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GTOの課題点と使用注意点

今回の記事はこちらの記事を拝見させていただいて書かせてもらいました。

◇ポーカー界隈におけるGTOとは?

GTOとは、Game Theory Optimaleの略であり、ゲーム理論最適という意味になります。

定義1(GTO戦略)
「二人ゼロサムゲーム」においてナッシュ均衡をなす任意の戦略の組みに含まれる戦略
引用

GTO戦略とは、2人ゼロサムゲームにおいて採用することで利得の期待値の最低値が保証される戦略ということです。

ここで私たちのやっているゲーム、テキサスホールデムと比較してみましょう。

ポーカーにおいて、「レーキ」「マルチウェイ」などが成り立っています。
つまり、ポーカーにおけるGTO戦略とは、複数の要素によって2人ゼロサムゲームが否定され正確にいうと

「GTO戦略に近い何かであり、近似解らしいもの」

という表現になります。

本来、GTO戦略は利得の期待値の最低限が保証される戦略です。

しかし、以上よりポーカーにおけるGTO戦略は何も保証してくれない戦略になるのです。
しかし、ポーカーの多くのシーンで「GTO戦略らしいもの」は有用なのも事実です。
そこでこの記事ではどのように捉えたら有用なのかを考えていきましょう。

まず、第一に

相手のレンジを想定すること

です。
Piosolverや GTO+といった解析ソフトを使ったことがある方はご存知かもしれませんが、解析する前に相手のレンジを入力する必要があります。
つまり、相手のレンジによってソリューションが変わるということです。

「相手のレンジを考えた上でどの程度、GTO戦略からアクションが変化するのか」

を考えるようにしましょう。

☜Bunching effectを考慮する

Bunching effectとは、プリフロップでフォールドしたプレイヤーの持っているホールドカードは弱い方に偏るため、その影響によって自分または、レイズした相手のハンドが強い方に偏るという現象です。このことから現ソルバーの問題点として以下のことが挙げられます。

☜ソルバーはこの効果を考慮できない

以上のことにより、私たちはGTO戦略の近似解は知っているものの、対象のシーンになった時に近似解が正しいとは限らないということを頭に入れておかないとなりません。

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