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鑑賞記020「家に住まう山」

ビエントアーツギャラリーにて、外丸 治さんの個展が始まりました。

聞くところによると、ビエントアーツさんで行われる個展で、木彫は初めてかもしれないとのこと。

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ビエントアーツの空間に吊られたり置かれたりされているそれぞれを鑑賞してきました。初日なので、作品群の中からいくつかピックアップしてみます。

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ロープに引っ掛かるように展示されていたのは「山の雫」と名付けられた作品群。それぞれ異なる形状だが、一つの木をくり抜いた中からまたくり抜いて、と繰り返して作られたものだそうだ。素材を大切に無駄なく使い切る。素敵。

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そして印象に残ったもののひとつがこちらの「山のおしり」。ネーミングの可愛さと、なめらかに仕上げられた面に木目が絡み合う複雑さ。

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そして裏側。表の印象とは全く異なる、木という生き物を感じる。

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そして、個展のメインビジュアルにも使われている「山の舌」。作品の造形の良さはもちろんなんだけど、ライティングがめちゃ上手いなと。しばらく見入ってました。

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そしてこちらは「夜を歩く」(部分)。黒くなっている部分は焼く加工をしたのかなと思っていたら、なんと元々こういう模様が入っている木なのだそう。

造形を見るだけでなく、素材についても学べて、収穫の多い鑑賞になりました。

カウンター脇には、小品も展示販売されてました。手彫りのコーヒーメジャーとか、小皿とか。大理石削り出しの盃とか。

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その中から1つ、こちらの器を購入しました。銀箔と国産漆で仕上げられたこの器、使い込んで行くことで育つ逸品です。




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