エミネム〜鴨川とボクと、時々寝屋川    [後編]

おはこんばんにちは

好きなパワプロクンポケットはパワポケ10こと
でんちゅうぼうです。

ようやく視界を占拠していた靄が晴れた為、
後編を書いていこうと思います。

ではではご愛読申し上げます。

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社交性の18歳の青年が向かったのは、
泣く子は黙らないでお馴染みではない観光地の超名盤こと


「京都」


勿論、お一人様で乗り込みました。
ていうか猟奇的理由(野宿)の為に誰かを誘う勇気は持ち合わせてない訳ですよ。
もし仮に誘ったとして相手は、


「こいつ目飛んでるな、、」

と思い、来る未曾有のパンデミック前に
ソーシャルディスタンスを取られること不可避。

「私、一人が好きなので feat.米倉涼子」
と泣きながら自分に言い聞かせ京阪に乗り込み過ぎること1h、、

泣く子はよく育つでお馴染みでは確実にない
祇園四条に到着。

京都に観光に出向いた方なら「あ〜祇園ね」
とすました感じで言うかはわかりませんが、 

「祇園? 興味ないね」
と吐き捨てる方にわかりやすく説明すると、
[The 京都]を90%以上を感じられるそんな場所

目バッキバキの状態の私は到着するや否や、
八坂神社・下鴨神社・南禅寺・八坂の塔・清水寺の
ゴールデンペンタゴンを土足で参った次第でございます。

感想としては

「京都、 お前男だよ」


という、500点の満足感を表す私の口癖で評させて頂きます。

ただ、彼女がいたとしてデートで訪れたりしたりしてたら、

「京都、お前男の中の漢だよ」



に変えざるをえんよぉ〜(ダミ声)
あと京都とは関係あるようである、「浴衣」
いいですよねぇ〜
ここだけの話、私浴衣3150会員としての一面持ち合わせております。
浴衣の寸評については寿命後にお話し致します。

そんなゴールデンペンタゴンを満喫した後には夕方を迎え
神の悪戯か、、
はたまた
練りに練りまくったgoogle map通りか
ウルトラエモい夕日を背に鴨川を闊歩、、、





「あのね、勝った」


この例えが伝わったそこのあなた、
僕と友達から始めてください。
いや、多分男しかわかんないんで撤回します。

約5時間の激闘を終え地元の銭湯+食べログ割と高め蕎麦を静脈にぶち込んだ私、そろそろ本題に入ります。

そう、野宿です。


さぁさぁどこで寝るんだい君はぁ!
どこで恥を晒すんだいぃぃ

ここで伏線回収です。



「鴨川の土手」


まぁ当然ですよね。てかここしかなくねと出発前・観光後で結論は変わんなかったっす。
やはり「誰にも気づかれない」≒「人に迷惑をかけない」
で考えると必然的に鴨川です。

半日中歩き回っていたので(20km)、
疲労がえぐく寝てぇと思った時時刻は23:00を回り、



いよいよですよぉ
レディース&ジェントルメン

土手に鎮座し、
辺りに誰かいないかを見渡し、
(リュック)にダイブし
目を閉じ、
おやすみ!!











寒みぃぃぃぃ



え?
寒みぃぃぃぃ


ん、
5℃!!!!!!!!!


まさかの伏兵。
そうなんです、京都に着くなり歩みを止めなかった私
そら寒さなんか感じませんわな、、
そして11月+夜+土手のフィーバータイム
さっきまでの眠気が嘘のよう。だが疲れは吹き飛ばず。

「無理矢理にでも目瞑って寝落ちするまで我慢しよう」
と格闘すること15分



寒みぃぃeeee

ユニクロのロンT with MA-1 では太刀打ち出来ず
本能的に感じましたね、「死ぬ」と。。。。
思い立ったら束の間



退陣!!!!


死んだらおしめぇよぉってな訳でまた温い時にトラ..

おわかりいただけただろうか、、、、、






「23:30」


To be continued.
だがしかし「Roundabout」を口ずさむ余裕すらなく
気がつけば「出町柳駅」にフルダッシュし
とりあえず大阪方面に行く終電列車にタッチダウン。
乗る事50分弱行き着く先はそう



「寝屋川市駅」


おそらく関東圏にお住まいのそこのあなた。

「寝屋川? 興味ないね」

ディスるつもりは毛頭なく、
関西圏の方に「上石神井って知ってる?」と聞いてるのと
遜色ないのではないだろうか。

地理的に寝屋川は大阪市から見ると北東に位置しており、
当方地名は知っているけど足を踏み入れたのは初めてという
暗黒大陸で始発までの時間どうしろと言うのか、

「ネカフェいけよバーカ」 と思われたそこの常識人、

「入り方がわからない(金もない)+謎のモチベーション」
が邪魔をした為、以降ネットカフェという単語はctrl+Fで検索しても出てきませんのでご理解を。

ん、「入り方分からない」は100京歩譲っていいとして
「謎のモチベーション」とはなんだい?

えぇ、凍死にビビって踵を返した青二才何を思ったか



「俺ならこの夜を越せる」




、、ジャンプじゃん。
違いますね。テンパり過ぎて小4まで知能が低下しまさかの
「歩き続けたら余裕っしょ」という祖先がマグロのような
結論を出し、到着すると同時に暗闇に消えていった訳です。

歩くこと5分。
駅前から場所は移り大きめの用水路?的なところで


「怖ぇえぇ」


そう感じた訳です。そうなんです。非常に暗いんです!

