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まさかの心筋梗塞その16

退院の翌日(11月3日)に買い物に行ってみた。 まだ体調がつかめず手探り状態だったので、1軒だけにした。 これからずっと薬を飲み続けなければならないなら、という事で作ってみたピルケース。 100均で買ったケースとシールを買って、ペタペタと工作。 我ながらPOPな仕上がりになった。
退院後、なるべく家の事をやって実働の能力を戻そうとしたが、今まで10やれた事が2くらいしかできない。 ちょっと何かをやると、すぐしんどくなって休んでしまう。 入院中のリハビリではちょっと汗かくくらいの運動をやったりしてもそれほどキツくはなかったので、これはすぐに元通りになるかもとタカをくくっていた。 入院中はリハビリの後は部屋へ戻って本を読んだりテレビを見たり、何もしていないに近かった。 普段の生活ではあれこれと動いていて、使うエネルギーが全く違う。 これは1週間では足りないんじゃないか、と焦り始めた。 1日休んでその翌日(11月5日)から思い切って朝のワンコの散歩を再開した。 住宅地の中にある公園まで行って帰ってくる20分ほどのいつもの行程だが、上り坂の帰り道がこれまで感じたことがなかったが、しんどい。 休み休み時間をかけて帰ってくる。 ワンコは運動にならなかっただろうけど、嬉しそうに尻尾を振りながら歩いてくれた。 外気温は-8℃ほど。 マスクをしていても冷たい空気が入って来るので、朝の散歩は慎重にした方が良いかもしれない。 
11月7日、退院後1回目の診察と運動負荷試験(CPX)。 カミさんが退院直後に塩分濃度計を買って毎食、味噌汁その他の塩分をがっちりと計測してくれて、1日6ℊをしっかりと守ってくれた。 油も極力少なめの料理を作ってくれたおかげで、血液検査の結果は全く問題なし。 食事のコントロールされてますね~とN先生からお褒めの言葉をいただいた。 診察の後に9階のリハビリルームでCPXを受ける。 いつものエアロバイクに乗って、酸素マスク、心電図を取る電極、血圧計を着けて運動開始。 やってやるぜ~!と朝から気合が入っていたので、結果は良好だった。 気合い入れすぎてこの日の午後は何もできなかった。
思ってみれば入院中は30分ほどのリハビリの時以外は動いているとは言えなかった。 朝昼晩の3食も待っていれば配膳してくれて、廊下の決められたスペースに食器を持って行けば良かった。 自宅で療養する場合はそんなわけにいかなかった。 食事の準備はカミさんがしてくれたが、洗濯や風呂掃除などは自分が担当した。 これまでもやって来た家事が大変な運動となってのしかかってきた。 風呂掃除をすると息が切れる。 洗濯物を干して乾いたものを取り込んでタンスにしまうのもひと仕事だ。 意識した事もなくこなしていた動きがいちいちしんどい。 こんなに体力無くなっちゃったの??と悲しい気分だった。 筋力は落ちてない。 今まで通り物は持てる。 それを動かすのがしんどい。 自分の手足を動かす事もしんどくなる場合もある。 これが心臓疾患の後遺症なんだろうか。 入院中は出来る事、元通りにやれる事が毎日増えていたようで嬉しかった。 退院後は出来なくなった事を感じ取る場面が多すぎて、その落差が大きくて凹んだ。 夕食の時にはもうしんどくて、食事の後はすぐに寝てしまうようになった。 自宅療養1週間、その後職場復帰、というプランは高すぎる壁のような気がしてきた。

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