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アンジュルム 『タデ食う虫もLike it!/46億年LOVE』の奥深さを語りたい

アンジュルムが新曲リリース! 盛り上がる楽曲でハロプロの良さをアピール

ハロー!プロジェクトに在籍するアンジュルムが、新曲『タデ食う虫もLike it!/46億年LOVE』を10月31日にリリースする。

ファンキーな楽曲と個性的なMVで、リリース前から話題を呼んでいた新曲を独自の目線でレビュー。
アンジュルムが新曲で見せた奥深さに触れながら新曲の魅力を紹介しよう!


全体のパフォーマンス力に注目 『タデ食う虫もLike it!』

作詞:前山田健一
作曲:前山田健一
編曲:鈴木俊介
MV Director:三石直和
歌割:船木結、和田彩花、中西香菜、川村文乃ソロパートあり
ポジション:固定センターなし

アンジュルムの原点回帰と言える楽曲

同曲は、作詞作曲を担当したヒャダインこと前山田健一と、ハロプロの多くの編曲を担当している鈴木俊介によるハロプロを知り尽くした制作陣によるファンキーな楽曲になっている。
スタイリッシュな衣装とアンジュルムが大切にしているメンバー同士のわちゃわちゃ感が伝わるMVも相まって、ファンからの前評判が高い楽曲だ。

メンバーが自分の好きなものと一緒に映るソロカットが取り込まれたMVも、メンバーの個性を強く打ち出していると話題を呼んでいる。

【MV内で登場するメンバーの好きなもの】

和田彩花:絵画
中西香菜:百人一首
竹内朱莉:野球
勝田里奈:ファッション
室田瑞希:ワニ
佐々木莉佳子:パンダ
上國料萌衣:花(バラ)
笠原桃奈:タピオカドリンク
船木結:メイク(メイク動画を見るのが好き)
川村文乃:リンゴ

筆者はこの楽曲を聞いた時に、アンジュルムの『大器晩成』を思い出した。
イントロ頭に使われているサウンドが大器晩成と一緒だったり、十人十色や丁々発止といった四文字熟語を取り入れた歌詞、ソロパートは少なめでユニゾンでボーカルの厚みを出す。そして、ロックとファンキーさを前面に出した音楽も『大器晩成』に通じる部分があるという印象を受けた。

『大器晩成』といえば、3期メンバーが加入しスマイレージからアンジュルムに改名してから1発目にリリースした楽曲であるが、この楽曲は今のアイドルシーンでは珍しいロングセールスを記録し、ハマオカモトなど著名なミュージシャンからも絶賛されるなど、アンジュルムの輝かしいスタートを飾った名曲である。

筆者の主観であるが、制作陣はアンジュルムにあの時の輝きをもう一度見せて欲しいという想いも少なからずあったのでないだろうか。そう考えると『タデ食う虫もLike it!』は、アンジュルムの原点回帰を目指した楽曲だといえるだろう。

さらに同曲は、テレビ東京ドラマ「このマンガがすごい!」オープニングテーマに起用されている。アンジュルムの大ファンと公言する蒼井優がナビゲーターを務めているドラマであるが、蒼井優、ドラマ、アンジュルムが一丸となって楽曲のプロモーションに参加しているのが、今までのハロプロのタイアップとは一線を画す光景だといっていいだろう。

タイアップといえば『大器晩成』も、めちゃイケのエンディングテーマに起用されたが、そういう面でも『大器晩成』に似ている部分がある。あの時の「アンジュルムって面白いじゃん!」という流れをまた引き起こしてくれることを期待したくなる楽曲だ!


