見出し画像

「子供×スポーツ」の未来を創る。NPO法人JSSを立ち上げたワケ。

はじめまして。まず、日本スポーツ支援振興協会のnoteに訪問いただきありがとうございます。代表をしております原大地(はらだいち)と申します。

未来を担う子どもたちがより良い環境で学校生活・部活動生活をおくれるように、一人でも多く明るい未来へ進めるように。そんな想いで立ち上げた「NPO法人日本スポーツ支援振興協会( JSS)」は2020年10月15日で早いもので設立1周年を迎えました。私だけの力では到底、ここまで来ることもできず、スポンサーの皆様を始め、日々支えてくれる仲間・諸先輩方・家族のおかげです。心から感謝いたします。→HPはこちら

画像1

このNPO法人を立ち上げるきっかけともなった「子供達がスポーツを楽しめる環境が当たり前ではない」という真実。そんなことに気づいたのは私もずいぶん大人になってからのことでした。今回は1周年を機に、私が日本スポーツ支援振興協会を立ち上げた想いとこれからのビジョンについて少しお話しさせていただければと思います。

「部活が楽しくない。だって先生が初心者だから。」

私自身、9歳のころから野球を始め中学生はクラブチームに所属し、高校生の時には神奈川県の強豪校に在学。大学でも野球を続け、まさに野球漬けの人生を送ってきました。

ありがたいことにスポーツをする環境に困ったという経験もなく、良き指導者の元で順調にスキルアップ。社会人になってからも野球熱は収まらず、医学部硬式野球部の監督を担う傍ら、休日や仕事終わりの空いている時間に個人的に野球教室を行っていたほどです。

画像1

そんな活動をしていた時、教室にきてくれた子供たちに何の気もなく「部活は楽しい?」と聞いたところ思いもよらない回答が。

『先生が野球やった事ないから教えてもらえなくてつまらない』
『先生が忙しくて部活にでてこれないから楽しくない』

しかもそれは野球だけでなく、その他の部活でも同じだと子どもたちから聞き衝撃を受けました。自身、恵まれた環境で野球人生を送っていたこともあり、このような現状があることを知る由もなかったのですが、どうにか子供達がスキルアップができる環境を整えてあげたい。そんな想いがこみ上げました。

部活動が民営化?加速する部活動の課題

それからというものの、自分なりに学校の部活動について調べました。運動部活動については、顧問のうち、保健体育以外の教員で担当している部活動の競技経験がない者が中学校で約46%、高等学校で約41%となっている現状があること。※1 自分が思っていた以上に教育現場は大変な事、社会情勢も含め、子供達にとってベストとは言えない環境を強いられる場合があることを痛感するばかり。

さらには、文部科学省による令和5年度以降、段階的に土日から民間に移行するという発表。このことにより、2年後の2023年には今まで保護者への負担が少なかった部活動が、地域へ移行(民営化)される事により各家庭への金銭的な負担が増加することが危惧され、スポーツをやりたくてもできない子どもがでてきてしまうことも想像に容易です。

画像2

また、指導者の採用についても一筋縄ではいかないのではと考えており、表向きは教員がそのまま指導する形になる見込みですが、実際は指導員がボランティアのような形になってしまうのでは?という懸念、心配事は尽きません。

前述のとおり、今までは学校から支給されていた部活動に係る給与の支払いが民間団体からの支払いに変わり、民間団体は財源を部活動に所属する子どもの親に求めるようになります。

私が思う部活動は、色々な事情を抱える子どもの受け皿にもなっている場ということ。実際、部活動を行う教員に話を聞くと、部費は年間数千円。クラブチームなどでは月額数万円のところもあります。

画像8

私が学生時代には「クラブチームに行けないから部活に入る」という選択をしている友人も数名おりました。さらに、部活動は、学校からの予算で部共有のユニホームや道具を揃え、子どもたちや親になるべく負担をかけないよう工夫をしています。そんな中、土日の部活動を民間に移行したら、部活に参加できない子供も増えるでしょう。

部活動を存続させるためにはその環境を誰かが作ってあげなきゃいけない。そんな知れば知るほど熱くなる想い。そんな時に知ったのが国で定められた「部活動指導員制度」でした。

