DIG-ROCKのいいところをまとめてみよう①(8/27追記&微修正)

クソみてェな感情むき出しの感想文や、クソ厄介オタクな文章を上げがちなnoteだなと常々思っており、そろそろ真面目に好きなところもまとめよう、布教用(入り方の説明)にもなったらと思った次第の記事になります
(ネタバレは極力しないように書いています)


DIG-ROCK

DIG-ROCKは、『ドラマCD』(notシチュエーションCD)
バンドマンな彼らの物語が描かれる

全シリーズ共通して魅力だと思うところ

<ドラマの構成>
・あくまでも聞いている私たちは「ほぼ壁」であり、物語に関与もしない
・説明台詞になってしまいそうな流れも、説明台詞に聞こえないナチュラルなやり取り
・名もなきモブのリアリティ
・言葉に出さない思考回路の演出は限りなく少ないながらも、伝わってくる思考感情
・ドラマが続くトラックの途中で、ドラマの流れで曲に入る
・曲のあともドラマが続き、区切りがついたところで「聞いていた壁の私たち」へ段落を伝え、エピローグトラックへ続くという基本構成

個人主張
・この「途中でナチュラルに楽曲が入りそのあとも物語が続く」という演出が他のドラマCDにはない演出すぎて最高
・ドラマによってはラストトラックに楽曲が来ることがあるものの、それもまた流れに違和感なく、曲後に物語がないことが余計に最高の演出になってて最高
何よりもここがディグロという作品の特色であり魅力であると思う
・関涼子先生の言葉選びが本当に秀逸で、とても、最高
・様々な店舗特典などでSSがついており(まとめ本が出されないのが本当にどうしてなんで出してほしい)、SSになると心情も描かれ一人称寄りの三人称視点で、物語の保管であったり新情報であったり次シリーズへの布石だったりと情報量が洪水で本当に最高

<キャラクターたち>
・真久先生による美麗なビジュアルに加え、関涼子先生による「生々しい人間」が生まれていてそれが非常に魅力的
・一人ひとりの家族構成(長男、三男など)も性格・言葉などに反映されており、ジャケや立ち絵などしかないながらも表情、動きが想像できるようなキャスト陣による芝居がまた最高
・アニメっぽい芝居でもなく、吹替っぽい芝居でもなく、人間ドラマを覗き聴いているような“生きている感”が最高
・しだまるめ先生のデフォルメ絵になると可愛さにガン振りでまた可愛い
・けれど個人的には真久先生によるキャラクターたちのビジュアルが至高

<音楽>
・詳しくない私ながらも生バンド演奏を使用して録音しているという姿勢がすごい(急激にこなみ)
・ボーカル担当(内田雄馬・古川慎・豊永利行)が歌唱力お化けすぎて本当に歌が上手い(こなみ)
・ドラマを聴く前に聴く曲の印象と、ドラマの流れで聴く曲の印象がまっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく異なってくるのがまた最高
・曲だけを聴くと作中世界線のファン同様に曲を楽しむことができ、ドラマを経ると壁としての「どのようにしてこの曲が生まれ、どのような思いが込められているのか」を知ったうえで聴くことができる、一曲で二度おいしい

<厄介オタク>
・途中までのCD発売ペース
ほぼ毎月1枚ペースで発売され、大変といえば大変ながらも「1カ月開くことで前作を聞きこむ時間がありつつ、聞きこんだ頃に次が出てまた聞き込める」ことで非常に良かった(aliveはどう考えても何度考えても同日発売の情報量内容じゃないもっとゆっくり順番にかみしめさせてほしかった)
・SNS
実在している(という設定)感がきちんと出るペースで各々が更新しており、ファンとの交流タグ(DIG_Q)もあり、それをもとに特典のQ&Aが作られたりしていてよかった(SNS系担当者が居ないのか何なのか放置になっている媒体が多いのは本当にどうなのかと心底思うしFCアプリの件を一生許せない)

<DIG-ROCK 各シリーズについての解説と個人解釈>

1stシーズン(通称:無印)


引用
人気インディーズバンド「Impish Crow」と今一番勢いのあるバンド「RUBIA Reopard」。彼らのバンドストーリー。

1stシーズン
無印
IC1:2021.8.28
RL1:2019.9.25
IC2:2019.10.23
RL2:2019.11.27
IC3:2019.12.25
RL3:2020.1.22

