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Parla Esports(PRL) vs Natus Vincere(NAVI) ヘイブン 前編

日本時間11月26日2:00から始まったヨーロッパ大会のVCT 2022 OFF SEASON - G-Loot Clash 2022 GRAND FINALの試合を見ていこうと思います
思った以上に文字数が多くなってしまったので12Rを前編 それ以上を後編で分けることにしました。

試合開始

左側PRLはLOUDと同じ構成です 最近のHavenではイニシエーター枠にフェードを起用することが増えて来ました。
対する右側NAVIも同じくフェードを起用していますが、デュエリスト、センチネル枠のエージェントが異なります。


攻めNAVI  守りPRL

1R ピストルラウンド 動画

まず初めに攻めの観点から見て行こうと思います。
私の思う最近のヘイブン(相手にブリーチorフェードorケイオーorアストラが入っている場合)は最初Aロビーをコントロールしてくる可能性が高いのでAラッシュ想定で行くとスキルの撃ち損(相手のA取りと嚙み合った場合、作戦のセットは完璧に遂行出来ない可能性が高い)になるのでAに行く場合は相手に取らせてから取り返す必要があると思います。
なのでこの相手の構成ならA側にレイズ、フェード ブリーチ(Aリンクも含める)を予想してマップ左半分を最初に攻める必要があると考えます。
しかし、守りのPRLの配置から見るに、ブリーチのスタンとフェードのフォウントorシーズで取ったアクションを見せて実際は左半分のB.Cに4人集めてます。
これは現在の私の考えの対策とも言えると思います。

Cラッシュ!! 
ブリーチのオーブを4人でカバーし、取得後ラッシュ
すごく簡単なセットだと思います

バックサイトを確実にクリアするセット


オーブ取得→Cラッシュ→エントリー後の図


しかし、PRLはAメインをスキルだけで取ったアクションを見せ実際は左側に4人寄せれる配置を取っていた為、サイト入ってきた段階で3人で戦う事が出来ています。現状守り側が有利だと思います


スモーク抜けをオーメンが見て、薪側を二人がピークすることでもし負けてもオーメンがすぐカバーを取れる配置

ファイト
PRL側の寄りが間に合うも、フォウントによってレイズがバレてしまいモク抜きでレイズがやられ、カバーでチェンバーがピークしフェードを倒すがジェットにやられてしまう
この時点で3vs4ではあったのですがオーメンがすぐに薪側のカバーに出てジェット、ブリーチを倒して3vs2。人数不利から有利に変わりました。
しかし、2キルを起こしてリロードしに落ち着くオーメンとカバーが間に合いピークするブリーチのエラーにより残ったキルジョイと1v1をしてしまい、ブリーチが倒され2vs2になってしまう。PRL側ピストルラウンドでの一番のミスだと思いました。ただラッシュをサイト内で防衛するとエイムに集中してしまい報告することが出来なくなったりする事があるのでブリーチはオーメンのそういう状況を加味してピークしたんだと思います。

結末から言うとこのラウンドはPRLが勝利します。

先に守り側(PRL)の観点から話します
状況は2vs2。体力的には攻め側のNAVIが有利
PRL側はオーメンの位置が追えていないのでラークの可能性をケアする必要ある。Cロングにキルジョイがいたため合流して二人で来る可能性を消すためにオーメンはCロングを確認。その間フェードはCTベースからC側に寄る。
キルジョイに体力を削られるもオーメンは確認できず、ガレージやB中の可能性が高まる。フェードがガレージ窓やCリンクをケアしてもサイト中のオーメンがきついのでPRL側は何かしらアクションを起こす必要がある。
オーメンはサイト中に耐えモクを入れ落ち着く。その後サイトは相手に取らせてガレージを二人で取り、そこからCサイトにファイトをするPRL側のアクションは凄く良かったと思います


