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2023 : Where Are We Now ?

年運を占う星、木星が牡羊座から牡牛座へ移動しました。今回も血反吐を吐きながら全力で12星座別テーマソングをセレクトしましたので、木星牡牛座期を楽しむ、もしくは乗り切るヒントとして、ご活用いただけたら幸いです。

選曲の基準として「アーティスト自身がその太陽星座である」、「木星占い的に見てその時期ぽい曲である」という2点が大前提でしたが、今回は新たなチャレンジとして「その曲がリリースされたのが今期と同じ木星牡牛座期周辺である」というのも上乗せしてみました。同じ太陽星座の人が、同じ位置に木星があった時期にどんなグルーヴを醸し出していたのか。その時のサウンドや歌詞、雰囲気、状況などが何かしらヒントになるかもしれないと思ったからです。なので、必然的に約12年周期の2012、2000、1988、1976、1964年…あたりの曲だけとなりました。選曲条件が3点になったことで「この曲めちゃ合ってる!」と思ってもリリースされたのが木星牡牛座期じゃなかったりして、曲をセレクトするのがめちゃ難儀になり、マジ何度も「誰に言われたわけでもないのに私は何のためにこんなことをやっているのか‥‥もうやめよう‥🥺」と思いました。しかし、なんかわかんないけど、頑張りました。なぜだろう。暇だったのかもしれません。いや、選ぶのが心底面白かったんです。もしくは魚座に入った土星先生が魚座のニシーを厳しく詰めてくれたのかもしれません(?)

選曲しながら気づいたことがあります。偶然だと思いますが、全体的に重厚で長い曲が多いんです。あと、意味よりもサウンドとか音そのものの気持ちよさに焦点が当たってる印象も持ちました。とても牡牛座ぽいですよね。

それでは皆さんの今回の木星牡牛座期(2023.5.17〜2024.5.26)が幸多からんことを願って。


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【牡羊座】  Chance the Rapper  「14,400 Minutes」

チャンス・ザ・ラッパーは1993年生まれの牡羊座、米国のヒップホップアーティスト。2012年4月に「10 Day」というミックステープを無料ダウンロードという形で発表し、一躍脚光を浴びる。高校で10日間の停学処分を受けた時に制作されたことから「10 Day」(つまり「14,400 Minutes」)というタイトルになったらしい。牡羊座の人にとって今期は「価値」「モノ」「才能」「リソース」「自力でお金を稼ぐ」みたいなところにラッキースター木星がある。通常この場所は「金運」と説明されることが多いが、そんなわかりやすい形で「お金に恵まれる」とは限らないだろう。恵みを待つだけではなく「自分の手を動かす」ことで、より豊潤なものに触れられる場所だ。停学になったことで時間に恵まれた彼はその「リソース」を使って自身の手や口を動かした。他所にあるアイテムではなく、元々備わっている武器や資質、内面の感覚を駆使し、まとまった形を作りあげた。そして、ここからがチャンス・ザ・ラッパーの面白いところだが、彼はそうやって作った音源を有料では販売しないスタイルを選んだ。それにも関わらず、なんとそのままの形態で(この作品ではないが)グラミー賞を取ってしまった。お金の「価値」ではなく、もっと他のものに「価値」を見出したのだろう。そんな前代未聞の「価値観」を持った男のデビュー作は木星が牡牛座にある時に発表されたのだった。