個人解釈
Impish Crow(IC)
インピッシュクロウ(インクロ)
ボーカル:野中 つぐみ(内田雄馬)
ギター:水川 叶希(江口拓也)
ベース:葉山 充弦(羽多野渉)
ドラム:柴咲 雲雀(立花慎之介)
マネージャー:飛倉 奏空(伊東健人)

学生時代からバンドを組んでいた4人組、IC(インクロ)
インクロのファンでもある飛倉の熱心な勧誘と、ボーカルつぐみとルビレが出会うことによって、メジャーデビューを決心し、メジャーデビュー後のバンドとしての目標を見つけるまでが描かれる

RUBIA Reopard(RL)
ルビアレパード(ルビレ)
ボーカル:日暮 茜(古川慎)
ギター:時任 黒乃(江口拓也)
ベース:冬木 真白(羽多野渉)
ドラム:墨染 妃志(花江夏樹)
マネージャー:巌原 獅紀(駒田航)

デビューし3年経過しつつマンネリな頃に、ライブ中のハプニングとインクロの登場をきっかけに茜(ボーカル)の意識が変わり、バンドメンバー同士の交流が増え、本当の“バンドグループ”になり始める物語

片方だけを追っていてもDIG-ROCKの世界を追えるものの、両方聴くとまた違う視点(インクロ目線のルビレのおっかなさ・ルビレ目線のインクロの刺激っぷり)が味わえて奥深い。

2ndシーズン -BREAK TIME-(通称BT)


引用
「Impish Crow」「RUBIA Reopard」の彼らがのびのびと過ごす、オフと出会い。

2ndシーズン
BT
IC BT:2020.4.8
RL BT:2020.4.22

個人解釈
IC
デビュー後の4人と、マネージャー飛倉、5人の関係性が深堀りされる
IC目線のRLの姿、デビューをしたことによる意識の変化、仕事をしていない彼らがより伝わる番外編な物語

RL
3年経過後にやっとバンドとしての好感度が向上した4人とマネージャー巌原によるハプニングな非日常の中で描かれる、オフの彼らの素が深堀される番外編な物語

どちらも「マネージャーに頼れない状況のメンバーに襲い掛かるハプニングに対応する4人」が中心の物語。1stのときとはまた違う面が見え、人間らしさも見え、バンドに対する姿勢との差も見え、人間味がすごく出ているシリーズ(オタクが好きなやつだよ)
また、ここでルビレ日暮茜の兄二人、長男帝(小野大輔)がルビレに、次男楓(日野聡)がインクロに登場。日暮家の財力をどちらでも見せつけてくる(二次創作に便利なタイプの金持ち)

3rdシーズン DUEL FES(通称DF)

http://www.team-e.co.jp/mintlip/digrock_df/

引用
「Impish Crow」「RUBIA Reopard」の両バンドがついに相見える。

3rdシーズン
DF
DF IC:2020.6.24
DF RL:2020.6.24
DF2:2020.7.22
DF3:2020.8.26

個人解釈(Vol.1のみの話)
DF IC/RL
同じ内容のトラックも挟みながら、IC目線のRL・RL目線のICと両バンドの交流が初めて行われる
両CDを聴くことで初めて一つの物語が聴ける構成
なんとなくDIG-ROCKを買っていた人が一番沼るのはこのDFだと思う(個人解釈)
どちらから聴くかも大きく印象を変えながら、片方だけでも成立しつつ、両方聴くことでDF1の全容が初めて見える1作。
DFシリーズが刺さらなければDIG-ROCKに沼らない、逆にDFを聞けばDIG-ROCKに足をすっころばせやすい、ととても思うすごく良く出来ているシリーズ。

また、ここまで触れなかったものの、どこかのシリーズまでは発売前に「販促」という形でYouTubeが更新された。内容は全くもって本編の販促になっていない上に、本編を聴いていない・キャラクターたちのことをミリしらで聴くと余計に混乱する内容になっている。
けれどこれがまた恐ろしい。
本編に繋がる内容をしれっと混ぜ込んできたり、完全につながっている世界線のやり取りが行われるため必聴レベル。公式HPの導線もうちょっとつなげてくれないかな。

