西田シャトナー

<折り紙作家/劇作家/劇演出家> ーーー主な演劇作品:劇団「惑星ピスタチオ」全作品(1990~2000)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(2012年~脚本、演出、もしくはレース演出メソッド創作・監修)、ルパン三世Part5『怪盗銭形』など

西田シャトナー

<折り紙作家/劇作家/劇演出家> ーーー主な演劇作品:劇団「惑星ピスタチオ」全作品(1990~2000)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(2012年~脚本、演出、もしくはレース演出メソッド創作・監修)、ルパン三世Part5『怪盗銭形』など

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夏やすみ折り紙教室「 カブトムシ」(2枚の紙で折ります)

    • 紙芝居『22.GOD』

      作・絵/西田シャトナー ワワフラミンゴ『失くしもの』(2023年5月15日) ヌトミック『ヌトミック寄席 夏』(2024年7月26日) で上演した紙芝居です。 各文章は普通の言葉で書いてありますが、 実際にはこれを関西弁で喋りました。 どうぞお楽しみください。 今日は、僕が小学校5年生の時、初めて死んだ時の話をしたいと思います。 折り紙の話なので、僕の折った折り紙も横に置きながら、 紙芝居をさせていただきますね。 (作品「エイリアン」を傍らに置く) タイトルは、「22てん

      • ペダステD2感想(エース戦について)/3月11日(2024

        <舞台『弱虫ペダル』THE DAY 2 をご覧になった方むけの日記です。> D2千秋楽(2024年3月10日)。 凄まじいクライマックス、劇場が焦げる程でしたね。 この熱さについて、ごく簡単な私なりの分析をさせていただきます。 私なりの分析ですから、事実と違うかもしれないことをご了承ください。 目的あって、役名ではなく俳優の名前で表記する文章になります。 (敬称略) この日冒頭から、箱根学園エースを演じる髙﨑俊吾の気合と肉体と声の充実ぶりがずば抜けていました。おそらく

        • 旅のバス(3月13日の日記/2024年)。

          今日は私用で浅草へ。 帰り道、バス停でバスを待っていると、後ろに並んだ老人からなぜか話しかけられ、なんだか人懐こい楽しい人で、私は相槌を打ちつつ一緒に乗りました。 少し不思議な人だったのです。 その人は、毎月一度浅草に芝居を観に来ていると言い、芝居を見ることがどんなに面白いことか、それが人生をどんなに豊かにしてくれるかを、嬉しそうに楽しそうに教えてくれました。 私は自分が演劇の仕事をしていることを言うタイミングのないまま、その楽しい話をずっと聞きました。 「ずっと以前から

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          Making of「カラフルな自転車ハンドル」by Nishida Shatner February 16, 2024

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          この映画に会えてよかった。『一月の声に歓びを刻め』

          まもなく公開になる、 『一月の声に歓びを刻め』の試写会に先日行きました。 三島有紀子監督の最新作です。 素晴らしいという言葉や、作品という言葉や、観るという言葉、それらで語ることでは足りぬ真正の「映画」をいうものを体験させていただきました。 論評のような真似ができず、ただ感想を述べさせていただきます。 狭量な私に避けられぬ勘違いがあるかと思います。すみません。 ある女性が幼少の頃に受けた深い傷と、その傷にまつわる世界の映画です。海に浮かんだ3つの島と、その3つの島の人た

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          関西演劇祭2023全上演感想/劇団カチコミ『賽』

          劇団カチコミ  表彰式オープニングアクト公演 『賽』ゲネプロ。 今年の夏、関西演劇祭の参加劇団よりもさらに若い「あらびき」な劇団たち4団体によるフェスティバル 『関西演劇祭ネクストジェネレーション』が開催されたのです。 その参加劇団のひとつ 劇団カチコミ による上演作が、 関西演劇祭2023の表彰式オープニングアクトとして上演されました。 私はスーパーバイザーとして、審査員の皆さんが受賞劇団を決める審査会に同席していましたので、上演本番は見られなかったのですが、 ゲネプロ

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          関西演劇祭2023全感想/ヨルノサンポ団『なんてったってヒーロー!』

          ヨルノサンポ団『なんてったってヒーロー!』ゲネプロ。 様々な物語の集合が「大きな一つ」になる。まさに物語そのものを描く芝居に高揚しました。 写真は、関係ないけど私のモニターの待機画面。 これも細部を見れば3色のバラバラの光点のあつまりなんですよね。 ヨルノサンポ団『なんてったってヒーロー!』初日。 ヒーローは世界の危機と戦い、誰かを救う人と思ってきた私は、 この芝居を見て、 自分自身の危機と闘い乗り越える人も立派なヒーローなんだと気づきました。 自分の現実と戦うこと

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          関西演劇祭2023全上演感想/無名劇団『あげとーふ』

          無名劇団『あげとーふ』ゲネプロ。 いやーいい芝居を見ました。 技術を超えた、計画や予想を超えた何かが、物語には、演技には、演劇には、人生にはある。 その証明のような作品。是非とも見ていただきたい素晴らしい芝居です。 無名劇団『あげとーふ』初日。 アメリカの砂漠地帯で立ち往生する、日本の高校生5人組の、涙と笑いの青春譚。 ただ卒業記念の気楽な旅に見えて、実は、悩んで自殺しかねない仲間を救うための旅なのでした。 そもそもその仲間・タクトゥは確かに悩んでいたけれども、 本当