【牡牛座】  Stevie Wonder  「Sir Duke」

五感を司るという牡牛座。そこに太陽をもつスティーヴィー・ワンダーの目が見えないなんてちょっと信じられない。言わずと知れた音楽の天才である。きっと視力がない分、他の四感に牡牛座のパワーが水増しされたんだろう。そうとしか思えない。今期の牡牛座ソングは最初NewJeans(5人中3人が牡牛座)かトラヴィス・スコットにしようと思っていた。木星が牡牛座ということは牡牛座が主役とも言えるわけで、そうであるならば個人的にめっちゃ好き&全盛期キテるみたいなアーティストにしたかったから!‥しかし冒頭で説明した自分ルールにより適用外に。ただ両者とも今期中に新作を出しそうな気配があるので、牡牛座による木星牡牛座期パワーがどんなものなのかリアルタイムでしっかり注目しておきたいところ。さて、スティービー先生の「Sir Duke」ですが、この曲は最初「Songs in the Key of Life」という2枚組+αのアルバムで発表されました。(ちなみにアルバム発表時は木星が牡羊座に戻っていて、シングル発表時は木星牡牛座期。)「人生の鍵」という哲学的なタイトルとか「2枚組+α」というボリュームな時点で木星〜!という感じなんですが、何よりも、その、豊かな音楽。牡牛座的な美しいところ、心地よいところ、おっとりしてるところが目眩く音やハーモニーによって豪華絢爛に繰り広げられていく。生まれたばかりの娘のことを歌った「Isn't She Lovely ?」も愛らしくて最高なのでギリギリまで悩んだが「Sir Duke」を選んだ。「Duke」とはデューク・エリントンのことで、彼もまた牡牛座であり、音楽史に残る巨人。牡牛座パワー増し増し(?)ということでこちらにさせていただきました。木星牡牛座期は牡牛座のパワーが拡大したり祝福されるような時です。マイペースでいいので「自分」や「自分の好きなこと」を打ち出してみてはいかがでしょうか。


【双子座】  Fleetwood Mac  「Dreams」

フリートウッド・マックは英国出身のロックバンド。50年以上やってるので音楽性やメンバーの変遷が複雑だが、1977年2月(木星牡牛座期)に出たアルバム「Rumours」とシングルカットされたこの「Dreams」で商業的な頂点を極めたあたりから世界的な知名度はずっと高い。しかし、この曲を出した頃のフリートウッド・マックは、有名な話だが、バンド内のゴタゴタが続き、かなり疲弊していた。男女混合バンドにありがちな恋愛関係のもつれ、離婚、それに伴うドラッグ、酒。この曲を初めて聴いた時「‥‥疲れてる?」という印象を持ったのを覚えているが、実際みんな疲れていたんだろう。淡々とした無駄のないアレンジに乗せて歌われる「When the rain washes you clean, you'll know(雨があなたをキレイにしたらあなたもわかるでしょう)」という冷たいのか優しいのかよくわからない言葉。バンド全体が消耗し、なすすべもなく音楽に没入した先にあった無意識、その中から不可避的に洩れ出してしまった影と煌めき‥そんな美しくも残酷な瞬間がうまく捉えられている。今期、双子座からは少し見えにくい場所にラッキースター木星がある。それは言い換えれば見えにくい場所にこそ幸運があるということである。この時期に内面や精神を整えておくことが次の木星双子座期に必ずや活きてくるだろう。「When the rain washes you clean, you'll know」である。「Dreams」を作詞作曲、そして歌っているのが双子座のスティーヴィー・ニックスです。


【蟹座】  Eagles  「Hotel California」

今期の蟹座にとって木星は「希望」みたいな位置にあるので、もっとわかりやすく「希望」に満ち溢れた曲の方がよかったような気もする。しかし、この曲はイーグルスというバンドにとって、ひいてはポップ・ミュージック全体にとって一つの重要な句読点、ある種のコミュニティー全体を前進させた記念碑的作品なのでご勘弁願いたい。「Hotel California」はもはや誰か個人の所有ではなく、公共物なのである。1971年に始動したイーグルスは当初「Take It Easy」という曲に代表される明るくチアフルな、まさにカリフォルニア的イメージのバンドであった。今作の前の「グレイテスト・ヒッツ」は売れまくり、その時点ですでにバンドの地位は確固たるものになっている。しかし1976年12月(木星牡牛座期)リリースの「Hotel California」でバンドはサウンドを深化。歌詞も一筋縄ではいかない内省的なものになる。これには世情やバンド内の苦悩、軋轢などが原因と分析されているが、そんなことはどこ吹く風、こちらもバカ売れし今となっては「イーグルスと言えば‥」の代表曲である。架空のホテルを舞台にカリフォルニア(もっと言えば米国)的なるものの敗北や凋落をプンプン匂わせたとても黄昏れた曲だが、その実、この作品でイーグルスがやったことはカリフォルニア(もっと言えば米国)からの脱出を試みることだった。出来上がってしまったある種の型から外部にはみ出し、自分たちを含むローカルな磁場を客観視しようとしたのだ。歌詞の最後「You can check out anytime you like… but you can never leave(あなたは好きな時にチェックアウトできる‥だけどあなたは決して去ることができない)」という言葉は「Hotel California」の中にいてその享楽に耽溺しているものには絶対書けない。いや、耽溺していたからこそ書けたのかもしれないが、少なくとも「このままじゃやばい‥」とは感じていたはずだ。今期の蟹座にとって木星は「自由」「未来ビジョン」「同志」「反体制」みたいな場所で輝いています。縦社会の枠組みから外れて、仲間たちと新しいネットワークを横に繋げていく好機です。この曲の作詞、歌、ドラムを叩いているのが蟹座のドン・ヘンリー。


