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思考の整理4「他人事を自分事にして考える」

「佐藤可士和の超整理術」を自分事に落とし込みながら読んでいます。

他人事に自分を重ねると、自分に起きたことかのように、嬉しかったり身につまされたりしますよね。これは、経験していない事柄が自分の中で現実味を帯びたからです。すると、自分も似た反応をするだろうか、全く別の反応をするだろうか、と考え、それを通して、自分らしさに気づいたり、他人に寛容になれたりメタ認知が活性化します。

音楽でも、2つの点でのメタ認知が必要だと思っています。まずは、自分の演奏する声部だけでなくて、他のパートが何をしているのかきちんと把握し、その中で自分の声部を演奏することです。オーケストラやバンドなど、仕事でも渡される楽譜の量が多いと、自分のパートを確認するだけで練習に臨む人も多いですが、全体の中での自分の役割を知ることはとても大切です。

もう一つは、曲の特徴を知ることです。モーツアルトがモーツアルトらしいのはこんなパッセージがあるから…とか、このソナタが他のソナタと違うのはこんな特徴があるから…とか、自分が作曲家の立場でプレゼンするイメージで言語化できることです。

数年前に流行った文豪風に書かれたカップヌードルのつくり方の試みも、当にこの俯瞰ができているからこそ書ける、文豪の文章を読み込んでいるからこそ笑える、捻った遊びでしたね。

メタ認知と俯瞰は、こんな日常のシーンにも当てはめられる思考の整理法です。訓練すればするほど、多面的な見方ができるようになります。

「佐藤可士和の超整理術」ではそれを「リアリティの誕生」と呼んでいます。

忙しさや問題解決などで思考を一点に集中させることがほとんどの毎日ですが、読書や映画鑑賞や音楽を通して、オープンマインドな時間を必ずとることを是非習慣化したいですね。

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