週間巨人軍レポート(5/30-6/5~交流戦vsソフトバンク&ロッテ~)

ソフトバンク戦
1回戦:吉川,岡本,丸,大城といった既存組が攻守に精彩を欠いた。7回は三森のセカンドゴロを吉川が取れず、牧原のキャッチャーゴロを大城が高梨に任せエラー。8回は岡本がサードゴロを送球ミス、明石のセンター前ヒットをを丸が打球判断ミスでスリーベースに。9回に増田陸がモイネロのスラッターをセンター前。速球や半速球には対応できるが、緩急を織り交ぜられても、トップからの振り出しにズレが生じずフルスイングができるようになるか。

2回戦:吉川のホームランは、甘いカットボールだったぶん泳ぎ気味になってヘッドが上手く加速しただけ。大城は、リリースと同時にバットのヘッドをホームベース側に傾け(ヒッチ)そこから慌ててトップに入るから、それが無駄な動作となり、ヘッドを利かせる以前に、速球に振り負けるし、肩の開きも早くなり、高低の見極めができない。増田陸は、東浜が投げミスしたインローシンカーのホームランよりも、藤井のスラッターを体の軸を倒しながら巻き込んで引っ張ったヒットに、個人的に高い評価を付けたい。

3回戦:丸のホームラン。1本目は、アウトステップして体重を前にぶつけ、インコースをポイント前で捉える。2本目は、体軸を傾け、踏み込んでアウトコースを逆方向に。ベースギリギリに立つのと、投手のリリースと同時にバットを寝かせ(体軸に対し45度)トップに入る(20年以前はこの段階ではまだバットが立っておりリリース後にトップに入っていた)ことで、現在の肉体に馴染んだフォームにマイナーチェンジしたと思われるが、運悪く違反球とバッティングしたせいもあり、レフト方向への成績は昨年より下降傾向。

ロッテ戦
1回戦:ビッグエッグを苦手とする佐々木を攻略し座標としての矜持を示す。増田陸は、佐々木が沈み込むと同時に僅かにグリップを下げ(ヒッチ)、体軸を傾け踏み込んでアウトコースを右中間に先制タイムリー。岡本は、シェイクボールを右中間にホームラン。両者共に、シュート回転を制御できずベースの右側に投げ込めないのを利用して、アウトコースを狙い打つことができた。

2,3回戦:増田陸、小島から同点タイムリー。ヒッチがあったりなかったりするが、今回はヒッチがない。僅かでもヒッチすることで、脱力でき、肩の入りが緩和され、スムーズにトップに入ることができる。今は変化球対応で速球を弾き返しているが、速球に振り負けるようになってからが正念場。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?