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「Team Book Value」始動!

2019年4月23日、世界本の日に、県立長野図書館(株)バリューブックスは、「本をめぐる新しいサービス」を実現するため、連携協定を締結しました。(Header photo by Yukihiro Shinohara)

締結日当日は、調印式と記念イベント「よるラボ第1夜 本の新しいバリューを探すお茶会~本棚を作って語ろう~」を、4月6日に図書館3階にオープンしたばかりの「信州・学び創造ラボ」にて開催。
このイベントでは、県立長野図書館の平賀カンチョーと弊社バリューブックスの大樹シャチョーが入れてくれたコーヒーとお茶、そして持ち寄ったお菓子を楽しみながら、5〜6人ずつ3つのチームに分かれてテーマを決め、本棚作りを行い、「共知・共創(共に知り、共に創る)」の場を体感しました。

そのプロセスは5段階。

1. チーム作り
2. テーマ決め
3. 選書
4. 本棚に本を配架
5. 共有

全体のことは、県立長野図書館のブログに書かれているので、私が参加したチームのことを虫眼鏡レポートします。

1. チーム作り
3つのチームは、できるだけ知らない人同士で。私のチームは5名。神奈川から遊びに来てくれた「これからの本屋講座」(リンクは現在開講中のもの)の同期の仲間1人以外は、全員初めてお話する方達でした。コーヒーやお茶を手に、まずは自己紹介から。にこやかなものの、なんとなく緊張が。

2. テーマ決め
お互いをざっくりと知った後は、テーマ決め。「それぞれ、今関心のあることを上げよう。そこから共通項が見つかるかも!」と、リードしてくれた方の一言でディスカッション開始。
最初に「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」が上がり、そこからヒッチハイク、買い物難民、移動中に読む/聴く本、などと発展し、最終的に「豊かな移動とは?」という問いが生まれた結果、テーマは「移動」に。
この辺から、少しずつ緊張がほぐれて来ました。

「さあ、本を見つけに行こう!」と立ち上がり、テーマ決めに使っていたボードを見ると、なんと、そこにもともと描かれていたのは、遠く高く移動することを叶える「翼」たち。びっくり。

3. 選書
このイベントで使う本は、図書館2階一般図書室にある本と、バリューブックスから駆けつけた BOOK BUS に積んだ本たち。チーム「移動」は、まずこの一般図書室から。
実はイベント直前の4月19日に「リニューアルした図書館を見たい」と東京から遊びに来た友人と一緒に、3階のラボと合わせて2階の図書室も平賀館長に丁寧にご案内いただいていました。その時、県立図書館ならではのラインナップに魅了され、もっと見たいと思っていたので、ニヤニヤが止まりません。
ひととおり、気になる本を手にしたところで、屋外に待つBOOK BUSの元へ。ここでは他の2チームがちょうどBOOK BUSでの選書を終えるところでした。


私たちもバスに出たり入ったりしながら、それぞれが選んだ本たちをラックに乗せて、再度2階の図書室へ。「やっぱりこれも!」という本を更に追加し、ラックに載った本たちを見るとカオス(笑)。ちなみに私が選んだ本の一冊はエロス(笑)。テーマはあっても、それぞれが自由に選ぶとout of the boxな感じで楽しいですね。
選書をしてみて感じたのは、図書室の本が、選ぶ時の思考や、その結果にグッと奥行きを与えてくれた、ということ。
近くにいた同僚も、本棚に見入っていました。

4. 本棚に本を配架
3階のラボに戻り、本棚に本を並べます。配置を決める前に「なんでこの本を選んだの?」という問いに対する理由に、それぞれ「あー、いいねえ」「その視点面白いね」などと言いながら本を分類し、時間ギリギリに配架終了。若干汗ばむほど、ほぼ初対面同士の私たちの会話が弾んだ結果です。

5. 共有
県立長野図書館のブログにある「鳥居」の本を選んだのは、私(鳥居希と申します)なのですが、これについては、ほとんど理由も話していないのに、タイトルと表紙を見ただけで、チームメイトの1人が意図を理解してくれて、共有タイムの突っ込みに対して、まるで自分で選んだ本かのように(笑)、熱く語ってくれていました。約2時間前に会ったばかりの人なのに!

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こんな感じで、Team Book Valueはキックオフしました。
県立長野図書館とバリューブックスの連携協定は、私たち二者間だけで何かをやっていくというよりは、この協定を軸に、有機的にいろんな人たちと混ざり合いながら「本の多様な価値創造」を一緒に実現していきたいね、というものです。これから試行錯誤して進めて行くので、またアップデートします。

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