にじさんじファンが実在したことを実感するまでのはなし

こんにちは。なるせと申します。にじさんじが好きです。
タイトル見て「???」ってなる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
もちろんにじさんじは大人気コンテンツの1つです。
ただ、にじさんじファンがたくさんいるということを実感するまで約1年かかりました。
まず時間がかかり過ぎだし、しかもその経緯がちょっとヘンテコな話だったのでまとめてみようかと思います。
どなたかの暇つぶしのお手伝いができれば幸いです。

※この記事では、KANA-DEROでの例の休憩していない休憩時間について肯定的な側の話が出てきます。その件は賛否ある話だと認知しております。
苦手な方はご自衛をお願いいたします。
ただ、あの休憩の否定派の意見を否定するつもりはありません。
もしご覧になってくださる方がいるのでしたら、ひとりの人間が得たちっぽけだけど不思議な感情があったんだねーって見てもらえたら嬉しいです。

2018年の冬。
にじさんじの、元1期生がデビューして、月ノ美兎というとんでもない逸材が話題になり始めたころ、わたしもにじさんじを知りました。
一瞬で沼に落ち、動画や配信アーカイブを常に見ている日々。

そんな時にふと、なぜにじさんじに自分がハマってるのか、なぜにじさんじを含めたVtuberと呼ばれるもの全体がバズっているのか、ということが気になりました。
元々、なにかにハマったりなにかが流行ったりするとその原因を探りたくなる体質なので、その疑問自体はいつものこと。
そうなると、いつもなんとなくネットを漁り、物事を深く考えることが好きだったり上手な方のブログ等をいくつか読んで、自分なりの答えを得ていました。

にじさんじについても同じように調べはじめたとき、一番最初に読んだ記事には「にじさんじのバズは工作。というかVtuber全体が工作だらけ」というような旨のことが書いてありました。
こういうのはたぶん急に流行ったコンテンツには毎回付くもので、Vtuberやにじさんじだけに限ったことではないとはわかっていたのですが、当時の私はなぜかそれを真に受け、それ以上調べることをしませんでした。

おそらく周りににじさんじを知っている友人がおらず、Vtuberにハマってる友人すらいなかったので、そのくだらない記事に説得されてしまったのだと思います。

登録者数10万人!!配信の同接2万人!
などと数字を見ても、自分以外は全部作られたもので、ロボットみたいなものでその数字は嘘なんだと
この世に、にじさんじを好きな人は自分しかいないんじゃないかと。
なぞの孤独感と戦っていました。
それでもいいや、ひとりで見るからいいや…。と思う日々が続きました。

ただ数日経って、どうしても誰かほかににじさんじを、月ノ美兎の面白さを話している人を見たい!と思い、まるで不時着してしまった孤島でほかに人類がいないか探すように、にじさんじファンを探す方法を模索していました。

そして次に思いついたのは、2ちゃんねる?5ちゃんねる?とにかく、匿名掲示板でした。
にじさんじスレを見つけて「やっとファンが交流しているところが見れる!」と思いわくわくして開きました。
結果はお察しの通りです。絶望しました。
やっぱりこの世ににじさんじファンっていないんじゃないか…
今コメントしてるこの人たちはみんなみんなお金もらってとか、システムとかで入力されたなんかそのとにかく血の通ってない無機物なんだと落ち込みました。

当時のコメント欄は、良くも悪くも統率がとれていて、「草」や「え?」とか「〇〇おるやんけ」とか流れというかパターンがあったように思います。
それが余計に人間味がなかったというか…。考えればわかることなんですが、当時新しいものに触れて良くも悪くも盲目的になっていたというか、見識が狭かったというか、冷静さを欠いていたというか…。
とにかく、自分以外にももちろんファンがいるんだろうと思いたくても思えず、にじさんじファンに飢えていたし、でも探し方がとにかく下手でした。

その後やっと最適解のひとつであるTwitterに手を出すのですが、もともと人付き合いが苦手で、特にネットの友達というものに触れてこず、鍵垢に閉じこもっているタイプだったので、まずライバーにリプが送れない。
リプを送っているアカウントにも声をかけるなんてできない(というかまだTwitterアカウントですら工作だと思ってたので…w)

詰んでました。
なんかたぶんさすがにTwitterでリプ送ってるこの人たちは生きてる人間な気がするんだけど、でも関わり方なんてわからないし…。
無人島だと思った孤島にはすでに人が実はいたんだけど、相手が使用している言語がわからないので声がかけられない。
そして、そもそも自分は声の出し方がわからない。そんな状況でした。

その時、たまたま流れてきたものがにじさんじdisco部でした。
(これ、このまま書き続けるとにじさんじディスコの宣伝みたいになっちゃうんですが…笑)
にじさんじdisco部っていうのは、ディスコードという通話とチャットができるアプリケーションがあって、それを利用したにじさんじファンのサーバーです。
探していたものにやっと出会えました。
匿名ではないけど、不特定多数の人がチャットに書き込みをしている場所。
試しに「こんばんわ」って書いてみたら返事がもらえた。
配信のコメント欄で見たことある名前の方もちらほら見かけた。

あ、いたんだ。にじさんじファン
ちゃんといるじゃん!!にじさんじファン!!

となった気持ちと、でもまだやっぱりなぜか「この人たちは本当ににじさんじが好きなのかな・・・?」という疑心暗鬼から生まれた大変失礼な感情が残り、もっと個人と深く話してみたいと思い、Vtuberを追いかける用のTwitterのアカウントを新たに作成しました。
なるせという名前はその時付けました。

新たになるせとしてVtuberを追いかけることを始め、にじさんじdisco部で会話した方を中心にTwitterをフォローし、少しずつリプ等で話したり、ほかの方が配信を見て限界になっている様子を眺めるようになりました。

やっと、この人たちは本当ににじさんじが好きなんだ。
ライバーが好きなんだ。
あんな記事嘘っぱちだったんだ。
と気づくことができました。

ただ、厄介なことにまだこの仲良くしてくれているフォロワーさんたちだけが血の通っているファンで、何千・何万人単位ではファンはいないんじゃないかと、というか数字上ではそれだけファンがいるのはわかっているけど、どこかで実感できてませんでした。

それが本当にたくさんファンがいる、あの数字は偽物じゃなくみんな実在しているということに気づいたのがKANA-DEROでの休憩時間。
どういう流れでなんではじまったかもわからないけど、各々ライバーの名言や迷言だったり愛を叫ぶ流れに。
配信待機所の具現化とか言われたりしてたけど、あの時わたしはここにいる人はみんなにじさんじが好きなんだってことを強く強く実感できた。

大勢の人の口からにじさんじに関する言葉を、文字じゃなくて声で聴けてやっとなんか実感した。気づいたら1年経ってた。
KANA-DEROで得た感情はそれだけじゃなく、もっと大きなものを得ていたけど(別の記事で語りまくってます)
あの奇妙な休憩時間で私はそんな気持ちを得てました。

もしまたなにか別のコンテンツにハマることがあったとして、なぜそれが人気なのか自分でも考えたくなったとして、そのよさを誰かと共有したくなったとしても、もう次は真っ先に匿名掲示板にはいきません…笑

最後にその例の休憩時間の時にとっさに叫んだ、とあるライバーさんの名言を、最初に読んでしまった「にじさんじの人気は工作」なんて書いたやつに向けて書いて、このnoteを締めさせて頂きたいと思います。
ここまで読んでくださった方がいらっしゃったなら、ありがとうございました。では、ひとこと。

許せねぇよなぁ!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?