次に攻め側(NAVI)の観点を話します
人数イーブンで体力的、エリア的に有利(オーメンがガレージを取れている段階)
スパイクがサイト内に落ちている為キルジョイ1人で取りに行くのはリスクが高すぎるため合流して取りに行く必要がある。ガレージから合流後、相手は耐えモクを使っていたのでスパイクは簡単に取ることができた。
オーメンは薪側にスモークを使い中に入る。その間キルジョイはタレットをCロングを見れるように設置し、耐えモクが晴れる。
サイト裏をキルジョイが確認 ステージ側を薪モクのオーメンと同時にピークしてクリア。この時にPRLはガレージを二人で取り返してステージをクリアしてるキルジョイを倒すことに成功。その後2vs1でNAVIの敗北
落ち着いて綺麗に段階を踏んでサイト裏までクリアする動きも良いのですが、ガレージからオーメンが合流した後に体力が少ないPRL側のオーメンを先に勝負しに行く為の強めのアクションが必要だったんじゃないかと思います。

色々と起きていることを文字で書きましたが複雑だったりよく分からないと思うので動画を見てからor読んでから見て理解して貰えると嬉しいです。

2R目は武器有利もありPRLが2R目も取得し2-0

3R NAVI武器有利 動画

攻め側の話をします。
武器有利はNAVI。このラウンドはPRL側が武器が強くないので最初のアクションを待ってから丁寧に攻めても良いラウンドだと思います(詰め待ち)

否、NAVIはガレージを使ってCラッシュ!!
フェードのプラウラーでガレージをクリアしてジェットがエントリー。
ランクでもよく見かけるやつですね。
相手は武器が弱いから固まって1つのサイトにラッシュをするのは強いのですが、もし相手がこのラウンドでmidを取るアクションで戦ってきた場合
武器不利が無くなりイーブンでファイトされる可能性があるのでリスクは高いと思います。


ガレージ挟みCラッシュ


そんな話はおいといてジェットがサイトにエントリーした後、なんと敵がサイトに3人居ます。これはピストルラウンドのコンセプトと同じでB・Cのサイトで当たる事が出来る配置なので今回もNAVIが入ってきた段階でサイトで耐えるandファイトすることができています。
PRL側はガレージ挟みの報告を受けてオーメンがサイト→ガレージ方面にパラノイアを打って遅延、その間にレイズが間に合い武器不利を相殺して2v1に。オーメンの動きがピストルラウンドと同じでとても良かった。


終盤


一人となってしまったShao(オーメン)はガレージからサイトをクリアリング中にオーメンを倒し、ガレージにプラウラーを流してる事が分かったためCTにフェードが確定。スパイクを取るためにパラノイアを決め打ちで入れスパイクを取得、CTにワンウェイスモークを入れてプラント。ワンウェイにした事によってプラント音でフェードがCTからピーク出来ず100%設置が可能になり、抜けてきてもプラントを止めてファイト出来るのでGoodでした。
プラント後スモークを眺めつつ抜けてくる可能性が低い事からガレージをピークし勝利。
PRL側jeyj7y(フェード)はワンウェイのスモークが切れてからピークしても良かったのかなと思いました。フェードが倒されたのがプラントしてから10秒、フォウントのクールタイムが後12秒くらいだったのでジグルピークでガレージからCロングに下がられないようにしてフォウント溜まって18秒だとギリギリになりますがワンチャンスではあると思いました。
しかしPRL側武器不利でここまで持って行けたのは良かったですね!
どうでもいい話なんですが、Shaoオーメンがピストルラウンド同様最終位置が不明で今回取られているのでPRL側はちょっとストレスなんじゃないかな~って感じました。

4R リテイクの巻 動画


このラウンドお金はPRLが有利、NAVIは無理バイラウンドになります。
ウルト状況はPRL側オーメンULTのみ,あと1で上がるのがフェードandチェンバー。NAVI側はオーメン、ジェット、キルジョイULTが上がっています。

4R 序盤

攻め側から話します。
相手のオペをケアするためにウィンドウにタレットを設置
オーメンはC側の詰め待ちでA側を最初Aロングスモーク、ショートにフォウントを投げてオペレーターをケアします。
Aロング側をジェット、ブリーチで取ってショートはフェードが取りに行く


ショートカウンターの図

ここで守りPRL側ショートのアクションに対してショート取り返しのアクション。レイズのタイミングでブリーチがスタンを撃ち、レイズがブラストパックを1つ使いショートをピーク。これによりNAVIのフェードは倒される。

序盤に戻りますがPRL左半分の動きですがBはアラームで管理し、ガレージには入ってくるなと言わんばかりのスモークで抑えてるアピール
そしてCロングにチェンバー、オーメンで前を抑えに行く。

