Juice=Juiceが新体制初の新曲をリリース! 気になる内容とは?

Juice=Juice新体制後初となる新曲をリリース!

ハロー!プロジェクトに在籍するJuice=Juiceが4月18日(水)に新曲『SEXY SEXY/泣いていいよ/Vivid Midnight』をリリース。
昨年に新メンバーが加入してから初となるシングルCDリリースということで、Juice=Juiceがどのように生まれ変わったのかという意味でも注目を浴びている今作。
3曲のレビューをしながら、新体制のJuice=Juiceハロプロでどういう存在になっていくのか考察しながらレビューします。


つんく書き下ろしの大人の楽曲 『SEXY SEXY』

作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:平田祥一郎
MV Director:野村 徹
歌割:高木紗友希、梁川奈々美が多め
ポジション:梁川奈々美センター

ハロプロイズムが練りこまれた大人セクシーな楽曲

様々な作家陣が楽曲提供している現在のハロプロにおいて、楽曲提供がレア化しているつんくが書き下ろした話題の楽曲。タイトル通りセクシーな大人の曲になっているのですが、注目したいのはセンターとメインボーカルです。

昨年、新メンバーとして加入した梁川奈々美がセンター、Juice=Juiceで一番歌唱力の高い高木紗友希がメインボーカルを担当しています。
『SEXY SEXY』という楽曲を支える2人ですが、実はキャラ的にセクシーとは遠い場所にいる2人です。梁川奈々美は、可愛さが売りのカントリー・ガールズから移籍してきたメンバーですし、高木紗友希は明るく元気な女の子というイメージが強いメンバーでした。

そんな2人が、つんくの作った大人セクシーな楽曲をメインでパフォーマンスする。このアンバランス感こそハロプロらしい見せ方のひとつではないでしょうか。
普段のイメージとは違うことをやらせて、メンバーの意識の変化や成長を楽しませる。こういったハロプロイズムを意識しながら聴いてみると、違った楽しみ方ができると思います。

ももちイズムを引き継いだしゃべり上手の梁川奈々美が、セクシーと向き合った時にどう変化していくのか。

体重変動が激しかった時期を乗り越え、シュッとしたビジュアルで大人の女性として覚醒中の高木紗友希の新しい一面のアピール。

まさに、今のJuice=Juiceの変革を感じさせる楽曲です。

ボーカル面で言えば、梁川奈々美の急成長、高木紗友希の圧倒的な歌唱力、その脇を金澤朋子と段原瑠々といった艶のある歌声を出せるメンバーを軸に構成されていて、アイドルの域を超えたボーカルになっています。瞬時に場位置が変わる振付の構成も注目です。


挫折を味わった時こそ聴いてほしい! 『泣いていいよ』

作詞:大森祥子
作曲:中村瑛彦
編曲:中村瑛彦
MV Director:森田 亮
歌割:金澤朋子・宮崎由加・植村あかりが多め
ポジション:金澤朋子センター

Juice=Juiceの歌唱力に注目したい楽曲

レコーディングディレクターのたいせーに、レコーディングの出来を絶賛された金澤朋子が、メインボーカルとセンターを担当しています。
金澤朋子に続いて、宮崎由加と植村あかりもメインボーカルに抜擢されていますが、実はこの3人、初期のJuice=Juiceにおいて経験が浅いということもあり、ハロプロ研修生としてスキルを積んでいた宮本佳林と高木紗友希に差をつけられていたメンバーです。

その3人が楽曲のメイン、しかも歌を聴かせる楽曲で活躍するところに、彼女たちの努力とグループのストーリーを感じます。同時にJuice=Juiceは誰が歌ってもレベルが高いという戦力幅の広さも証明していますね。

また、この楽曲は2人で歌うユニゾンパートが多いです。7人体制初のシングルということもあり、メンバー同士の声の重なりを再チェックする意味でもじっくり聴きたい楽曲になっています。

楽曲の世界観で言えば、『泣いていいよ』は、「弱くてもいい。辛いことを経験した方が強い人間になれる。泣くことは恥ずかしいことじゃないから、泣いていいんだよ」というメッセージ性の強い楽曲です。
サウンドも最初はピアノだけだったのが、曲が進行するにつれてトラック数が増えていき、間奏ではストリングスとブラスの音が加わり壮大になっていきます。トラックの増加に合わせて、挫折から希望に変わっていく流れも感動的です。