【獅子座】  Oscar Peterson Trio  「Days Of Wine And Roses」

オスカー・ピーターソンは「鍵盤の皇帝」という異名を持つ1925年生まれカナダ出身のジャズ・ピアニスト、獅子座。邦題「酒とバラの日々」は1962年公開の同名アメリカ映画のテーマ曲で、古今東西のジャズ・ミュージシャンによって演奏されるスタンダードになっている。中でもオスカー・ピーターソン・トリオによって1964年(木星牡牛座期)にリリースされたアルバム「We Get Requests」収録のver.は数多ある演奏の中でも屈指の名演と評されることが多い。オスカー・ピーターソンにとっても「酒とバラの日々」は代表曲のような存在で、このアルバム自体も世間に対する名刺がわりの一枚となっている。今期の獅子座から見て木星は「キャリア」「肩書き」「権力」「社会の枠の中での達成」みたいな場所にあります。仕事などで大役を任されたり、キャリアや肩書きが更新・強調されたりすることがあるかもしれません。ただ、プライベートというよりもパブリックな方面を表す場所なので当然社会的なしがらみや要請も入ってきます。ジャズ演奏者たちがお客さんのリクエストに応えるような部分…つまり「We Get Requests」な部分もあることでしょう。オスカー・ピーターソンはパワフルで楽しい陽性のプレイを類稀なテクニックで繰り広げていくタイプの人なので、(どこの世界でもありがちだが)高尚なものを愛でるタイプ、いわゆる玄人ぽい人たちからあまりウケが良くない印象がある。個人的にはこのアルバムが大好きなのでそういう意見には賛同しかねるし、よ〜く聴けばそんな単純な人ではないとわかると思う。今期の獅子座も社会に対して「私は、こういう人です」みたいなものを比較的明確に打ち出すタイミングがやってきて、場合によっては誤解されたりすることもあるかもしれない。しかし止むに止まれぬ意志があるのなら胸を張って堂々といてください。誇り高き獅子座の太陽は光り輝くことで世界を明るく照らすのですから。


【乙女座】  Al Stewart  「Year of the Cat」

不思議な曲である。そもそも「猫の年」って何?‥なわけですが、これは卯(うさぎ)年のことらしいです。ベトナムやタイでは卯(うさぎ)年を猫年と呼ぶらしい。つまり今年2023年は猫年!ニャ〜。アルの彼女がベトナムの占星術本を猫年のところで放置していて、この言葉を発見したらしいです。なんか神秘的。曲調はピアノやアコースティックギターが主体の美しいフォークロックという感じですが、映画「カサブランカ」にインスパイアされたという歌詞は叙情的な物語になっていて、謎めいた異国情緒を醸し出しています。今期の乙女座は「未知」「哲学」「外国」というような「ここではない、どこか」みたいな場所にラッキースター木星が輝いています。それは物理的な実際の旅でもいいですし、アルが経験したような本や映画によって喚起された精神的な旅でもよいでしょう。(「カサブランカ」も舞台はアフリカのモロッコ。)追い求めていく、広げていく、発展させていく、そういうイメージが大事です。乙女座は元来「細やかさ」や「具体性」が得意なサインですが、「in the year of the cat」、猫年となる今年は「おおらかさ」や「抽象性」を忘れずに過ごしてみてください。アル・スチュワートは1945年生まれの乙女座。スコットランド出身のフォーク系シンガーソングライターで、「Year of the Cat」は1976年7月(木星牡牛座期)に発表された彼の代表作です。