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          関西演劇祭2023全上演感想/MousePiece-ree『しのぶ魂』

          MousePiece-ree『しのぶ魂』ゲネプロ。 面白い! 私は文学を感じましたが、何も考えずに見てもきっと人生を愛しく面白く感じられる芝居。 MousePiece-ree『しのぶ魂』初日。 見る人に一切難しいことを考えさせない達人たちの描く人生讃歌。劇団のいつもの公演でおこなわれる定番のネタがあり、それも今回散りばめられていると伺いました。 つまり今作は今作だけの芝居ではなく、 これまでの劇団の歩みが積層して詰まっている芝居でもあり、 そのことが、 「人生が様々な

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          関西演劇祭2023全上演感想/PandA『EN_TRY』

          PandA『EN_TRY』ゲネプロ。 いやーたくさん驚き感動ました。その驚きと感動が、作品のテーマと一体化している見事さ。素晴らしい芝居です。 ベラ・レーヌ・システムでいうところの「一義的動作」の嵐なんですが、それにも必然性があります。 PandA『EN_TRY』初日。 なんと、「関西演劇祭に出場する劇団の物語」という作品なのですが、 物語はその着想にとどまらず、実は劇団員のほとんどが幽霊だったというどんでん返しが用意されています。 この、 「誰もが最大のアイディアだ

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          関西演劇祭2023全上演感想/バイク劇団バイク『そこいらによくあるありふれた話』

          バイク劇団バイク『そこいらによくあるありふれた話』ゲネプロ。 静かな、世界の片隅の、ささやかな、丁寧な、私達自身の物語。 熱く優しく私の胸に刺さりました。 バイク劇団バイク『そこいらによくあるありふれた話』1&2ステージ目、一挙上演。 なんと初日に一挙に本番を2回やるというバイク劇団バイク。 ある売れない芸人の約10年の苦節の日々。なぜか並行して描かれるあるシンガーの年月が、クライマックスで見事に交錯します。 最初の10分がとてもゆっくりと流れ、 そこから一挙に35

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          関西演劇祭2023全上演感想/劇団FAX『追想せる住人』

          劇団FAX『追想せる住人』ゲネプロ。 メタ構造でなければ描くことのできない葛藤と悲しさと優しさと奇妙な希望。素晴らしいと思いました。 素朴に見えて、実に多彩な技巧のつまった演出、そして俳優の体が覇気に満ちています。 劇団FAX『追想せる住人』初日。 物語の着想と演出手法がすごい、前代未聞の優しい殺人ミステリ。 主人公の心を救うため、その友人が、ありもしなかった自分による殺人を立証しようとする物語なのです。 雪の降り積もる町で、 3年前に自殺した夫をなぜ救えなかったのか、

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          関西演劇祭2023全上演感想/劇団イン・ノート『KAN・KON・SOU・SAI

          劇団イン・ノート『KAN・KON・SOU・SAI』ゲネプロ。 これはエライもんを見ました。 かん・こん・そう・さい にまつわるいろんな景色を、 ピカピカの演技と演出で、タコ殴りにしてゆく45分。 是非ご覧いただきたい! 劇団イン・ノート『KAN・KON・SOU・SAI』初日。 冠(成人式)、婚(結婚)、葬(葬儀)、祭(盆)にまつわる4つの物語を、つぎつぎに演じてゆく、演劇と命の喜びに満ちた素晴らしい45分。 ひとつひとつの物語の発想、俳優の演技の力強さ、演出のキレ、全

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          関西演劇祭2023全上演感想/餓鬼の断食『或る解釈。』

          餓鬼の断食『或る解釈。』ゲネプロ。 これは凄まじい。星雲となるほどの言葉の星の海から、星座が見えてくるような。非見ていただきたい! 餓鬼の断食『或る解釈。』初日。 高速で膨大な会話の内容を、聞き取れる時も聞き取れない時もある。 そのことが、目に見えなくても、耳で捉えられなくても この世界に存在するものはあると、痛切に感じさせます。 それは突き放したようでいて、 世界や時代の片隅で生きる私達にとって、とても優しいことなのです。 膨大な会話の時だけではなく、 時折訪れる

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          関西演劇祭2023全上演感想/演劇組織KIMYO

          演劇組織KIMYO『ゴスン』ゲネプロ。 圧倒的ケレンと華とスピード感。これは驚きです。開いた口が塞がる前に芝居が終わります。ご覧になる方は何も心配せず、身を委ねて楽しんでください! 演劇組織KIMYO『ゴスン』初日。 凄まじい演劇的エンターテイメント性のせいでうっかり見過ごしかけたのですが、これは世界の芸能の中でも最も洗練された表現の一つ「落語」を拡張した表現なのだと気づきました。 噺家一人の肉体に代わり、劇団員たちという一個の大きな集合的肉体で演じること。 衣装もメ

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