見出し画像

自分の人生を生きるには勇気がいる。臆病な自分との出会い。(中野修二さん)

中野修二 / 代表理事 / 一般社団法人Good Try JAPAN

茨城県守谷市出身。日本人のキャリア観に課題を持ち、中高生を対象にした海外留学プログラムを提供する会社を経営。青山学院大学での留学準備講座での講演や青梅市の教育事務評価委員を務める。国家資格のキャリアコンサルタントとして、社会人向けのキャリア相談なども行う。

早稲田大学・大学院を卒業し、リクルートを経て、教育プログラムを提供する会社を立ち上げて活動する中野さんからお話を伺いました。学生時代は読書はほとんどしておらず、ひたすらマンガばかりだったという中野さん。

社会人になってから、仕事を含めた様々な活動の中で、自分の足りていない点を補うために書籍を読み始めたそうです。ゲームのレベル上げをしている感覚で、年間50冊くらいは読むようになったそうです。

今の仕事を始めるきっかけにもなったという書籍との出会いのエピソードを伺いました。

当時の状況を教えていただけますか?

当時の私は、リクルートグループで、営業リーダーとしてゼクシィの広告営業をしていました。社会人6年目になっており、最低限の仕事は出来る状態になっていました。

ブライダルの仕事の意義や価値は理解していましたし、同僚や会社の待遇なども良かったと思います。客観的に見ても、ホントにいい会社だった思います。

しかし、私自身の中には、モヤモヤと

「このままでいいのか?」

「もっと色んなことが出来るのでは?」

「本当にやりたかったことなのか?」

などなど、様々な気持ちと自分への問いが生まれている時期でもありました。そんな時に、たまたま立ち寄った本屋で、衝撃を受けたのがこの本でした。

どんな衝撃を受けたのですか?

他人の人生を生きている自分の存在に気付かされ、衝撃を受けました。

細かい内容は正直、覚えていませんが、とにかくやりたいことをやろう!と強く決意したことを覚えています。

その影響もあって、私は在職中に、(当時32歳でした)トロント大学への1ヶ月の短期留学に行くことを決めました。

営業職でありながら、また自分の営業チームを持っている中で、1ヶ月間不在にすることは、それまでの自分では絶対に選択出来ないことでした。

周囲のメンバーに迷惑をかけたり、嫌われる可能性が高かったので。。。

実際に、とても迷惑をかけてしまったことは反省しています。しかし、後悔は全くありません。

自分の意思で、自分の人生を選べたことに自信を持っています。この留学での経験が、起業する原体験にもなりましたし、私にとって、本当に影響の大きい書籍でした。

在職中に留学をするのは凄いですね!

その書籍のタイトルを教えていただけますか?

『嫌われる勇気』 です。
ベタですいません。笑

どんな方にオススメでしょうか?

話題になった本なので、既に読んだ方も多いと思いますが、少なからず悩みを抱えている方は、読んで損はないですね。自分が何を恐れていて、何に捕らわれていたのかに気付くきっかけになるかもしれません。

「全ての悩みは対人関係の悩みである。」と、この本の中でも述べられています。対人関係の悩みから開放されることで、充実して日々の生活を過ごせる人が増えると嬉しいですね。

インタビュー:鎌田啓雅
ライティング:照井翔登

<書籍紹介>

嫌われる勇気
自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見 一郎/古賀 史健:著
ダイヤモンド社
定価:本体1,500円+税
発行年月:2013年12月
頁数:296ページ
ISBN:978-4-478-02581-9

フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラー。日本では無名に近い存在ですが、欧米での人気は抜群で、多くの自己啓発書の源流ともなっています。本書では、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏がライターの古賀史健氏とタッグを組み、哲学者と青年の対話篇形式で彼の思想を解き明かしていきます。

出典:ダイヤモンド社


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?