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無印老人日記

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齢73歳。日進月歩ならぬ日退月歩。老いの兆候が次から次へとやって来る。 1時間で読めた朝刊に休み休み2時間もかかるし本を読んでも1時間も続かずすぐページを閉じてネットサーフィン…
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#老人日記

無印老人日記

幸せと関係の距離感 人間年老いていくら春秋を重ねても同じような失敗を何度も何度も繰り返す。それでも少しはわかってくることもある。 そのひとつが関係における距離感。 自分と他者との人間関係。 家族恋人友人などいくら親しく近い関係でも近づき過ぎると関係に亀裂ができる。お互い完全に理解し合い一心同体という状態は瞬間的にしかあり得ない。 幸せな関係には、近づき過ぎず距離感を持って、感謝と敬意と思いやりを持ちながら互いに依存せずに自立すること。 自分と自分自身との関係、自分

「転倒の日」に想う

老人は歩いていて思わず心浮き立ちスキップすることは無い。 スキップしたらコケるかギックリ腰になる危険性が高い。 今日10月10日はテン・トウの日と言うらしい。 年寄りは転ばぬようにという日らしいが、まんざら笑い事でもなく思えるのが寂しい。 道で若者が颯爽と歩いているのを見ると輝いているようで羨ましい。 自分が若い時は若いということに気づかなかった。 年寄りから見て輝いているとは思いもよらなかった。 失って初めて若さも美しく輝いて見える。 と言っても、老人は醜く暗いとも思