【天秤座】  Lil Wayne  「How To Love」

リル・ウェインは1982年生まれの天秤座で、米国ニューオーリンズ出身のラッパー。この曲はシングルとしては2011年の5月にリリースされていて、木星が牡牛座に入るのは同年6月なのでちょっとだけ冒頭のルールから外れてしまうが、アルバムは同年8月リリースでガッツリ木星牡牛座期なので、まあ大目に見て欲しい。というか、天秤座にとって2011年や2023年はざっくり上半期「他者と出会う・外部に直面する」、下半期「他者と深く関わる・強く結びつく」という流れが同じなのである。元々天秤座はコラボレーション・コーディネートのサインだが、その上「他者」というトピックが多めの時期なのだ。wikiによると2011年9月のビルボードのチャートでは、リル・ウェインは自身の曲の他、客演などを含めて同時に12曲もランクインさせ、それはソロ・アーティストとして最多の記録らしい。(ちなみに全体としての最多は1964年のビートルズだそうだが、ジョン・レノンも天秤座であり、さらに1964年も木星が牡羊座→牡牛座である。ビートルズの場合ほとんど自分達の曲だと思うが、それはジョンがひたすらポールとコラボしていたとも言える。)さて、肝心の曲「How To Love」だが、リル・ウェインらしからぬ(?)めっちゃソフトな曲である。優しく穏やかな曲調に乗せて「愛し方」をうまく掴めない「you」に寄り添い、深いところまでしっかり関わろうとするリリックである。天秤座は天秤という名の通りバランス感を尊ぶというか、妙な偏りを避けるところがあるが、今期は少しだけ特定の何か or 特定の誰かに関わり続ける「粘り気」みたいなものがあってもいいのかもしれない。


【蠍座】  Carly Rae Jepsen  「Call Me Maybe」

カーリー・レイ・ジェプセンは1985年生まれの蠍座。カナダ出身のシンガーソングライター。「Call Me Maybe」は2011年の9月(木星牡牛座期)にリリースされ、世界的ヒット。2012年に世界で最も売れたシングルらしい。確かにめちゃくちゃ流行ってましたよね〜。この曲は作られ方とか広がり方が面白くて、最初はフォークソングとしてタビッシュ・クロウという人と共作。その後ジョシュ・ラムゼイという人がポップへアレンジ。で、本国カナダでリリースしたらそれを聴いたジャスティン・ビーバーがこの曲を「今まで聴いた中で一番キャッチーな曲かも」みたいにツイート。で、注目され米国でもリリース決定。爆発。みたいな。外の世界と接続される時、外部へ放出される段階において必ず誰かの手が加わっていて、一人でじっくり考えて一人で全部やりましたという感じでは全然ない。このことは今期のように木星が牡牛座にある時の蠍座にとってはとても示唆深いことである。なぜなら蠍座にとって牡牛座は真反対に位置し、これは自分側ではない「他者」や「外部」もっと言えば「パートナー」「相棒」「ライバル」を表す場所だからである。そこにラッキースター木星があるということは、ド直球に読んでそこに幸運の鍵があるということだ。いや、まさに外の世界とつながるドアの鍵である。曲の中の主人公のように、ビビッときた相手には「call me, maybe?(連絡してくれる?)」とか言っちゃっていい時かもしれない。恋愛関係に限らず。


