隅田知一郎(西日本工業大学→西武ライオンズ)|超選手分析
小園健太、森木大智、風間球打ら「高卒右腕BIG3」が中心視された2021年のドラフト会議でしたが、蓋を開けてみたら隅田知一郎投手に4球団が競合。1位指名を公言していた西武ライオンズが見事に当たりくじを引き、交渉権獲得となりました。
今回の記事では、今年のドラフト会議で最も高い評価を受けた男、隅田知一郎について考察していきます。
1.全日本大学野球選手権でのピッチング
今春の全日本大学野球選手権一回戦、対上武大学でのピッチングです。
8回完投 被安打4 失点1 奪三振14 与四球1と数字的な見栄えも素晴らしいのですが、今年より改修された神宮球場のマウンドを苦にしなかった事もポイントとして挙げておきたいです。改修後の神宮球場は余程投げにくいのか、他の試合を見ていてもストレートが抜け球になる事が多く、エース格の投手が序盤で退く場面もチラホラ見かけました。
セ・パ交流戦の際に神宮球場で投げた日本ハムの堀投手も「ストレートが抜けて指が震えた」と語っており、人によってはマウンドとの戦いになってしまう事もあるようです。
2.投球フォームの動画
3.見えないボール
隅田投手の打たれにくさには様々な理由があるとは思われますが、そのうちの一つがリリースまで球が見えない事でしょう。
ノーワインドアップモーションで始動して、体の正面が一塁側へ正対したところで両手を割ります。
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