抑えに前を覗いたタイミングでA側のアクションが起こりました
1キルを取った後Cロング側はラインを下げ、A側もラインを下げます

PRL側1ピック後の配置

攻め側NAVI、キルジョイウルトを置くもアフターショックで壊される。
後ジェットがAロングからエントリー。PRL側はリテイク配置

リテイク(少しややこしい)
全員合流後、1.ヘブンからブリーチスタン+アンダーにパラノイア+フェードのフォウント  2.フェードのシーズを落書きに+レイズのグレも
3.後にフェードプラウラーをアンダーに投げリテイク開始

リテイクの図

ショートモクをワンウェイにすることによってチェンバーのオペレーターをショートホールドに使える。5vs4からラインを下げて完全にリテイクすることによってスキルのシナジーを合わせて勝率を上げる事が出来る。
人数不利のNAVI側はリスクを取って人数をイーブンに戻す必要があるのでサイトやエリアに対してスキルを使う必要があるのでプラント後は枯渇してしまう。しかも、4人でプラント後抑えるには1キルするための強気のプレイが必要。それをカバーするためにもサイトを開ける事はしない。そこにPRL側のスキルの雨。70-80%はPRL側に勝利が向いていると思います。
したがって、1キルからのラインを全体的に下げてリテイクに向けて備える全体の共通の認識があるので撃ち合いやコミュニケーションもPRL側が上のはず。見事にPRLのラウンド勝利

5R NAVIのハーフBUYラウンド 動画

NAVI側はハーフBUYラウンドとなります。

守り側から話します。

5R目 PRL側の配置と序盤のスキル

配置
上の図の通りですが、A側は開幕Aロビーにフォウント+スタン+モクでフェードが抑えます。この時フェードは倒されないことを意識しながらもし相手がA取ってくるorラッシュの場合はBサイトのメンバー含めて4人で当たることが出来る。今回の場合は取りに来なかったのでフェードが一人でA側を管理することが出来た。
スタンを入れた後ブリーチはミッドを見る。相手が武器全員強くないので3人ホールドで撃ち合う事が可能。
B側はチェンバーがB上からオペレーターでウィンドウをホールド。レイズはアンチブライドを最初し、来ないことからピークしガレージにアクションがあったためガレージに人数を集める。
オーメンはAロビーにスモークを入れた後ガレージにもスモークを使う。
C側はアラームで管理。

勝手な推測ですが相手が武器弱い時はC側リテイクのMID・ガレージ厚め Aはアクションがあったら寄せてプラント前にファイトがコンセプトなんじゃないかな~と思いました。

今度はこのラウンドの攻め側の作戦を話そうと思います。

攻め側の動き


フェードとキルジョイがガレージにアクションをかけにいきます。
この時ガレージにスモークを使いフォウントを入れ壊されたらブリーチスタンで取りに行く。しかしガレージにはワンウェイスモークが来ており上手く遂行出来ない状態。フォウントを入れたタイミングでカウンターのパラノイアが返ってくる。PRL側は今回B側とガレージ側が厚いので守りが有利の場面になります。
しかし今回の作戦ガレージにアクション→C挟みを装いAの詰めを倒すというプラン(だと思います)なのでガレージモクからのC側CTモクでフェイクをかけます。NAVI側はほぼ毎回Aロビーにスタン+フォウント+モクで取っているのでチェンバーがA側オペで置く事以外はCにアクションをかける事でA側詰めてくるんじゃないかの読みでのフェイクto Aなのかなって思いました
この作戦で良いなと思ったことが武器の弱いシェリフ組(キルジョイ、フェード)をガレージに行かせる事によって武器の不利を無くす(距離減衰が無い)、ワンチャンスのプレイが出来る事。そのアクションで成功しても失敗してもA側の詰めを警戒して来ないなら敵がC側に寄ってる可能性もありA側は人数が少ないので武器持ちのジェットがワンチャンス生まれるのでハーフBUYラウンドの作戦としてはとても良いなと感じました。

ハーフBUYラウンドはワンチャンスを求めて戦わないと行けないラウンドなのでここでオペレーターに抜かれてはワンチャンスも糞もないので徹底的にケアをする必要があります。