画像6

部活動指導員とは、平成29年に学校教育法施行規則に新たに規定された制度であり中学校・高等学校等において、校長の監督を受け、部活動の技術指導や大会への引率等を行うことを職務とする指導員のこと。

活動の顧問として技術的な指導を行うとともに、担当教諭等と日常的に指導内容や生徒の様子、事故が発生した場合の対応等について情報交換を行う等の連携を十分に図ることができるので子供達のスキルアップにつながります。

従来主流であった技術的な指導を行う外部指導員よりも密に子供達のサポートができる体制のこと。この制度をうまく活用できれば、子供達にとって適切なフォローができるのではと考え、新たな取り組みを始めました。

JSSだから叶えられる”新しい部活動の形”

前述した部活動指導員制度を利用し、最適な人材を部活動指導の場に届けるだけにとどまらず現在、JSSは【三方よし】の考え方をベースに部活動フォローを行っています。第一に「スポーツを楽しむ子供達」第二に「働き方改革を望む教員」、第三に「指導者を目指すプレ社会人」です。

2021-10-26 07_52_00-スタート

言わずもがな、子供達の最大のメリットと言えば最新の技術を学べる事でしょう。知識をもった現役大学生や社会人から指導を受ける事による技術力向上、指導者が体験してきた事を聞き、見て学ぶ事で精神的な向上も見込めます。

次に、教員への負担軽減です。現在は会議やテスト期間等、業務に追われてしまうと部活動が二の次になってしまう事も少なくないのだそう。昨今、働き方改革が叫ばれる中、教員のサポート役として部活動指導員が携わる事により、教員自身がゆとりのある生活が送れるようになったり、より子どもたちのために考える時間を割けるようになるでしょう。

大学生メリット

最後に、教員や指導者を目指す大学生や社会人のための自己実現の場の提供です。特に大学生においては、将来自分が教員、指導者として進む先である教育現場にインターンのように経験が積める。競技を見つめなおす機会、指導者として責任感、組織で成果を上げる事を学生時代から経験できるなどの大きなメリットがあります。

このように関わるすべての人が満足・納得のいく形でご縁を繋いでいくのがJSSが担う最大のミッションです。

子供達の未来のためにできることを一緒に。

ここまで読んでくださって有難うございます。少しでも理解を深めていただけたら嬉しいです。

親への負担が増えたらどうなるか。極端に思うかもしれませんが、部活動に入る子どもが減り、引きこもりが増えたり、社会に出れない人が増え、負の連鎖が広がると想像できます。

こういった背景を受け、監督指導以外にも積極的に「スポーツ体験会」を同時に開催しており、様々なスポーツ分野の講師を招き未就学児から小学生までを対象に、スポーツの楽しさやすばらしさを伝えるような取り組みもしています。

画像8

スポーツを通じて、人間力を育む・健康維持などの子供達にとってプラスの効果があること願っています。私は一人親家庭で育ちましたが、周りの方の支えがあり、スポーツを続ける事ができました。もし手を差し伸べてくれる人がいなかったら、まったく違った人生になっていたと思います。

だから私は、そんな子どもたちの『周りの人』になり、一人でも多くの子どもが平等にスポーツを行い、スポーツを通じてたくさんの事を学び、いつか自分も世の中に貢献しようと思える人間になってほしい。そんな思いで今活動を行っています。

将来的には、教員や指導者以外になる大学生が進む先にある企業の斡旋までもサポートしたいと考えています。指導員となった学生とスポンサー企業を繋げる活動(マッチング)もJSSで担うことさらなる発展を目指します。

画像7

JSSでは、団体賛助会員を募集しています。~全ては子どもたちの為に~
未来の子どもたちが笑顔でいられる環境・仕組みを後世に残していきたい
そんな弊法人の想い・願いにご賛同いただける企業様、提携いただける大学様、個人様が対象となります。少しでもご興味を持っていただけましたら、ぜひお問い合わせをいただけると幸いです。→HPよりお問い合わせください

JSSの取り組みは指導員やスポンサー様あってこそ。しかし、これからさらに、現状改善を狙っていくには1人でも多くの賛同者数が必要となります。ひとりでなくてみんなの力で変えていく。意識と行動こそが子供達の未来を変えていくことを信じて。

2021年10月吉日 原大地



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?