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個人でオリジナルを連載する

僕は自分の創作人生の中で必ず成し遂げたいことがあって。

「オリジナルのストーリー漫画、長編を連載し、完結させる」こと。

これをどうしても実現したい。

莫大な時間が必要です。生きるためのお金も必要です。漫画というものは基本的に作画カロリーが高いものだからです。

僕は先月、「怪獣人間の罪」を公開しました。

掛け値なしで、今まで自分が描いてきたものの中で最高傑作だと思っています。かわいい女の子がメインなわけでもなく、ストーリーも暗く、正直求心力は今までのオリジナルより低いでしょう。実際結果もあまり伴っていません。それでも、値千金の価値がこの作品には、自分の創作にはあると信じています。人生をかけてもいいと思えるくらい。

これを個人の力で連載したい。

仮に単行本1冊分、240pの漫画を描くとしましょう。月間に生産できるページ数が40pとして(これは会社で働いていない場合を想定しています)、6か月かかります。

人間が関東近郊で一人暮らしで生活するのにかかる費用は一か月あたり20万円。6か月となると120万円必要です。

オリジナルで、商業誌でもないのに、6か月で120万円かせぐ。しかもかわいい女の子漫画でもないのに。…どんだけ大変かは、想像に難くないですね。

で、120万円を本気で稼ぐために何ができるか?今の段階で出てる数字を元に試算してみます。

①同人誌の売り上げ

これが一番収入として大きく見積もっていいと思います。COMICZINさんと相談してみた結果、野図さんなら委託で100部は捌けるだろうと。会場で(複数のイベントで出し続ける)100部売れるとしたら、200部。一冊700円だとしたら14万円。ここから印刷費が…一冊40pだとしたら、早割を活用すれば3万円。利益は11万円。

コミティアは年4回、コミケは年2回。年間6回イベントに参加し、新作を出し続けるなら…11万×6で66万円。イベント参加費が合計45000円だとして、利益は61万5千円ですね。

②kindleの売り上げ

今回「怪獣人間の罪」はkindle専売で販売しました。販売2週間で17冊。少ねえー!!って話なんですが、案外読まれてるのがKindleUnlimited。有料会員向けの読み放題サービスで、これまでで約3800p読まれています。あの本が64pだから、59人が見てることになりますね。計76人が見てくれたことになります。KindleUnlimitedは1pあたり0.5円振り込まれるので、1900円僕に入ります。17×500円=8500円、8500円+1900円=10400円です。

今後どう動くかはわかりません。6か月でどれぐらいの額になるか?…まあ多分、良くて2万5千円というとこでしょうか。

これを6作重ねるとして。雑な計算をすると(多分間違ってるけど)25000×6=15万

紙の本と電子書籍、併せて年間76万5千円

…たりねえっすね。どう考えても。

この計算だって相当楽観的に出したものなのに、それでも半分しか行ってない。はい。

…無理かなあこれ…

ただし、ですよ。これ、「2か月で40pしか作らなかった場合」つまりイベントに合わせたペース配分しかしなかった場合の試算なんですよ。ここからの試算は僕が限界まで自分の体と精神を苛め抜いた場合の数値です。

僕が一か月で描けるp数はたぶん最大40p。ということは2か月で80p作れるんです。いやごめんたぶんそんな体力ない、70p作れるんです。

ということは、1回のイベントごとに2冊出せば、ペースアップすれば、さっきの計算が半年当たりの値になり、年間の収益が153万円になる!

さらにですよ、年間で480p作るとなると、240pごとに総集編が出せますね?

しまや出版によるとB6サイズの244pの本を200部出そうとすると、約15万円かかります。で、仮にこれを1500円で出したとしましょう。30万の収益。つまり利益は、15万。これを年2回出したとしたら、30万円です。

年間収益183万円!

…。

さっき半年で生活費120万円かかるっていったよね?

つまり年間240万円でしょ?

そしてその183万円も、税金とか絶対引かれるよね。

…。



うん、やっぱ無理…

はえー。こんだけ限界を攻めても、やっぱ無理なのかあ。苦しいなー。

もうちょっと勉強します…



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