まず最初にガレージにワンウェイが来ていたのでガレージの飛び出しピークは無い。
ガレージアクションの時にパラノイア+レイズのグレが来ていたので今回レイズはBC間にいる事が分かる。後にレイズがBからミッドにルンバを流しているのでBにチェンバーが置いている可能性は低く私だったらAロングorCサイト上の二択だと思います。(Aショートはモクが晴れた後にジェットがヴァンダルでクリアリング済み)なので今回A詰めは無かったので武器持ちジェットはウィンドウからBサイトに勝負をしにいきます。
しかし、なんとここでチェンバーを倒します。
一番ケアをしている相手を倒せたのでチャンスです.
倒した後A側をオーメンを除いた4人で取りに行きます。Shao(オーメン)はCロングを同時進行で取りに行きます。この動きはULTがあるからこそ可能であり、1.A側が取れる→ULTでAサイト合流 2.敵に枚数削られる→Cにシフトが可能。人数有利とは言えハーフバイなのでこの動きはとても良いですね。
A側は残り38秒の段階でNAVI側のブリーチが倒され、4vs4に。フェード+ジェットのアクションでPRL側はフェードULT+オーメンULTで早めに当たる動きを取ってしまう。しかしC側にはオーメンが侵入し、見事にCシフトが完遂される。
気づかれていないShaoオーメンは前めで勝負するも負けてしまい3v4になる。このままズルズル落としこのラウンドはPRLが取得。
NAVIとしては惜しいラウンドでした。

6R PRLのお見通しなのか? 動画

ここでNAVI側のタイムアウトが入ります。
ULT状況はPRL側はレイズULTとチェンバーULT
NAVI側はブリーチULTとオーメンULT

先に言いたいので言いますが、PRL側BUYラウンド毎回当てる作戦orミクロのカウンターが上手いですね!

6R 序盤の図

守り側から話しますが、C.BはリテイクのA側あたりにいきます。
NAVI側のタイムアウトがあったからなのかは分かりませんが、ここで初のAロビーシーズグレを使います。ここぞと言うラウンドで使うのが効果的なので今回NAVI側もAを取りに来ているので刺さっています。
Aロビーにシーズ+グレ+スタン→アフショで四人で当たりますが、Aロングにスモークが来てファイトとまではいきませんでした。
チェンバーはTPを置いて一回ショートから勝負出来るシチュエーションとなります。 
Aロングは一旦相手に取らせて時間を置いてフェードのプラウラー→レイズULTで取り返しのカウンターをしますが、まぐれヘッショを貰いレイズは倒れます。しかしこの間にショートのチェンバーがブリーチを落とし4vs4に。

NAVIはC側にシフトするもオーメンの耐えモクを見て行くのを止める。

C行くのを止めてAに再度行くNAVI

上の図を見て貰いたいのですが、PRL側戦うサイト開けるサイト区別がはっきりしていて凄い良いなと思いました。
フェードとブリーチの配置は参考になるものだと思います。フェードがファイト後にベイトでブリーチがカバーで出るチェンバーも間に合うとなるとA側に行くNAVIはほぼ100%失敗します。
この配置が取れたのもリテイクと前目で勝負する判断が瞬時に取れたからだと思います。

そしてこのラウンドはフェードとブリーチが4人を倒しPRLがラウンド取得します

7R NAVIのエコラウンド 動画

ULT状況はPRL側はブリーチ、チェンバーULT
NAVI側はブリーチ、オーメンULT
あと1でジェット+フェードがあがる状態です。

お互いの配置

守り側から話ます
相手がエコなので、ジェットのウルトオーブ回収をケアするためにCロングをレイズ、オーメンの二段でホールドします。

エコのC挟みは良くやって来ていたのでチェンバーはガレージで一回勝負しCサイト三人でファイトする配置は取れている。

A側はいつも通りスタン+フォウント+モクでスキルでロビーを確保しフェードが抑える。

Bもアラーム管理は同じ。

対する攻め側はCのオーブを取らずにAのオーブを目指します。Aロングにスモークを入れロングをモクまで取り、ジェットモクをサイト側に入れオーブをテイク。そのあとブリーチウルトでサイトにエントリーします。

