メディアリテラシーと協働一バンコク研修に向けて一

はじめに

はじめまして、法政大学坂本ゼミの3年生です。 今回は期末課題として、初めてノートに投稿することになりました。

私は今年度からゼミに所属し、メディアに関しても学び始めたため、知識的なものはほとんど無いのですが、春学期のゼミを通して考えたことを書きたいと思います。

メディアリテラシーと協働

春学期のゼミの授業を振り返ってみると、打ち合わせやゲスト講師のお話を聴くことがほとんどでした。

打ち合わせでは、報道の自由ティーチインや夏季休暇中に行うバンコク研修の準備を行いました。

ゲスト講師には、島岡マヌーさん、岩瀬正幸さん、辻村美奈さんなどさまざまな方に来ていただき、お話を伺いました。(他にもいらしゃいましたが、お名前をはっきり記録できていないので省略させていただきます、すみません。)

その中で私が特に印象に残ったのは、岩瀬さんのお話です。
岩瀬さんは、ビデオ制作、ビデオ映像分析を通した多文化共生について取り組まれている方です。
まさに私たちのゼミも映像制作と多文化共生をテーマとしており、学びが多かったと思います。

岩瀬さんのお話で始めに考えたのは、ルネ・マグリットの《透視》という作品についてです。
こちらがその作品です。

https://www.musey.net/2087/2093

この作品の意味や捉え方は人それぞれであると思います。
私はこの作品を見た時に、この男性は机にある卵が成長した姿を想像して鳥の絵を描いたのだろうと感じました。他のゼミ生もほとんど同じような意見であったと思います。

私はこの男性が卵を見て絵を描いていると考えましたが、そもそも男性が卵を見て描いているとも限らない、その先にあるものを見ている可能性もあります。そのようなお話を聞き、誰しも先入観をもって物事を見てしまうということに気づきました。

岩瀬さんと日本に住む移民の青年たちが協働して制作した映像も見せて頂きました。
その作品は「すいかと人間」「いつも」のふたつです。

https://vimeo.com/212479437/af4f2fbd51

「すいかと人間」では、人々はよく、外見でその人を印象づけてしまうことがあり、すいかの皮は緑であるけれど、中身は赤いことから、外から判断したものが必ずしも正しい訳ではなく、中身を見ることの重要性を訴えています。

https://vimeo.com/212479166/07e47f59e3

「いつも」では、一見悪い行動をしているように見えても、それは自分自身が色眼鏡をかけて見ている可能性もあることが表現されています。

これらの作品を見て感じたことも、先程と同じく、人は先入観を持って物事を見ているという事です。人と出会う時や、物事に取り組む時、どんな場合においても偏見を持たず、触れることが必要であると思います。

それが映像や画像などインターネット上で触れるもの場合には、先入観を持たないというのはさらに重要であると思います。

情報化が進む現在では、インターネットを通して多様な情報を大量に得ることが出来ます。
便利である一方、間違った情報を知らず知らずのうちに目にして、それが正しいと思い込んでしまう危険性もあります。

実際にコロナ禍では、SNSでトイレットペーパーやティッシュがなくなるというデマ情報が拡散され、スーパーやドラッグストアの商品が買い占められ、混乱が起きたことがありました。

このようなリスクを回避するためには、情報を得て、それが正しいかどうか自分の頭で考え、見極める力=メディアリテラシーを身につけることが重要であると考えます。

それと同時に感じたことは、''協働"することの大切さです。映像作品を協働することによって、製作者は伝えたいメッセージを再確認する機会になります。また、映像は国境を越えて誰しもが触れることができ、多くの人に広く伝えることが出来ます。

私たち坂本ゼミは夏季休暇中にバンコクへ行き、泰日工業大学の学生の皆さんと協働して映像制作を行う機会があります。

私自身は映像制作の経験は浅く、不安が多いですが、貴重なこの機会を活かし、今度はメッセージを発信する側として映像制作に取り組んでいきたいと思います。

また、私はこのバンコク研修が初めての海外になります。研修では、現地の学生と交流したり、現地を観光したり、文化を学んだりすると思います。
そのようなバンコクでの経験を通して、私自身のキャリアについても考える機会となれば良いと思います。

おわりに

今期のゼミ活動を通して、学んだこと、感じたことを振り返り、バンコク研修に向けての考えを書いてみました。

振り返りからはメディアリテラシーを身につけることの重要性を改めて感じました。
もともとメディアに関する知識が浅いので、それを増やしていくことと、映像の編集技術を身につけることが今後の目標です。

また、協働についてはバンコク研修において実践し、映像を制作する側からメディアだけでなく、自分自身のキャリアについても考える有意義な機会になるよう、取り組みたいと思います。


初めての投稿で拙い文章ではありましたが、お読みいただきありがとうございました。

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