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まさかの心筋梗塞・半年後の検査入院⑤

入院4日目の朝。 5時に目が覚めた。 頭痛と胸のモヤモヤ感が少し。
6時40分に看護師さんが来て「いやかもしれないけど、採血あるんだけど」え~やだ、と言いつつ左手を差し出す。 「血管太いね~、みんなこんなだったら良いのに」と何やらぼやきながら針を刺す。 ぜんぜん痛くないので、あら上手ね~♪と言うと、うふふと笑っていた。 手首のバンドも外してくれて、やっと楽になった。 出血がない事を確かめて絆創膏を貼ってくれる。 前回もそうだったが、こんな小さな傷口なのにここから心臓まで管を通したんだなあ、と思う。 心臓の手術なんて全身麻酔で胸をメスでピーッと切り裂かれて、ブラックジャックみたいな感じで「コッヘル」とか言いながらやっていくもんだろう、と想像していたので(古い)、心臓いじった次の日に退院なんて考えられなかった。 でも体には負担になっているんだろう、結構だるいし、つらい。
朝食後9時にN先生回診。 傷口の腫れの状態を見ながら、今飲んでいる薬を一部変更した方が良いかもしれない。 カテーテルで薬を入れた所、心臓の血管が細くなる現象があって、血管を拡張する今の薬では頭痛が起きてしまうので、変えた方が良いかもしれない、と言う。 詳しい事は10時から説明しますね、との事。
9時30分、点滴の留置カテーテルを外してもらう。 ちょっと痛い。
10時、カミさんが来てN先生と面談。
手術で入れたステントは正常に機能している。 そこの部分の血流も問題なし。 核医学検査で血管の一部が細くなっている状態、動脈硬化が見られたので、カテーテルを使って針金を入れて、血流量を測定した。 入口と出口で大きく差があればその部分にステントを入れて血管を広げる予定だったが、大きな差が無かったのでステントの追加は中止。 動脈硬化については血圧を下げる薬を一つ増やして、しばらく様子を見る事にする。 半年程度様子を見て状態が良くなれば、血液をサラサラにする薬と、コレステロールを下げる薬を減らすようになると思う。 と説明してもらった。
食生活はこれまで通り、塩分と脂分に注意して飲み過ぎないように、とクギを刺された。 リハビリの為の運動も心拍数に気を付けながら継続して、心配だったらリハビリルームも利用するように。 しんどくなったら休んで下さい、とアドバイスをいただいた。 検査で心臓に少し負担がかかったので、しばらくは無理をしないように、という言葉をもらって、病院を後にした。 
会計を済ませて病院を出たのは10時30分。 天気は良かったが、少ししんどい感じがしたので家に送ってもらって寝た。 カミさんはそのまま仕事へ。
少し寝るつもりが14時まで目が覚めなかった。 病院は常に音がしているので、夜もあまり熟睡できなかったからだろう。 ネコ2匹がくっついて一緒になって寝ていたので余計に安心したのかもしれない。
N先生もO先生も「しばらくは大丈夫」と言っていた。 しばらくってどのくらいなんだろう? 
夜はカミさんがスーパーで寿司を買ってきてくれた。 ビールも美味しく飲めた。 猫の上の子が入院して3日目に餌を食べなくなって、朝から晩までじっとして、呼んでもぜんぜん近寄って来なかったらしい。 あれはきっとトーちゃんがまたいなくなって心配だったんじゃないかな、とカミさんが言う。 寿司をつまんでいる横でこっちに背中を向けて寝ているコイツも心配してくれたのか、としみじみ思った。 下の子とワンコは相変わらずマイペースだったが。


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