこれを適用してしまいがちです。
しかし、4betのサイズ、特にCold 4betのサイズはこれよりも遥かに小さいサイズになるの可能性があります。
4betサイズが小さくなる理由
100bbスタックの場合、IPにおいて4betサイズは 3bet 8bbに対して20bbとなり、OOPの時は21bbになります。
40bbスタックの場合は、4betサイズは、IPにおいて 3bet 6.3bbに対して12bb、OOPの時は13bbになります。
これらの4betシーンで、FoldEQが多ければ良いという訳ではありません。つまり、相手の5bet ALL INに対して簡単にFoldすることができる最大のサイズということです。
4betサイズをもっと大きくした場合、自分自身で相手の5betALL INにCallせざるを得ない状況またはコミットしにいっていることになり、Thin-valueハンドレンジを4betする余裕を失うことになるのです。
結果として、大きい4betサイズをした場合、プレイするハンドはさらに少なくなります。
特にOOPのおいて、一部のハンドレンジをOdds Callしてしまうことによってより難しい局面に追いやられ苦しめられます。
よって、Middleレンジで4betをする戦略とAAのようなTopレンジでALL INする戦略の2つで構成することは珍しくないですが、相手からもっとチップを取りたいAAのようなTopレンジ、ALL INにはFoldせざる得ないMiddleレンジを小さい4betするオプションは良いでしょう。
ここで例を見てみましょう。
40bb HJ open→CO 3bet→ SB ??
100bb HJ open→CO 3bet→ SB ??
ここでICMモデルにしてみましょう。
ICMモデル
25bb left25% HJ open→CO 3bet→SB??
ICMモデルでの同様のシーンを確認するとより顕著に
ALL IN or Cold 4betをしていることがわかります。
25bbでは、ChipEVモデルでは、SolverはどのハンドでもALL INをCallすることになるので単純に自分自身からALL INをします。故に。Cold 4betという選択がありません。
しかし、ICMモデルではプレイヤーの残スタックの方がポットのチップより価値があります。
したがって、ICMシミュレートをするとCall Oddsは好ましくないと言えます。
結論まとめ
自分のアクション前にRaise→Re-Raiseされた時、そのアクションができるハンドは十分に強いです。
例え、自分が3bettorよりも有利なポジションにいるとしてもオリジナルRaiserのアクションが残っているため危険です。したがって、ポジションやStackサイズには関係なく、ほとんどのハンドレンジでFoldする必要があります。
Foldしない場合は、Cold 4betをする必要があります。特にICMが重要な要素である場合は、4betのサイズは非常に小さくなります。
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