しかし、PRL側はAをリテイクにしブリーチULTのカウンターでブリーチULTを撃ち、プラント前にリテイクを開始します。
そして見事にカウンターが刺さりPRLがラウンドを取得
PRLは本当に判断が早くて上手いです。
NAVIはそろそろBに攻めるんじゃないかな-とか、、、、

8R お互いのバイラウンド 動画

ULT状況はPRL側チェンバーULT
NAVI側はキルジョイ、フェード、オーメンが上がっている状態です。

8R 序盤の図

守りから行きます
Aロビーにいつものアレを入れます。
C側は4R目に見せたCロングを二人でプッシュ
B側は今回強気にレイズがミッドを見に行きブリーチが窓を見る配置となっております。
ただこれが裏目になりジェットに倒されB側にエントリーされます。
このラウンドNAVIはA側にアラームがあることからBに行く予定があった可能性が高いですね。

Bサイト設置後

Cロングを詰めてた二人は裏に回り広く囲い込むように、リテイクをして行きます。CリンクのブリーチとAリンクのフェードは抜けをケアしながら倒されないようにする必要があります。この時は抜けが無くサイトで籠られてる事から裏のオーメンとチェンバーは丁寧にクリアリングをしてます。


赤NAVI : 青PRL

キルジョイを倒した後パラノイアがクリーンヒットし、その合わせでフェードのフォウントの投げジェットの位置が分かる。
この少し前にフェードのプラウラーでバックサイトを噛んでいた事から2人の位置が確定したんですが、ジェットの位置を追ってしまってフェイドがブリーチに倒されてしまう。その後サイトのプレイヤーに耐えられて爆破勝利となってしまう。結果論的に話すとこのフェードが落とされなければPRL側が勝利していた可能性がすごく高かったと思うのですが4vs5→4vs4になった時点+裏2がバレたため、AリンクかCリンクにアクションが起こされる可能性が高いのでファイトして倒されるのは仕方が無いことだと思うのですがフェードのピークがよくわからなかったのでケア不足だと感じました。

9R NAVIのC挟みフェードULTセット 動画


PRL側の序盤の動き

6R目にも見せたA4 C1の配置ですが今回はチェンバーのULTで前目で抑えるといった作戦となっております。この動きが失敗するリスクは前々のラウンドからスタン+フォウント+モクや、グレ+シーズ等で毎ラウンド牽制していたので限りなく低いです。したがって、この動きを成功させるには布石が大事となっています。
PRL側はランクのように2:2:1(A-B-C)のような広がる配置を取らず、どこかをリテイクにして1つのサイトで強気であたるといった配置を多くのラウンドで取っていますね。

攻め側を見てみましょう。
先に言いますが最終的なこのラウンドの作戦はC挟みになります。

試合開始3秒後の動き

ブリーチがA側の詰めを待ち、ジェット、フェード、オーメンはガレージにアクションをかける。(キルジョイはミッドにタレットを置いてCロングの詰めをケアする) プラウラーによってガレージは取れるも、この時Aロングの詰めの音がブリーチは聞こえていたので一旦主動体を止めてAロングにアクションをかける必要がありました。このAロングのエージェントはレイズの可能性もありますが、チェンバーがもし一人で前目に管理してるとなると、敵の配置はB.C間に4人集まる可能性があるのでそれは避けなければなりません。

Aロングのアクション

Aロングから前目に置かれるポイントに対してフラッシュ→フォウントで
エージェントを確認 TPしてくれたらラッキーといったところです。
チェンバーが置いていることが分かったためブリーチはスタンを入れて強気に勝負しにいきます。ここでのブリーチの動きがとても良かったです
チェンバーが分かる→一人で置かれてる可能性が高い、Aを取り返すアクションを一人でフェイクをかけ、チェンバーのTPを壊して下がる。
チェンバー視点だとTPを壊された時点で前を覗くことは出来ない。フェードのプラウラーが来たら詰むからです。
しかしPRL側は相手のアクションに動じず、BC間をしめます。
後にガレージに2個目のプラウラーを流してC挟みを始めます。
しかし待ち受けるのはサイト3名。ガレージ窓を抑えるフェードで計4名。
オーメンはウルトに対して耐えモク+パラノイアを使いフェードULTを回避するべくTPを使い帰ってくるが間に合わず耳が無くなってしまう。


