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Nikon f/1.4 三兄弟

こんにちは。カメラ記事は久しぶりです。

僕はたまたま会社にあった一眼レフがNikon D50だったというだけの理由で、プライベートでもNikonを15年ほど使い続けています。

最初はレンズ1本が10万とか理解できなかったんですが、24-70mm f/2.8Eの購入を契機にタガが外れてしまい、分不相応ながらもほんの数年の間で58mm f/1.4G、105mm f/1.4E、28mm f/1.4Eを揃えてしまいました。
この3本はNikonの中でも比較的設計が新しいf/1.4レンズになります。

Nikonのレンズで一番好きなレンズは?と聞かれると必ずコレと答えるのが58mm f/1.4 Gです。

このレンズは1977年発売の Noct Nikkor 58mm f/1.2 の開発思想を受け継いで2013年に発売されたちょっとクセのある子です。Noct 58 f/1.2はいまでも中古で50万円を超える値をつける伝説の名玉といわれています。
また、昨年の2019年10月12日にはミラーレスのZシリーズ向けにNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctが発売され、カメラ界隈ではf/0.95という明るさと受注生産で税込1,265,000円という価格でも話題になりました。笑

さて、NIKKOR 58mm f/1.4Gに話を戻しましょう。AFの電子接点をFマウントに設けたことで口径が小さくなりf値は1.4となってしまったことから“Noct”(夜)とは名乗っていないものの、このレンズの売りは点光源を隅々まで点で写すこと。
星空を絞り開放で撮っても周辺の星を点として写すことは光学設計上大変難しいそうで、このレンズでは周辺まで限りなく点として星を写し出します。
また、ボケの柔らかさが特徴的で「お、何か違うな」と思わせるだけの写りを魅せてくれるレンズです。

欠点は軸上色収差が目立つことと近距離のピント面が甘いことですかね。レンズとは不思議なものでボケを柔らかくさせようとすると収差が発生やすく、収差を抑えるとボケが硬くなると聞いたことがあります。完全に受け売りですが…笑
一度Nikonのサービスセンターでピント調整をしてもらってからは以前よりピント面もハッキリと写るようになったと感じています。

波照間島 Nikon D750 + Nikkor 58mm f/1.4G

フランクフルト中央駅 Nikon D850 + Nikkor 58mm f/1.4G

肝心の点光源の作例がないですが、ピント面からフワッと溶けるようにボケる独特の写りを感じていただけると思います。

三兄弟といいながら58mmのことばかりダラダラと書いてしまったので、28mmや105mmはまたそのうち撮りためた写真をみつくろってアップしようと思います。

ところでこの58mmという不思議な焦点距離、50mmでも55mmでもなく、なぜ58mmなのか理由を知ってる人がいたら教えてください。

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