寝屋川は決して田舎ではありませんが
かといって栄えた都会でもありません。
「古き良き住宅街」
そんな街並みを思い浮かべていただけたらと思います。

圧倒的街灯のなさ+たまにくる後ろからのチャリ
(極度のビビり耐性0)
に正直ションベン0.0001ml漏れたんじゃあないかと

開始15分、半分目が飛びかけたその時ふと気付きました。






あれ、イヤホンしてねぇじゃんワイ



なんという事でしょう。
思い返せばキメ風呂とキメ蕎麦辺りから音楽を感じていないのではありませんか。

普段外にいる時(1人)は必ずと言っていいほど
イヤホンを装着しキメ音楽している私でございますが、
なんと言っても半日イヤホンしている経験がギリギリなく
歩き出してから5時間後にはイヤホンを外してました。

つまりこの状況、耳が回復した今キメイヤホンすれば
後ろからのチャリに対して威嚇できるのではないかと。

だがしかし耳が回復したとはいえいつも聴いてる音楽を1日に何回も聴くもんじゃない。
音楽が趣味とはいえマックスで3回/1日限度。

考える人のフォームでビビりながら歩きつつ
スマホをOpen。
すると
Apple Musicの「最近追加した項目」が眼前にarrive




Eminem 「Curtain Call : The Hits」



むむ。
Eminem ? 知らねぇ」とスクロールしかけたところで

「はっ。追加したの俺じゃん。。」 
まぁ聴くのねぇし耳塞ぎたいし、聴くかと、、、、












ふぇ?


あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
おれは半分心が折れかけていたと思ったら
3曲目のThe Way I Amを聴き終えたあたりから恐怖から解放され、
6曲目のLose Yourself辺りからは何故か京都観光の記憶すら消し飛んでいたんだ。

Curtain Call : The Hits拝聴後(1h経過)、間髪入れずThe Recovery突入。(25km走破)


、、、、



The Recovery拝聴後(1h半経過)、すき家入店。
牛丼特盛を2で片し、
光の速さでThe Eminem Showに突入。(30km走破)

、、、、


The Eminem Show拝聴後(1h半経過)、駅に戻り
バス停のベンチに横たわり再びThe Recoveryに突入。
(40km走破)






塗り替えてきたぁぁぁ


「何が?」とお思いのそこの賢明な読者。
皆さんもあるかと思われます。
原体験クラスのモノに出会った時の感動です。
恩師に言われた含蓄のある進言や
WBC
決勝でのイチローのセンター前ヒット。
木村拓哉の「ちょ待てよ。」などなど

ちなみに私の塗り替えられる前は
Mr.Childrenの「GIFT」を聴いた時です。

そうEminemさんは一夜を共に奔走するだけに留まらず、
人格形成のお手伝いにも参加されたのです。


何がそこまで心打たれたのかというと、
Eminem氏がひたすら
感情を爆発させてラップをしていたように感じた」

これにつきます。

後々歌詞和訳・Wiki等で知りましたが
Eminemというラッパーを形成するにあたっての
生い立ち・環境が強烈過ぎました。
勿論聴いたその時は曲の背景・歌詞の深い理解は出来ていない訳ですが、
シリアスなビートの上でのフロウ・ライム・声質が
言語の壁を飛び越えて歌いかけてきたんですよ。
「音楽でブチギレでるじゃんこの人、、かっけぇ。」

社会という理不尽な虐げから生み出された
Eminemの音楽は
自発的で生ぬるいとはいえ大変な一夜を過ごした
私にとって、暗闇に怯えそれでも「サバイブする」という決意を胸に歩く原動力になり得るには十分過ぎました。

めちゃくちゃ多くの曲を一夜に聴いた訳ですが、
その中でもThe Recoveryが1番食らいました。

これも後々しりますが、
今作で自身のクオリティを数年ぶりに取り戻す事が出来たと語っており
タイトルの通り「カムバックするぜ」という空気感を
無意識に感じ取れたから食らったのではないかと思います。

勿論アルバムとして聴く事を超お薦めしますが、
私的にグッときたのは16曲目のYou're Never Over
とにかく最初から最後まで飛び抜けてる。
バグってる。
ウルトラドラマチック。
とにかく聴いてくださいとしか言いようがないっす。
ちなみに何回か半泣きまで行きました、、、

右脳が欠損してるとしか言いようがない野宿の旅は、
防寒対策が出来ていない粗大ゴミ(1000円)みたいな理由で
挫折し終電を逃し挙句の果てに、
夜が明けるまで歩いたという気の置けないダチ公にしか話せないエピソードトークが生まれて終わるはずでしたが、
結果的には極限状態×エミネム=ザイオン
を感じるためにを実行した訳であります。

正直今でも「なにやってんだか....」と時たま思いますが、数少ない大事にしてる思い出であります。
大学生活はこの時の為にあったのではないかとそう言っても過言ではないのです。

現に今もEmienmさんのラップは
メンタリティを保つ上でなくてはならないものであります。
ないと体重が-50kg減ります。
絶対聴けないと嫌です。
これからもお世話になります。

※ちなみにバスのベンチに横たわっている時
タクシーの運転手達に嘲笑されたのは内緒にしといて下さい。

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ふぅ。

長えっすね、、
まさか後編で4000字も書いてしまい失礼致しました。
(ちなみに前編は1500字)

音楽の話以外のことも書こうかなと思ってるのでご愛読してくれたらなぁと思います。

ではでは。








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