オーメンがULTから帰ってきた後の図

PRL側のブリーチがスタンをCロングに入れレイズがピークしNAVI側のブリーチを倒す。その間にジェットがレイズを倒し、トレードでオーメンがジェットを倒し4vs3。
集団戦が始まってますが、ここで重要な位置にいるのがブリーチです。
4人C側に寄れていてCTにモクが来た時点でブリーチもフェードも中で戦いたい所ですが(Cサイト内味方は2人で戦っている状態なのでカバーしたい)この二人は落ち着いており、ブリーチはこのCTスモークの中に潜伏している事が一番大事なのです。これはランクでもありがちなのですが、何も考えずサイト内の味方をカバーしようとしてその味方よりも先に倒されてしまっては本末転倒なのです。
今回の状況ではガレージからULTが来てC挟み。ガレージULTが起点となるので人数は多い。レイズは薪のポジションにいるためガレージ通路からCサイトに入ってくるだけじゃ見えない位置。耐えスモークが炊かれているため敵の視点はCTスモークに集まる。ここでもしブリーチが出ていたらやられていたでしょう。かりにフラッシュを使って出るなら味方に当たる可能性が高くチームプレイになってません。なのでこの状況ではオーメンがファイトしたアクションでベイトをするようにカバーを取ることで100%トレードを取ることが出来る。あとはタイミングですね 今回の場合だと後続をパラノイアで止める事が出来ていたのでトレードで出る必要がなかったので相手が入り切った段階でフラッシュでスモークを抜けています。
この後人数有利のまま続きPRL側が勝利します。NAVIはほぼ毎ラウンドセットプレイでの集団戦に持ち込もうとしますが見事にいなされてしまいます。

10R目は特に無し。NAVIのエコラウンド NAVI側cNedが奮闘するもブリーチフェードのULTに粉砕される。PRL側が取得。

11R NAVIのオーメンULTセット 動画

PRL側の配置的に毎回Cオーメンが単独で映ってて中でよく耐えきっている事からレイドボスって実況から言われてますね笑
※レイドボスとは強力なキャラクター・多人数で戦うボス

バイラウンドで、ULT状況はPRL側がレイズ、NAVI側がオーメンが上がっている状態です。

攻めから見て行きます

序盤

オーメンULTのセットとなります。開幕CTにスモークを炊いてオーメンはAヘブンにウルトを使います。開幕この位置に飛ぶことによってAリンクからスタンを入れるブリーチや、Aを守っているプレイヤーにはULTを使った場所が分かりません。そしてチェンバーのオペ対策ですがフォウントをショートに入れてAロングにスタンと奥にアフターショック、オーメンがヘブンからロングを覗くことで100%ケア出来ます。

対する守り側ですが、Aロビーに対してシーズ+グレでフェードを倒します。このシーズグレを使うタイミングが毎回NAVIがAに攻めに来るタイミングで使えてるので流石というか噛み合いというか。。すごいですね

開始13秒後くらいの図

PRL側、CTモクしか来てないことからAヘブンULT警戒でフェードがヘブンのオーメンを倒す。そのトレードでブリーチがフェードを倒す。
レイズはラインを下げアンダーヘブンあたりからショートスロー上がりのケアでサイト左側を見る。
この時PRL側ブリーチはまたモク中に潜伏します。レイズがアンダー深めに入ると潜伏の意味はありませんが浅めから見る事によってショートがスローでAサイトに入って来ていた場合レイズを倒すアクションでトレードする事が可能になります。

潜伏のトレード図

これだとAサイト一人のレイズが大変なんじゃないかと思う人もいるかもしれませんがAロング視認してからAロングが上がってくる場合ブリーチのフラッシュがカバーで入り、もし相手が3人でセットを組んで上がってくる場合にはカウンターでフラッシュを出して戦いに行く事が出来るので、今回の潜伏理由は相手がドライでファイトしてきている(人数不利を打開しに来ている可能性)事に対しての回答だと思います。

Aロングのフェードが倒されてからブリーチフラッシュでサイトのラインを上げ、ショート上がってきている事から手前をアフショ→レイズウルトでキルジョイを倒す。レイズのショートカウンターも毎回成功していますね。
ここのショート取り返す判断はレイズとブリーチのコミュニケーションがよかったですね。 このままサイトで耐えていてもブリーチがAロングから上がってくる可能性とショートの情報が取れていないのでジリ貧のまま4vs3なのに2vs3をしないといけない事になってしまいます。

