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【ひとことnote】タケウチユカ/淋しくて眠れない

こんにちは、イハです。

noteの記事で白状したかは覚えていませんので何度でも白状しますが、20世紀のアニソンが好きです。とりわけ、「当時流行したポップスの影響が濃く、どっちかといえばオトナ向け」のものが好き。アラフォー以上のかたなら「80年代のOVAや劇場版ロボットアニメの主題歌」と言えば伝わるでしょうか。この辺りのニュアンス、アラサー以下の世代にはちょっと伝わりにくいかも。

その話はまた別の機会に譲るとして、そんな私が好きな楽曲の一つに「淋しくて眠れない」という曲があります。85年公開の劇場版アニメ『メガゾーン23』のエンディング曲です。

https://youtu.be/W4GpI2qBnNk

アニメ自体の解説も別の機会に譲るとして、この曲に惹かれた理由……二面性のあるアレンジ、メロディ、ヴォーカルの声質と色々ありますが、一番関心を引いたのが歌詞。冒頭の一節を引用してみます。

ハートタウンで 巡り会った
陽気な仕草が
どこか悲しいシティガール

ハートタウン……? シティガール……? 何となくイメージが湧くような、しかし十人十色でイメージが異なりそうな単語……いやいや、これこそ私が惹かれた最大の要素なのです。Heart Townではなく、ハートタウン。City Girlではなく、シティガール。この表記も重要です。カッコよく見せるならきっと英語で表記したほうがいいだろうに、敢えて不器用なニュアンスを含んだカタカナ表記というのがグッと来ます。

それからもう一つ。楽曲のタイトルって、歌詞の中にも一度は出てくるのが定番ですよね。この曲もその定番を踏襲していますが……。2番の歌詞を引用します。

そうさ淋しくて
スリープレスナイト

……何故一部だけカタカナ英語化した……?
お聴きいただくと分かるかと思いますが、この“スリープレスナイト”、“眠れない”で音数的にも意味的にも全く問題ないんです。更に突っ込んだ話をすると、母音も先頭の“スリー”と“ね”が大きく異なるだけで、その後に続く“プレスナイト”と“むれない”は同じだったりします(スとトは強く発音しない)。
おそらく歌詞全体の雰囲気、世界観を守るための選択ではないかなと思いますが、タイトルに通じるフレーズにも手を加えるセンス、たまりません。

こんな感じで20世紀のアニソンをちょこちょこと紹介していけたらと思います。では。

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