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落星物語エピソード集

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ある一晩に見た夢をもとに、たくさんの妄想とも記憶とも言えるエピソードをメモした内容です。夢が元なので、整合性はないでしょうけれど。
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2021年8月の記事一覧

水月の謀反

水月の謀反

和秦女王は焦っていた。

亡夫の忘形見とも言うべき水月王子が、謀反の罪を犯したと言うのだ。
幸いにも内部より密告が行われ、軍を動かす前だったのだが、丞相より私室でその話を聞いた時、まさかと口をついて出た。

紙燭の火が、じじっと音を立てて、一瞬燻る。

水月王子は忘形見と言っても、女王の実子ではない。水月王子は、亡夫が愛妾の間に設けた第一王子で、女王には亡夫との間に第二王子である陽雲王子がいる。

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「序文」

「序文」

遠い過去より、国がいくつも滅び、数多の命が今まで散ってきたけれど、しぶとく残るこの命の系譜に、意味を見出すのは間違いなのだろうか。

人の一生は儚いものだけれど、連綿と繋がる命の物語に耳をすませば、聞こえてくるものが、あるかもしれないーーと。

そう思っていたある晩、夢を見た。

一つの国の終末の時を、私はただ映画でも見るように、その夢を見ていた。

時々、この夢を思い出しては8年ほど前から今現在

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