そんなこんなでショートにアクションをかけて4vs2に。
NAVI側Bサイトにプラントするも人数有利を生かしたPRL側が勝利。
NAVIのフェードがシーズグレによって飛んでなければショートにレイズウルトでカウンターが来てもAロング側から二人で挟んで倒す事であったり、オーメンがヘブンからフェードに撃ち勝っていればNAVIのエリアが広がり優勢だったので惜しいラウンドとなりました。 PRL 9-2 NAVI

12R 動画

ようやく前半最終ラウンドです。ここまで来るのに5日ほどかかった気がします?_?

NAVI側は最終ラウンドなので全力でバイします。

序盤のお互いの配置

守り側から話します。
C側はチェンバーとオーメンでロングを詰めてガレージをアラームで管理。
これはチェンバーがロング詰めるときのPRLのデフォルトですね。
そしてBはがら開け。普通ならAリンクからスタンを撃ったブリーチがBを見てラッシュであればアフショで遅延といった所だと思います。
そして今回A側にブリーチを配置して前ラウンドに続けてシーズグレでオーメンスモークをAロビーに。ここまではずっとスキルでコントロールしてきた序盤の動きになりますがこの12R目ではAロビーに人を集めて勝負しに行きます。 

攻めの話をします。
今回はA側をコントロール+前のラウンドでBにアラームがあったのが分かったのでジェットキルジョイでBアラームの破壊をドライで行き、A側はロングにスタン+スモーク、ショートにフォウント→プラウラーでオペのケアを含めてコントロールします。 開幕シーズグレを食らわないようにオーメンが強気にAロビーTPをしてスモークを抜けてきた二人をガーディアンで2キル。
ここにきて初めての5vs3スタートです。
結果的に言うとNAVIが勝利して、PRL側の敗因はオーメンにダブルキルされたことで片付いてしまうラウンドなんですがNAVIのこの後の動きについて、私視点でこうしてもよかったんじゃないかなって思うのを解説していきます。

1:20の図

まずA側オーメンが2キル起こした後ショートにもプラウラーが追っていたのでもう一人 これがブリーチというのはスタンの位置からしてブリーチだと仮定します。
そして1分20秒の段階でBにアラームが無い。という事はC側かガレージ側のどちらかに置かれている可能性が高く、アラームが無いことに気づいた後にCロングのアラームが壊される。この状況で考えられるのはCロングに二人でプッシュしてきてる可能性か一人がCロングをプッシュしてもう一人がシフトしてる可能性。 B側にアラームが無くチェンバーがサイト上やmidを覗いていない事からチェンバーはC側に配置されてることが分かる。ミッドのタレットも反応していないのでCロング1 ガレージ1の配置も考えにくい。
なのでここは素直にAのブリーチに3人で勝負しにいきジェットがラーク、キルジョイがボムを持ってAに行くか、ジェットがB中からAリンク付近に行ったときにシフトしてる人の足音が聞こえてると思うので(NAVI側のキルジョイの動き的にも)A側2.C詰め1が分かったからBに安直に行くよりかは5vs3のアドバンテージを生かして3:2でCを挟んで動いた方が勝率は高かったと思います。 

前編終わり

いかがだったでしょうか。両方の視点からその思考までを自分なりに考えて理解しようとするとそこまでの段階で時間がかかり、尚かつ文章にして伝える必要があるので途轍もない時間がかかってしまいました。
しかし、一つ一つの動きには何かしらの理由がありその理由というのは前提知識が欠かせず、相手が前のラウンドにどういう動きをしていたとか相手のULT状況であったりバイラウンドなのかエコラウンドなのかだったりとかそういう部分がお互いに相手を攻略するためにこのラウンドにぶつけてきているんだっていうのを分かって貰う為にも端折れない箇所になってしまいます。
だから文字数的にも多くなってしまい時間もかかってしまうのですが、初回なのでこれからもう少しまとめれるように改善出来たらいいなぁぐらいに思ってます。
この試合を通して感じたことや気づかされた事等は後編の最後にまとめようと思います。後編がいつになるか分かりませんが出来るだけ早く投稿できるように努力します。


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