さらにこの挫折から希望というメッセージはメンバーにも当てはまります。Juice=Juiceは苦労人が多く、オーディションに受からなかった、なかなかデビューできない、病気との戦い、突然の移籍兼任宣告など、辛い思いをしてきたメンバーがいるグループです。
そんな彼女たちが歌うからこそ、説得力がありますし、リスナーも勇気をもらえるのではないでしょうか。


これぞハロプロ流"K-POPテイスト" 『Vivid Midnight』

作詞:児玉雨子
作曲:SEION, Tasco, Tenzo
編曲:Tasco, Tenzo
MV Director:多田卓也
歌割:均等。宮本佳林多め
ポジション:宮本佳林センター

新体制で新しい音楽性を見せた楽曲

トリプルA面の今作で、一番最後にミュージックビデオが公開された『Vivid Midnight』。センターはJuice=Juiceの顔である宮本佳林が担当しています。

同曲のミュージックビデオが公開された時、コメント欄やSNSでは「K-POPぽい」という感想があがりました。おそらく衣装やヘアメイクといった印象や今大人気のTWICEあたりのイメージがあってそういう感想が出たのでしょう。

実際にK-POP女性アイドルのポイントである、「可愛さ・ポージングが印象的なダンス・どこかしらにスキルの高さを入れてくる・真似しやすい」といった部分を取り入れているので、狙いとしてはK-POPを意識していますが、そこにJuice=Juiceはハロプロテイストを入れています。

実はJuice=Juiceは過去の楽曲でも、『裸の裸の裸のKISS』でフラメンコ、『ブラックバタフライ』でタンゴ、といった異国のテイストを取り入れた楽曲をリリースしています。歌詞だけで言えば『Fiesta! Fiesta!』や『ça va ça va』といった外国語のタイトルをベースにした世界観の歌もありますね。

昨年ワールドツアーを開催したこともあり、ハロプロの中でもワールドワイドなパフォーマンスをしている彼女たち。そんな彼女たちが、次なる新しい試みとしてK-POPをやってみたというのがこの楽曲ではないでしょうか。
ただ、実力がないのにオマージュをすると「真似した」レベルで終わってしまいます。Juice=Juiceは実力があり、ハロプロとはなんぞやというのが体に染み込んでいるので、K-POPの意味を昇華した上で、ハロプロらしいJ-POPに仕上げているのが『Vivid Midnight』です。

そして、そういう場面では宮本佳林がセンターとして使われます。Juice=Juiceの基本形と言いますか、大事な場面ではデビューからセンターをやってきた宮本を使うことで、この楽曲のカラーを自分たちのものにしてしまおうという、飽くなきパフォーマー精神が伝わってきますね。

全体的に7人のJuice=Juiceのスキルの高さ、表現力、アイドル性がよく伝わる楽曲です。


Juice=JuiceがハロプロNo.1のパフォーマンスユニットに踊り出る!

7人体制初となるシングルCDをトリプルA面でリリースしたJuice=Juice。
それぞれカラーの違う楽曲で、新メンバーをフィーチャーしたパフォーマンス、全員が歌える歌唱力の高さ、新しい音楽性に挑戦する姿勢を提示しました。

共通して言いたいことは、新体制後のJuice=Juiceもパフォーマンス力が高いということです。
ハロプロのパフォーマンスNo.1といえば、解散した℃-uteがその肩書きを欲しいままにしていましたが、現在のハロプロNo.1のパフォーマンスグループは、Juice=Juiceといっていいでしょう。

「ハロプロのパフォーマンスはすごい!」

これは、低迷していたハロプロを、再注目を浴びるまでに復活させた救いの言葉です。

この大事な部分をハイクオリティで体現するハロプログループに、Juice=Juiceはなっていくことでしょう。

そんなJuice=Juiceの新曲『SEXY SEXY/泣いていいよ/Vivid Midnight』は4/18(水)リリースです!


Juice=Juice公式サイトhttp://www.helloproject.com/juicejuice/

Juice=Juice公式YouTubeはこちら

Juice=Juice公式ブログ:http://ameblo.jp/juicejuice-official/

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