【射手座】  Television  「Marquee Moon」

テレヴィジョンは1973年に結成された米国ニューヨークのバンド。vo.gt.を務めるのが1949年生まれの射手座トム・ヴァーレイン。惜しくも今年亡くなってしまった。「Marquee Moon」は1977年2月(木星牡牛座期)にリリースされた同名アルバムの中のシングル曲で、テレヴィジョンの代表曲である。淡々とくり返される演奏とアレンジの上に、艶やかだがテンション不明な歌、達観してるのに妙に軽妙な歌詞が乗り、そのままクールに終わるかと思いきや徐々に熱を帯びていって、最終的に夢オチみたいに元いた場所に戻ってくる…そんな一編の映画を見せられているかのような10分超えの大曲である。その中で主人公がある男にこう言われる部分がある。「Don't you be so happy And for Heaven's sake, Don't you be so sad(そんなに幸せになるなよ、そして頼むからそんなに悲しまないでくれ。)」トムは一見飄々としたクールな印象を与える男だが、音楽を聴けばその内面に沸々と湧き立つような熱があることがわかる。主観と客観がせめぎ合っていて、修行僧のような緊張感とストイックさを漂わせている。今期の木星は射手座から見て「ルーティンワーク」「要求に応える」「内省」「調整」みたいな場所にあります。happyにもsadにもなりすぎない淡々とした日々が幸運の鍵を握っているでしょう。そうする間に「just waiting(ただ待ってる)」が「I ain't waitin'(待てない)」に変容していることもあるはずです。余談ですが、トムのホロスコープには水星(知性)と天王星(個性)のオポジション(衝突的な結びつき)があり、これは「先進的な知」とか「発明・発見」に関する形だとよく説明されます。「テレヴィジョンの音楽ぽいな…」と思わずにいられませんが、同時に、水星はコミュニケーション、天王星は科学技術なども表すので、こちらなどはまさに「テレヴィジョン」。しかもその前にやっていたバンドは「ネオン・ボーイズ」。「マーキー・ムーン」もそうだが、もしかしたら何か「人工的な光」みたいなモチーフに惹かれていたのかもしれない。


【山羊座】  宇多田ヒカル  「Wait & See ~リスク~」

「Wait & See ~リスク~」は2000年4月(木星牡牛座期)にリリースされた宇多田ヒカル(以下、ヒッキー)5枚目のシングル。この時の木星牡牛座期には他にも「Addicted To You」「For You/タイム・リミット」という名曲シングルを連発している。イケイケガンガンで上昇中の頃だ。ではなぜその中でも「Wait & See ~リスク~」なのか。それはひとえに次のような歌詞があるからである。「決めつけるのは早すぎるんだ 占いなんて信じたりしないで」…そう、占 い な ん て 信 じ た り し な い で。Yeah。いや、違くて、別に信じてもいいと思うんだが、ヒッキーはおそらく以下のようなことを言いたかったんじゃないだろうか。「何かを信じるなら、ちゃんとリスクを背負わないとね。リスクが無理ならWait & See(様子を見る)だよね。でもリスクから逃げ続けて楽になるのかな。そんなわけ無いよね、どこにいたって私は私なんだから。」‥めっちゃ妄想してしまいやや恥ずかしいが、私にはそう思えるのである。今期の山羊座から見てラッキースター木星は「創造」「自己表現」「遊び」「恋愛」という場所にいます。楽しそうですね。しかしこれら全てに共通することがあります。それは一種の「賭け」であるということです。そう、「Wait & See 」ではなく「リスク」…。山羊座は結果とか実績みたいなものを重視する「守る」サインだとよく説明されますが、もし本当にそうだとしたら「リスク」はあまり得意じゃないかもしれません。しかし何かを創り出すこと、自己を表現すること、誰かと恋愛することなどを「リスク」なしで行うのは不可能です。失敗したり傷ついたりする可能性をいつだって孕んでいます。だから、それを「怖れないなんて無理。」‥ならば、全力で楽しんでみてはいかがでしょうか。ヒッキーは1983年生まれの山羊座です。


