見出し画像

まさかの心筋梗塞その15

入院生活13日目。 そして退院日。
5時半に目が覚める。 退院するのかあ、出来るのかあ、とずっと考えていた。 入院した頃は紅葉の時期だったが、9階のリハビリ室から毎日外を見ていたら、どんどん葉っぱが落ちるのが見えて、あの葉が落ちる時わたしも死ぬの、なんてどこかの本に書いてあったなあなんて考えていた。
とはいえ、入院生活の日常も始まる。
6時の回診の後、朝食。 9時から入院最後のリハビリ。 退院後の通院でのリハビリの予約を入れる。 退院して程なく試験を受けてね、という事になった。
10時40分から1階の栄養指導室でカミさんと栄養士さんの話を聞く。 マスクはされていたが、めちゃ美人なのはバレバレ。 これは話は頭に入らない事を覚悟して、美人さんのご尊顔をずっと拝見する。 
ソーセージや煮物は塩分が多いので避けること。 塩で味を付けるよりソースやケチャップ、マヨネーズも良いですよ、という説明には目から鱗。 ソースなんてしょっぱいと思っていたのに~!!
30分ほどで講義は終わり、あとは何も予定が無くなってしまった。 昼食まで1時間弱。 昼ごはん食べてから退院の予定だったが、あのぬるくて出汁の効かない味噌汁はもう飲みたくないので、わがままを言って昼前に退院させてもらう事にした。
土曜日は平日の看護師さんがおらず、これまでお世話になったTさん、Kさん、Mさんに挨拶ができないのは心残りだったけど、さよならする事にした。
ありがとう。 お世話になりました。 命を救ってくれて心から感謝しています。
言い表せない様々な思いを抱えながら病院を後にした。
これから1週間は自宅で療養して、職場復帰を目指す。 昨日考えた事すべてを実現できるか分からないが、少しでも近づけるようにしたい。
帯広K会病院7階の看護師の皆さん、スタッフの皆さん、先生、ありがとうございました。
これから長い事、付き合っていかなければならないと思う病気になってしまったけれど、覚悟を決めて生きていこうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?