Sayonara Wild Hearts感想

ハイスピードについて行くゲーム

 2019年はたくさんゲームをプレイする!と意気込んでいたものの総プレイタイトル数は100も満たなかったと思う。これを反省して今年こそは真面目にしっかりとやろうと決意したので、手始めに「The Game Awards2019」のノミネート作品をプレイしようと考え、セール中であるPSストアから探してみた。一目見て面白そうだなと思ったのは「Sayonara Wild Hearts」調べてみたら評判も良かったので購入。ネットの口コミは、音楽が良い、映像が良い、ポップだとか、アートっぽいなど、とにかくオシャレという感じ。そんなオシャレなゲームをプレイした。プレイして思った率直な感想を書くため、ゲームの攻略やシナリオの考察などはしない。

以下、ネタバレを含む内容

Sayonara Wild Heartsをプレイして感じたことはこの2点

・ジェットコースター的なゲーム
・モチベーションを上げるためのアクション

そもそも何ゲーなのか?

 このゲームをプレイして初めに思ったこと。「面白くねー!!!」
とにかく退屈であった。やばい。ステージクリア型の構成になっていてステージ選択画面に戻る度に間が空いて離脱しそうになる。そもそも、音楽ゲームなのかランゲームなのかもハッキリとわからないままプレイ。音楽ゲームだったらもう少しノーツを取った時の心地よさを出したり、ランゲームだったらプレイヤーの入力を増やし主体感を出したりだとか全てが物足りない。自分が新しいゲームを楽しめなくなってしまったのかと思った。しかし、4ステージ目以降からガラッと雰囲気が変わる。特にステージ5はバイクのチェイスや、目まぐるしく変化していく地形やカメラ、正直何が起きているのか理解するので精一杯だった。これはジェットコースター的な楽しさを持つのゲームであった。それに気づいたら見え方も変わる。道に落ちているハートはスコアを上げるための得点であり、進む道を示している標でもある。そして急に出てくるQTE(Quick Time Event )はこのゲームをユニークにしている要素のひとつ。従来のゲームでは、ただ反射神経を活かしタイミング良くボタンを押すだけ、ゲームの操作が変わるなど批判的な声もあるQTEだが、Sayonara Wild HeartsはQTEとの親和性が高く現状出ているゲームの中で最大限に活かしている形だと感じた。このジェットコースター的に流れていく情景を彩るのがQTEである。

プレイヤーの操作している感を高めるアクション

 ただ情景が流れていくだけだったら、ここまで、のめり込むことはなかったと思う。次の展開に進むためのQTEという操作ひとつでジェットコースターみたいにただ流されるだけでなく自分でも動かしているんだという感覚を覚えさせてくれる。つまりゲームをしているんだという感覚がQTEを通して伝わってくる。しかし、正しく押すだけではないのがこのゲーム。ステージ7ではボタンの指示通りに押すとジャンプして得点が高いハートを取ることができるが、4回目ぐらいでボタンを押さずジャンプしないほうが高い得点のハートを取ることができる。これは悔しい。ゲーマーたちのQTEの認識を利用したひっかけという、いやらしい作りになっている。こういった部分である種緊張感を作っているのかなとは思う。実はこのゲーム、ボタン一つとレバーだけで遊べるわけで複雑な操作はしていないのだが、飽きさせない演出の種類、ミスのリスクを負わないと入手できない得点の高いハートなどでプレイヤーを没入させる作りになっている。個人的には動物に乗るゲームが好きなので鹿のステージがとても楽しかった。

まとめ

 音楽ゲームの様に気持ちよくノーツをたたくことや、ランゲームの様にハイスコアを狙う事に楽しみを覚えるのではなく、ジェットコースター的な要素を楽しむゲームなんだなと個人的な思う。全面を通して音楽と映像がカッコよく、且つそれをプレイしている操作感。QTEの在り方を示したゲームの一つであることは間違いない。そういった体験をしたいのであればおすすめするゲームである。

↓クリア後の画面 タイミングを間違えて暗くなってしまった…

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