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アレルギーをアレルギーで克服する~経口免疫療法~

こんにちは!医療ヘルスケア同好会です。
13回目の医療情報記事です~!!ぜひ見ていってください!
※この記事は病気の治癒を保証するものではありません。

記事担当

今回の記事はHiiro_116が担当します!

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アレルギー

私たちの体には"免疫"という病気を引き起こす異物(ウイルスや細菌など)から体を守る仕組みがあります。
この仕組みが、ある特定の異物に対して免疫が過剰に反応して、体に症状が引き起こされることを"アレルギー反応"といいます。

現在では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。

今回は、その中でも食物アレルギーについて取り上げます。

食物アレルギーとは、摂取した食物が原因となり免疫学的機序を介して症状が起こることをいいます。
鶏卵・牛乳・大豆・小麦・米は5大アレルゲンとされています。

そんな食物アレルギーの治療法の一つが"経口免疫療法"です。

経口免疫療法

経口免疫療法とは、自然経過では早期に耐性獲得が期待できない症例に対して、事前の食物経口負荷試験で症状誘発閾値を確認した後に、原因食物を医師の指導のもとで経口摂取させ、閾値上昇または脱感作状態とした上で、究極的には耐性獲得を目指す治療法をいいます。

原因食物を少しずつ食べることで、体に慣れさせていくということですね。

しかし、この治療法には当然危険が伴います。

  • 一部の症例には治療効果はあるがエビデンスレベル(※)は低い

  • 経過中の症状誘発は必発である

  • 予期せずアナフィラキシーを引き起こすことがある

  • 経口免疫療法を終了した後に、治療対象の食物の摂取により症状が誘発される場合がある

(※) 治療による影響がどれくらいかを推定した時の確実さの程度

主に以上の4つがあげられます。
このような問題点があることから、まだ推奨治療法にはなっていません。

しかし、その有効性については今さまざまな検証が進められています。

マウスモデルを用いた実験

順天堂大学各位の共同研究です。
経口免疫療法により食物アレルギー症状の発生が抑えられるメカニズムを、マウスモデルを用いた実験で明らかにしました。

これからヒトでも同様のメカニズムなのかを研究していくようです。

経口免疫療法に挑んだ方の特集動画

少し分量を間違えれば、危険な状態になりかねない治療法。
それでも自身のアレルギーと向き合った。そんな記録です。

患者さんのご家族のお話を聞くことができる動画もあります。
ぜひ合わせて見てみてください。

               ***

私もアレルギーをいくつか持っていますが、そのアレルギーの原因物質を取り込むことで治療するというのは考えもしませんでした。
克服する方法もあるのだと知り、驚きました。
まだ、確立はされていませんが、これからそのための研究が進められていくと思うと、すごく気になりますね!

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次回の記事も楽しみにしていてくださいね~!!

引用元サイト一覧

アレルギーポータル - アレルギーとは
厚生労働省 - 食物アレルギー
食物アレルギー研究会 - 経口免疫療法


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