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まさかの心筋梗塞・直前までの経過

去年10月に倒れるまで、考えてみれば春ごろから調子が悪い事が多かった。 急に熱が出たり、背中が痛んだり、起き上がれないほどの頭痛になったり。 7月からは朝、胃が痛くなる事が増えた。 だいたい決まって8時頃から10分程度の間、痛くなって我慢しているうちに痛みが消える。 毎日ではなく、2週間なにもない時もあった。 9月に仕事で沖縄・福岡へ行った時は何でもなかった。 10月6日、札幌へ車で行く時、高速に乗ったあたりから胸が痛くなって20分程続いたが、痛みが引いたらその後は何もなし。 次の日の朝、ホテルで朝食を取っていたら痛みが出て、食事を残して部屋で横になっていたら痛みが引いた。 火曜日以降は痛む事はなかったが、13日の土曜日の朝、猛烈な痛みが来た。 30分程冷や汗をかきながら、これはなんなんだろう??と思いながら耐えていた。 痛みが引いた後で明日も痛くなったら病院行こう、と思っていた。 翌日14日の日曜日朝、同じように痛みが来た。 胃が痛いというよりは胸が痛くて、これは胃液が上がって食道が荒れてるのかも??と感じた。 日曜日だったので、休日診療当番の救急センターを受診した。 午前中は混んでいるだろうから午後3時まで待って行ってみたところが、待合室はほぼ満員でびっくりした。 咳をしている人、熱でぐったりしている中学生、つらくて泣いている小さい女の子、これは風邪をもらっちゃいそうで嫌だなあ、と思ったがあの強烈な痛みを思い出して受診する事にした。
診察に呼ばれるまで小一時間かかった。 診察室前で待っていたら、さっきの女の子が飛び出してきて「いやだー!!いやだよー!!」と泣き叫んで逃げようとするところをお母さんが腕をつかんで止めて、「やめてー!しぬーー!!!」と叫んで暴れる姿はびっくりするほど昭和な光景だった。 
診察では当番の先生が胸の音を少し聞いて、症状を聞いて「逆流性食道炎でしょう、ご飯の直後に毎回痛いんでしょ?」いや、朝の30分だけです。「いや、そんな事はない。毎食後おかしいはずだから休み明けに胃カメラ飲みに病院へ行きなさい」と、はい診察終わり、次の人詰まってるから早く帰って、的な態度だったので、納得いかなかったが胃薬をもらって帰った。
月曜日に予約を取って、火曜日の朝から市内の病院で胃カメラで診てもらった。 カメラの前に採血とエコー検査があり、胃、腸、肝臓、すい臓、脾臓あたりを診てもらったが特に問題なし。 胃カメラの映像もきれいなもので、十二指腸まで診てもらったが、荒れている所はなかった。 先生も「冷や汗が出るほど痛むような症状を引き起こす原因は見当たらないですねえ」と首を捻っていた。 血液検査の結果は1週間後の水曜日に出るので、聞きに来てください、とまた胃薬を処方された。 その日は有給を取ってウチでごろごろして過ごした。 スマホで症状を打って検索をしてみたら、狭心症または心筋梗塞では?と疑うような記事が山ほど出てきた。 心臓?これまで毎年健康診断を受けて、心電図も取ってもらったけど心臓の事で引っかかった事は一度もなかった。 もっと言えば健診結果はオールA的に健康体だった。 親族にも心臓の病気を持っている人はいないはずだ。 胃薬で症状が治まればそれでいいや、と軽く考えていた。
・・・そして5日後の10月21日月曜日、救急搬送されて手術。心臓だった。
こんな事ってあるんだなあ、と病院のベッドで天井を見ながら思った。 胸が痛かったのって、心臓のせいだったんだ。 7月ごろから胃が痛いと思っていたのは狭心症の症状だったのかもしれない。 もしあの時、心臓かも?と思って受診していれば狭心症で治療してもらったかもしれない。 我慢し続けて症状が重くなって心筋梗塞を起こしてしまったのかもしれない。 胸の痛みで受診した救急診療センターの先生、胃カメラをやってくれた先生、もしや?と気づいてくれたらもう少し軽く済んだのでは?と今となっては遅いが、少し後悔している。
いずれにしろなってしまったものはもう戻らない。 前にも書いたけど、付き合っていくしかないし、その覚悟は決めた。 これまで通りの生活は出来ないなら、新しいスタイルで楽しく過ごせるようにしたい。

もしこの文章を読んでくれる人がいて、ちょっと似たような症状がある、という人は迷わずに循環器内科を受診して欲しい。 症状なし、ならそれで良し。 心疾患が見つかったら治療すれば良い。 自分のように心臓止まる寸前に幸運にも助かる確率はそんなに高くないと思う。 自分はカミさんに助けて貰えたけど、あんなシチュエーションで倒れられる人は少ないと思う。 気になる症状があればぜひ、病院へ行って診てもらって欲しい。 
心臓止まる寸前は、死ぬほど痛いし、つらいよ。 こんなヘッポコ文章が、もし役に立つことがあるのであれば、嬉しい。 
あんな辛い思いをする人が一人でも少なくなる事を願います。 

最後に、ご心配をおかけしたみなさん、ありがとう。
帯広協会病院のみなさん、ありがとうございました。
そして、自分を助けてくれた容子、ありがとう。

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