7の人


テレビ朝日の弘中綾香アナのフォトエッセイ、『弘中綾香の純度100%』を読んだ。



最近になって私は、弘中アナのインスタをフォローしてるし、『激レアさんを連れてきた。』『あざとくて何が悪いの?』『ノブナカなんなん?』を毎週録画にして見ているな…、と気が付き「もしかしなくても私って、弘中アナのことかなり好きなのでは!?」と初めて意識した。無意識での弘中アナがいる生活。


フォトエッセイを手に取って、まず表紙のお顔の美しさに目がやられる。あまりにも美しい。


しかし侮ることなかれ。この本の真骨頂は帯にも千鳥のノブさんが書いている。


写真の可愛さかと思いきや、エッセイの読み応えじゃあ‼


そう。弘中アナのエッセイ。これが読み応え抜群だ。


日常で思っていること。仕事のこと。旅した場所のこと。アイドルちゃんのこと。


弘中アナの考え方や言葉の紡ぎ方が文字通り「純度100%」で、ほうほう…と思いながらパラリパラリとリズミカルにページをめくっていける。


アナウンサー以外の職業に扮した弘中アナや、豪華なゲストを迎えた対談もあり「こんな盛りだくさんなのに本当にお値段1,800円(税別)でいいの…?」と震えてしまう。本当に1,800円(税別)でいいの…?もっと払わせてください。



興味深く全ページ読んでいたら、特に心に直球で刺さったのが『7の人』だ。



なぜ刺さったかというと、私も同じ仮説を持っていたから。


詳細は『弘中綾香の純度100%』を読んでほしいのだが、「数秘術」という生年月日から導かれる数字を使った占いに関するエッセイ。弘中アナは「7」らしい。

占い本の7の項目の1行目に「人と人とは分かり合えないという諦念を持っている」と書かれていたという。




メッッッッッッッッッッチャ分かる。 



え~~~~、分かる~~~~~~~。冷めた言い方に聞こえると思うし、語弊を恐れずに言うと、「人は人、自分は自分なんだから100%理解し合うのって無理じゃない?」と今世では心の奥底で思っていた。

言い訳すると、相手の感じていること、考えていること、幸せや痛みは絶対正しく理解できない。(この場で言う「正しい」は相手と全く同じ感情、温度感で分かり合えない、ということを指す。)結局は違う心臓で血を送り、違う脳で考え、違う体で動く他人なのだから。


だから漫画やドラマでよく見る「どうせ貴方に私のことなんか分かんないよ!!!」というセリフを聞くと、「当たり前やろが!!!!!!!!!」と理不尽にキレてしまう。当たり前やろが。


だけど、理解しようと歩み寄ったり、受け止めたりすることはできる、と思う。ただ100%分かり合えないという思いが根底にあるから、無理して分かろうとはしないし、「へえ!そういう考え方もあるんだ!」とか「ふむふむ、貴方はそう考えるんだね。」と興味深く聞くのは楽しい。1つ分かり合えるだけでも嬉しい。


もちろん、私のことを100%理解させるのは無理なので、時と場合によってはスッと自分の心のドアを閉めてしまうこともある。自分でも嫌な性格しているな、と呆れてしまうけど、「それ以上は心が死ぬ」というラインギリギリで防衛本能が働く。  


学生時代に一度だけ「話し合いだけでは分かり合うのは難しい」的なことをポロっと口から転げ落ちたことがある。その時、正反対の信条の方がたまたま近くにいて討論をふっかけられてしまい、「ごめんて!ごめん!もう見逃して!」と心の中で泣きながら心のドアを閉め、シャッターまで降ろしたことがある。言葉にしてこの感覚を伝えるのは難しいな…と心底思った。「話し合いですべて理解し合える!」派に引き込もうと詰めてくる、その人のハンターのような目は今でも忘れられない。それ以来、口に出してこのことを言ったことがなかった。


弘中アナの言い分に分かる分かると頷きながら「なるほど、そういう考えもあるのか!」と新鮮に感じることもあって、私の中では救われる文章だった。重いかもしれないけど。


ベクトルを変えると、自分を分かってあげて、信じてあげるのは自分しかいない、という言葉もグッときた。


自分で自分を認めてあげて、理解してあげるのって大事だよなあ…と改めて思った。いちばん難しいことだけど。


しかし、こんなにこの考え方が分かるのは嬉しいな。私も「7の人」なのかも!と意気揚々と数秘術のググり、自分の数字を計算しました。




私、「1の人」だった…………。



マジか…。こんなにも分かるのに…。7じゃないのか…。

個人的に、1の項目を読んで、自分では特徴を読んでもイマイチピンと来なくて、「そう…なのか……?」と思っているけど、周りから見たら分からないからね……。うん………。7の人だと信じて疑わなかった、3分前の自分の肩にそっと手を置きたい。


「1の人は風邪に気を付けてください」と書いてあったので、しっかり手洗いうがいしたいと思います。

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