メモ

人見知りならぬ、街見知り。
「たまには、どこかに出かけてきたら」
そう言われても行きたい場所がない。

強いて言えば、プールに行きたい。
あと新宿2丁目。

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ニットのアームカバーってかわいくない？
2つ集めた。
ようやく2つ。
役に立たないから可愛い。
「居てもいいんだよ！だから可愛いんだよ！」
役に立つことがすべてじゃないんだ。

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審査員が（何だかんだ言っても）無難なものしか選ばないのは、しってる。

10年前。
森村泰昌が「審査員的には山下さんの作品は怖くて選べない」と、選ぶ側のリスクについて話して下さったのがずっと心にある。
「島さんは勇気があるんだよね。あの人は、危ないほうへ、危ないほうへ行くようなところがある」と言って、さも可笑しそうに笑っていた。
A.P.C.の花柄のワンピースを着たわたしは、まじめにその話を聞いていた。

この人は、今後、わたしが長く制作をする人生を送るうえで、相当にだいじなことを言ってくれたと、ちゃんとわかっていた。

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わたしはもうA.P.C.の花柄のワンピースを着たりはしない。

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わたしの作品は、簡単に誰からも選ばれたりはしない。誰の目にも止まらないし、見つからない。

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聞いて。
これは高飛車なわけでも何でもない。
わたしの作品（個人的なこと）なんて、誰にも届くわけがないのだよ。
わたしは、それをちゃんとわかっている。

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だからzineが売れたときは鳥肌が立つんだよ。