野安の電子遊戯工房 ~「Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit」は素晴らしいなぁ! という話~
「Nintendo Labo」という商品について、いまさら説明する必要はないかもしれません。テレビゲームと段ボール工作の楽しさが合体した、ちょっと他に類を見ない商品であることは、ゲームファンならばすでに知っていると思います。
もちろん、みなさん全員が購入したわけではないでしょう。
ちょっと気になってるし、興味もあるんだけど、実際には買ってないんだよね――という人もいらっしゃるかと思います。
だから今日、そのような人に向けて断言してしまいましょう。「どこかで買おうかと思っていた」のならば、そのタイミングは今ですよと。そして、まず買うべきタイトルは、最近発売された「Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit」ですよと。
これ、ほんと素晴らしいんですよ。ぜひ、多くの人に体験してほしいなぁ。
どこが素晴らしいのか?
と問われると、じつは返答に困ったりもします。どこかが突出して優れ入るわけじゃないんですよ。娯楽商品としてのトータルバランスがいい、と説明するしかないのでしょう。
まずですね、そこにオープンワールドが用意されていることを知ってください。そこそこ広い世界があって、いろんなところに謎が隠されていて、それらを解決していくというミッションをクリアしていく、というゲームが用意されているのです。
段ボール工作によって、ハンドル型のコントローラーを完成させると、その世界をクルマで走りまわれるようになります。しかし、これだけでは全ミッションのクリアは不可能。空高くにも謎が隠されているからです。
ではどうすればいいか? 操縦桿型のコントローラーを作り、それを使えばいい。広い世界を、ヒコーキで飛び回れるようになります。センスイカンを操縦するコントローラーを作れば、湖の中、そして海の中にも移動できるようになります。
一般的なゲームならば、「空を飛ぶためのアイテムを入手することで、空を飛べるようになる」わけですが、「Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit」では、「自分の手で段ボール工作することによって、空を飛べるようになる」という形になっているわけですね。
クルマ、ヒコーキ、センスイカン。すべての操縦用コントローラーを完成させれば、場面場面によって、この3つの乗り物を切り替えながら広い世界を探索していくゲームが楽しめるようになるのです。これが、なんとも楽しいんですよ。自分が小学生の頃、こんなゲームがあったら、きっと夢中になっただろうなぁ。
すでに発売されている「Toy-Con 01: Variety Kit」と「Toy-Con 02: Robot Kit」は、ともに段ボール工作の楽しさ、そして工作して完成させたコントローラーを使うと、ちゃんとゲームが楽しめてしまうんだ! という原始的な楽しさを体感させるため、遊べるゲームそのものは、ごくシンプルに仕上げられていました。
それらのゲームは、ぶっちゃけ、あまり長期間にわたって楽しめるタイプのものではなかったかもしれません。このあたりは、プレイヤーの資質によって売れ取り方が違うので、あまり断定的なことは言えませんけれど。
それに対し、シリーズ第3弾となる「Toy-Con 03: Drive Kit」は、広大なマップをタンクしていく――という、1人でじっくり取り組めるボリュームのゲームが、ちゃんと用意されているのですね。誰がプレイしても、それなりに長期間、遊べるようになっています。
これが、このシリーズを「どこかで買おうかと思っていた」ような方に向けて、「これを買うといいですよ」とオススメしようと思い立った理由です。段ボール工作の楽しさが味わえて、その上で、きちんと1人プレイのためのゲームも用意されている。この双方のバランスが、すごーくいい感じなのですよ。
とまあ、いろいろと書いてきましたが、こんな文章を読むよりも、公式サイトの動画を確認したほうが、たぶん何倍も面白さが伝わるでしょう。興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。
「Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit」公式サイト
なお、My Nintendo Storeで購入すると、「Nintendo Labo おかたづけボックス」が特典としてついてきますので、作った段ボール工作品をしまうのに、すごーく便利ですよん。
(2018/10/03)
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