DFシリーズ2は私が個人的にど狂ったのでここで区切ってそのうち次のnoteにまとめようと思う。

一旦DFまでに出てくるインクロ・ルビレのキャラクター振り返り。

参考:地味に更新されてるはじわか

野中つぐみ
公式:明るく素直で、場を和ませる天才。とにかく歌うこと、歌に関わることが大好き。

個人解釈:天才肌・歌うことが大好き・太陽神のようで人間らしい悩み、影も持つ圧倒的光のボーカル、大天使。

水川叶希
公式:バンドを愛するリーダー。曲がったことが許せないタイプ。ツグミとは幼なじみ。

個人解釈:努力家・世話焼き・苦労人、バンドのリーダーでありギター、自己評価が高くないが自己肯定が低いわけではない。

葉山充弦
公式:マイペースでぼーっとしていることが多い。ヒバリとは学生時代からの長いつきあい。

個人解釈:天才肌・マイペース・スタジオミュージシャンも行うベース、人と喋る際に人の本質を無意識に見抜いて包み隠さず言う、計算高いタイプが苦手とするタイプの人間。

柴崎雲雀
公式:見た目と愛想の良さでよく話しかけられるが、実は毒舌。バンド内のご意見番でもある。

個人解釈:努力型・斜に構えがちでもある・見た目よりも自我が強い、ドラム。毒舌というか身内に甘く外部に厳しい、自己評価も自己肯定も低い。

日暮茜
公式:作詞・作曲を担当。ハイスペックだらけの日暮グループの三男。兄のクセが強い。

個人解釈:王様と言われもするが俺様なわけではなく皆を引っ張りあげ、皆に持ち上げられることで君臨する王様。兄のクセも強いがよく似た強いクセ(コミュニケーションが独特)

時任黒乃
公式:アカネ至上主義。自分と同い年でアカネに慣れ慣れしいマシロといつも張り合っている。

個人解釈:ドマジメの忠犬!なキャラながらも天然っぽかったりする。茜と付き合いが長いゆえにアカネ至上主義っぷりが少々くどいと感じるシーンも多いが後々これは成長するからすごくエモい。

冬木真白
公式:好きなものは女の子と酒と煙草というチャラ男だが、根は真面目で負けず嫌いでもある。

個人解釈:コイツのせいで私が気狂いした。チャラい不真面目なふりをすることで真面目な自分を隠す恥ずかしがり屋、初期に出たツイッターに掲載されている公式プロフィールに茜の歌声に惚れてることがバラされてるかわいそうな人。ここも後のシリーズで回収されて同じく気狂いした。マジメな自分を出すのは「らしくない」と思っていたりと自分が「どう見られているか」の意識が高い、傷つくのが怖いのかな???

墨染妃志
公式:最年少にしてまとめ役的存在。しっかり者で空気を読むことに長けている。

個人解釈:自分に自信を持てるまでは見た目らしい消極的な姿が印象的ながらも音楽に向き合う姿はルビレのメンバーに負けず、また強い言葉を使うこともできる(その後自己嫌悪してしまうが)ルビレの隠れ柱。

はじわかページにマネージャーたちが居ないのでマネージャーたちは割愛。

サブスクがしれっとDFシリーズまで解禁されているので、とりあえずDFシリーズまで聞いてほしい。
(発売順IC1→RL1→IC2→RL2→IC3→RL3→BT IC→BT RL→DF1(ここは気になる方からでOK)→DF2→DF3の順で)
DFシリーズまで聞いてハマらなければDIG-ROCKはハマらないと思う。
DFシリーズまで聴いたら、ハマる人はハマると思う。
それぐらい、DFシリーズは名シリーズと思う。

DFシリーズを聴き終えて続きが気になったら、CDはすべて発売順に聞けば良いと思う。
販促(?)Youtube動画や、X(Twitter)・購入特典での小出し重要情報のたちは、DFシリーズを聴いてハマったあと、ゆっくり回収して時差で情報量の海に溺れていただければいいと思う次第()
(ゆくゆくはその辺もまとめたいと思う気持ちはありながら、公式がその辺まとめてくれてないから探すのが面倒くさいとかそんな)

見つけたサブスクのプレイリスト(作った人ありがとう)


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