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光と影とわたしとおうたの話

よく晴れた日の日陰にひとり座って

日なたでわいわい遊ぶ他の子たちを見ているのが好きな子どもでした


よく晴れた日の日なたは眩しすぎて目がチカチカしてしまうし
周りで他の子たちがたくさんわちゃわちゃしていると目が回ってしまうし
たくさんの子たちの中でわたしはどうしていいかわからなくなるし
だから自分がその中に入って一緒にわいわい遊ぶっていうのは大変でそれを楽しむことができなかった


でも他の子たちと仲良くしたくないわけじゃないんだよ

興味がないわけじゃないんだよ

だってそうだったら誰もいないところでひとりで遊べばいい

みんなの中には入れなくても

みんなのそばにいたかった


よく晴れた日の日陰にひとりで座って

日なたでわいわい遊ぶ他の子たちを見ているのが好きでした

その中にわたしはいなくても

わたしもみんなの遊びを見ていた

わたしもみんなと遊んでたんだよ


わたしの作る創作物は

なんだか優しくて、でもどこかさびしい、どこかせつないとよく言われます

それはきっと

みんなの中に入って遊べないけど

みんなのそばでみんなを見ていた

というエピソードに象徴されるような

人が好きで人と交われなくていつも人を見てる

という性質に由来するのだと思います


そしてわたしのおうた作りは

鉛筆でのスケッチに似ている気がします

鉛筆は光そのものを描くことができず

影を描くことで光が生まれます

だからわたしが光を描くときは必ず影がそこにあるのだと思います



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