歌のテスト最低点からの逆襲

私は母親が元音楽教師(一瞬ですが)であり、父親が趣味でギターやピアノを弾いていたりすることもあり、音感はそこそこある方です。

そのため、歌が下手ではないとは思っています。
これは小さい頃から同じだと思います。

一方で、声があまり良くない(汚い目)であったり、安定感がなかったり、肺活量がなかったりすることもあり、歌が上手くもないと思っています。
これも小さい頃から同じだと思います。

しかし、それ以前に人前に出て話す、歌うことが大の苦手だった私は、歌のテストがいつも憂鬱でした。

そんな歌のテストにまつわる中学時代のエピソードを記します。

1度のお喋りで先生に目をつけられる

私は基本的に真面目に授業を受ける方だったのですが、たまたま中学1年の序盤の音楽の授業でついついお喋りをしてしまいました。

すると、私だけを名指しで注意されました。
そこから完全に音楽の先生に目をつけられました。

また次の音楽の授業。
今度は真面目に歌っていたのですが、楽譜で顔が隠れているため、
「そうやって楽譜で顔を隠す持ち方をしてる人はちゃんと歌ってない」
とまたも名指しで(しかも今回は誤解)注意されました。

他の授業では割と優等生ポジションだったのに、音楽の先生にとっては問題児となりました。

逆風の中迎えた歌のテスト

先生に目をつけられて2ヶ月近く経ち、歌のテストの時期がやってきました。

もちろん私はずっと憂鬱でした。

既に4月に国語の授業で、前で朗読するときに緊張して笑いが止まらなくなるという事件を起こしており、今回もまた緊張してうまくいかないんだろうなと思っていました。

いざ、テスト本番。

他人の歌に評価をつけるというおまけもあり、自分を棚に上げて偉そうに厳しめな評価をつけていきます。

で、自分の番

ほぼ声出ず…

自分がどのぐらいやばかったかというのは、自分ではわからないもので、とりあえず地獄が終わった安心感で、その後も他人に厳しめの評価をつけていました。

屈辱の単元評価

音楽の最初の単元が終わり、その単元の評価シートが配られます。

先生に目をつけられた不安はあったものの、ゆうて俺やし普通ぐらいの評価はもらえるやろと高を括っていたところ、評価シートに記されていた評価は…

関心意欲→×

歌のテスト
2つの項目ともにC(最低点)

B'とかの評価もある中でのCなのでガチの最低評価です。

これ、評価を見ただけでもショックなのですが、さらに、

関心意欲のところには
「集中してほしい」
と注釈が書かれていて、

歌のテストの評価の下には
「どうしたこうなったのか考えた方がいいと思います」
と辛辣なコメントが加えられていました。

小学校のときは先生からこんなボロクソの評価を受けたことがなかったので、相当ショックでした。

その後、楽器の単元で何とかまともな評価をもらい取り返したため、(あと筆記テストでも多分取り返した)なんとか通知表は「3」の採点を貰えました。

が、関心意欲が空欄でした…。

宿題はちゃんとやるタイプだったし手も挙げて答えるタイプだったので、関心意欲で空欄評価だったのは後にも先にもこのときだけだったと思います。

変声期との闘い

その後の歌のテストは何とかある程度は歌えるようになり、最低評価リターンズは免れていました。

そして2年の秋には初ヒトカラ(というかカラオケ自体初)も経験し、俺実は歌上手いんじゃね?とか思ったりしながらも歌のテストの点数は微妙なままでした。

そしてやってきた新たな壁。

変声期。

もともと大して声が高い方ではなくて、当時ハマりかけていたコブクロを歌うのがギリギリ(というか曲によっては歌えない)ぐらいの音域だったんですが、2年の冬に変声期を迎えて、最高音が半オクターブ近く下がってしまいました…。

変声期を迎えるのとほぼ同時ぐらいにギターや作曲を始め、すっかり音楽好きの人間になっていた私ですが、音域が低すぎて合唱曲の最高音が出ないことがほとんどでした。

そして3年生になり最初の歌のテスト。
以前より歌える自信があったのですが、何せバスのパートを歌っても音域がギリギリ…。
何とか高音は出たのですが、そこで安心して最後のややこしいリズムのところでミスをしてしまいました。

このまま歌のテストは上手くいかないまま3年間終わるのかな…と思いました。

最後の歌のテスト

4年生になって音楽への意識は向上したものの、いかんせん先生に気に入られていないので、関心意欲が評価されず前期の通知表は4止まり。

そんな中迎えた3年秋の最後の歌のテスト。

歌ったのは「ふるさと」のバスパート。

変声期音域狭いマンでも、最高音がシ♭なので大丈夫。
そして今回はアカペラ曲。自分の音感なら大丈夫。

そう思い歌のテストにのぞみました。
今回はミスもなく、完唱。

聴いていた同級生から、
「なんかちょっと低かった気がする…」
と言われ、若干焦りましたが、
結果は3項目オールA!!

最初の歌のテストの屈辱の最低点から2年、見事最高点を叩き出しました!

通知表も初めての「5」

完全勝利!!

私の人生で逆襲と呼ばれるほど最初悪かったところから巻き返したのは、おそらくこの経験ぐらいです。

今では人前余裕!?

あれだけ人前で歌うことが苦手だった私も、今ではすっかり人前で歌うことに抵抗はなくなりました。
むしろ率先して歌う方です。
唯一困るのは目のやり場ぐらい?(人と目を合わせられないので笑)

でもこれって結局経験なんですよね。
あれだけ嫌だった歌のテストとか、総合学習の発表会とか、そんな経験があったからこそ今人前で歌えるし、口下手なりに人前で話すこともできるようになりました。

今嫌で嫌でたまらないことも、いつかの人生には役に立つかもしれない。
そんな思いで皆さんも何とか踏ん張ってください。

尚、中学の音楽のテストで大勝利したあと、高校1年のリコーダーのテストでペアで発表する際、唇がプルプル震えてまともに吹けませんでした…笑
ペアの人ごめんなさい!!
でも震えやすい体質だからそれはもう、無理!笑

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