アンジュルムの奥深さが詰まった 『46億年LOVE』

作詞:児玉雨子
作曲:林田健司
編曲:鈴木俊介
MV Director:北島武樹
歌割:室田瑞希、船木結、竹内朱莉、佐々木莉佳子が多め
ポジション:固定センターなし

古き良き時代をアンジュルム流に新しいものへ

『46億年LOVE』も『タデ食う虫もLike it!』と同様、アンジュルムのわちゃわちゃした感じとメンバーの個性がよくわかるファンキーな盛り上がりソングになっている。
作曲を担当した林田健司は、SMAP『青いイナズマ』を手がけた著名作家ということもあり、往年のジャニーズファンが注目するなど、ハロプロ以外でも話題を呼んだ。

ここ最近はDA PUMPの『U.S.A』の影響で、ハロプロのダサカッコイイ部分がフィーチャーされるようになったが、『46億年LOVE』はそのダサカッコイイの流れに乗った楽曲ではないだろうか。

ダサいという言葉はマイナスなイメージがあるが、歌やダンスに関してはダサいを完全にパフォーマンスに昇華するのは非常に難しいことだ。そこにカッコいいという要素を加えるとなると、アーティスト側に相当の技術と説得力がないとそういう評価は受けられない。本当にダサくて下手くそなアーティストがダサカッコイイを意識すると、目も当たられないような惨状が繰り広げられてしまうからだ。

そういう観点から見ると、アンジュルムが『46億年LOVE』で高評価を得ていることは、単純に彼女たちのパフォーカンス力が高いから実現したと評価していいだろう。

筆者の知り合いにハロプロにも楽曲提供したことがある作家の方がいるのだが、その方も『46億年LOVE』を絶賛していた。

プロの目から見てもハイレベルな楽曲であり、そこにアンジュルムの高いパフォーマンス力が加わることによりさらに価値観を高めている楽曲だといえるだろう。

最後に、筆者がMVで注目して欲しいのは、1番終わりの間奏で繰り広げらるダンスパートだ。特に竹内朱莉と室田瑞希のパートは、ダンサーやダンス好きな人からしたら「おっ!」と思わせるダンスを披露している。

竹内朱莉はニュージャックスウィング、室田瑞希はブレイクダンスのフットワークを踊っているのだが、いわゆるダンスにおいてオールドスクール、ミドルスクールと呼ばれるジャンルを踊ることで、楽曲の雰囲気にもある古き良き時代のサウンドに合わせた演出になっていて、非常に面白いと思わせてくれるシーンだった。


こういう振付の枠を超えたダンスの奥深い部分をアイドルが何気なく見せることで、プロも唸るパフォーマンスになっている部分にも注目して欲しい。

最近ハロ掘りまくっとるけど、

アンジュルムってすごい、

ダンスも本格的やし、

あとMVで日本語と英語の歌詞が出るのは定番なの!?#ハロプロ #ハロヲタ #アンジュルムhttps://t.co/g8HtZ4Haso

— TOMO(DA PUMP) かもんベビってる?🇺🇸どっちかの夜は昼間 '18 🖇 (@dapump_tomo) 2018年6月20日



今作の『タデ食う虫もLike it!/46億年LOVE』では、ファンキーなサウンドで盛り上がる楽しいパフォーマンスを提示したアンジュルム。

彼女たちは、メンバー一人一人の個性やスキルレベルが高いため、なんでもこなせてしまうグループであると筆者は思っているが、その反面音楽性やキャラクターという部分では「アンジュルムの音楽って何が強み?」というのが見えづらい印象があった。

しかし、今回の新曲では「見たり聴いたりしていると元気が出る」「一緒に真似したくなる」「とりあえず盛り上がる」という部分が強く打ち出されたように思う。
例えるならモーニング娘。の黄金期のようなパワーがあって盛り上がる音楽、Berryz工房の個性的でクセになるような盛り上がる音楽。ここら辺に近いものを感じた。

現在のハロプロは、意外にもこの枠は空いている状態だと思うので、アンジュルムがここの枠に入るのは非常に面白いのではないだろうか。
来年にはリーダーの和田彩花が卒業するが、彼女の卒業を機に成長と変化を遂げるメンバーと一緒に、アンジュルムの音楽性がどう変わっていくのかも楽しみである。

その、一片を見せてくれた新曲『タデ食う虫もLike it!/46億年LOVE』は10月31日リリース。

《Web & SNS》

アンジュルム公式サイト:http://www.helloproject.com/angerme/

アンジュルム公式Twitter:https://twitter.com/angerme_upfront

アンジュルム公式ブログ:

和田彩花:http://ameblo.jp/angerme-ayakawada

2期:http://ameblo.jp/angerme-amerika

3期・4期・5期・6期:http://ameblo.jp/angerme-ss-shin


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