【水瓶座】  Peter Gabriel  「Solsbury Hill」

ピーター・ガブリエルは1950年生まれの水瓶座。英国出身でジェネシスの初代ボーカリスト。ソロになってからはワールドミュージックに傾倒したり、いち早く最新技術を取り入れたり、人権活動にも積極的に参加するなど、いかにも水瓶座的イシューな分野で活躍してきた大御所アーティストである。そもそもジェネシスに属していた時から奇抜なファッションやステージで人気になった人物でもあり、元々他とは一線を画す才能を持ち合わせていたのだろう。「Solsbury Hill」はそんなピーターのソロデビューシングルで1977年3月(木星牡牛座期)にリリースされた。バンド脱退やそれに伴う様々な葛藤や逡巡があったろうことが見て取れる歌詞だが、それらを軽快なポップソングに昇華していて見事な佳曲となっている。今期の水瓶座から見ると木星は「家」「心の土台」「居場所」「ルーツ」みたいな場所で輝いている。自分の拠り所となる場所を確認したり、新たな活動をスタートするために足場を固めたりするのにいい時期だ。「Solsbury Hill」という丘で人生を俯瞰していた主人公は「Grab your things I've come to take you home(荷物を持って、一緒に家に帰ろう)」と言われます。一度それまでの活動でまとわりついてしまったしがらみから離れて「家に帰る」こと。そして、そこで「土台を踏みしめる」こと。バンドを脱退した理由には結婚とか家族が関係していた部分もあると言われていますが、ここで足元から着実にソロ活動を始めたピーター・ガブリエルはその後1986年に「スレッジハンマー」という曲でなんと古巣であるジェネシスの曲を一位から引き摺り下ろして全米一位を獲得しています。なんかいい話。ちなみに2011年にはオーケストラ・アレンジで同曲をセルフカバーしていて、なんとこの時も木星牡牛座なのでした。Yeah back home。


【魚座】  Coldplay  「Yellow」

2000年6月(木星牡牛座期)にColdplayがこの曲を出して認知され始めた時、「曲はいいと思うけど、別に‥」と思った記憶がある。そんな私の勝手な査定に反して、バンドのその後の大活躍ぶりったら皆さんご存知の通りだと思うが、個人的には基本今でも変わらず同じ感慨を抱いている。なんと言うか、悪くはないけど特に良くもないというか、人畜無害というか、あんま熱狂的にはなれないというか、とにかく掴みどころがないアーティストなのだ、Coldplayならびにクリス・マーティン(魚座)という男は。いい奴そうではあるけれど。ただ、何を隠そう、これを書いている私ニシーも魚座なので、クリスのそういう「無形」な感じは分からなくはないし、何なら自分も同じようなことを言われることがあるので、おそらく同族嫌悪的なところもあるんだろうとは思う。魚座は非言語的なサインなので、音楽やダンスのようなジャンルに近しいところがあり「雰囲気」や「集合的無意識」を掴むのが上手い。そういう意味でクリスはずっとその能力でサバイブしてきたとも言える。しかしそんな非言語サイン魚座の今期は「言葉」や「議論」「知性」「移動」みたいな場所にラッキースター木星がある。(そういえばこのMVもひたすら移動している。しかも海辺。)この曲の「Yellow」という言葉は、歌詞を読んでも意味がよくわからない。「黄色」という意味だけでないのは明らかだ。何かしらポジティヴな雰囲気を表現するために使ってるのはわかるけど、確固たる真意は掴めない。おそらくクリスの内面に何か名前のないフワフワした塊が存在していて、それを外部に発する時に、朧げながら、辛うじて、それを「Yellow」と呼んだんだと思う。そして受け取る側は「‥意味はよくわからないけど、なんか、まあ、わかる‥」となる。なんとも魚座らしい言語化ではないか。ちなみに最後の方にはこんなラインもある。「For you I’d bleed myself dry(君のためなら血を流して枯れたってかまわない)」…こわいくらいの受容性と自己犠牲。やっぱ、魚座ぽいですね。


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2023 : Where Are We Now ?  PL

PL化したやつです


2020から2022までのPLと解説


2022年 season 2(解説なし)

2022年 season 1


2021年


2020年


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