見出し画像

フェイカー展2021 参戦記(3)

近所の野良猫ウォッチングを繰り返し、普通ならここでデッサンとかして記録して形を描いていくところだが、そんな画力は持っていないので、見た記憶を脳内で咀嚼したものをダイレクトに粘土に送り込む作業を繰り返すそんな中。

身内の不幸が飛び込んできて、1週間程そちらの対応にバタバタしていて制作どころではなくなった。合わせてメインの趣味ゴトであるダム活動の方で講演することがあり、その準備で時間食われたりして更に1週間潰れたりもしていた。
なんとか一通り落ち着いて、ふぅ、と一息ついた時は2月下旬。乾燥と焼きの時間を考えると、そろそろタイムリミットが迫っていたが、この時点では完成品はひとつもなかった。(おいw)

粘土を扱う時間の制約との戦い(大げさ)

一応これでも会社員なので、平日日中はパソコンに向かって作業をしている。趣味ゴトは普段からスキマ時間にねじ込んで進めていたりするのだが、粘土いじりはスキマ時間にちょっとやる、というわけにいかなかった。

なんせ粘土で手は大変なことになるし、机周りも粘土まみれになる。乾燥している時期のせいか、手についた粘土はすぐ乾いてポロポロと落ちるのだ。

パソコンの近くで土ばらまくようなことになるから、空いた時間にちょっとずつ、なんてことは出来ないので、一日のうちでまとまった時間を確保しないといけない。粘土いじってる間は、スマホも触れないので、オンラインでのやり取りとか発生していると、今粘土いじりたいなと思っても、返事来たら返さないとだし~とか思うと着手できなかったりで、悶々とすることも多かった。

結局、仕事も家事もネットの住人達も落ち着く深夜にやるしかなくて。夜な夜な眠い目をこすりたくても(手に粘土ついてるから)擦れなくて重ねてぐむむむ、、、とかなりながらの試行が続いた。

猫になりきらない

一つの粘土の塊から、顔の部分を引き出し、足や尻尾の部分を引き出し、猫っぽい形に仕上げるも、なんか猫じゃないんだよねぇ・・・と思う状況から脱することが出来ずに居た。なんか顔が違うんだよ。顔が。

画像1

気に入らないので粘土の塊に戻す。そして引き出し直す。形を仕上げてみるが、やっぱり気に入らない。の繰り返し。

改めて近所の野良猫の顔を思い出す。あぁ、猫って、もっと顔丸くて耳小さいんだな・・・ということに気がついた。が。耳を小さくすることにチャレンジしてみるも、自分の不器用な指先では小さな耳が作り出せなかった。

キツネコ爆誕

小さい耳が作り出せずに唸っていたら、私の中のぐうたらの神が囁き出した。

いつからお前は猫を作ろうと思っていた?
猫のような猫でないものと言い張ればいいジャマイカ☆

そうだよ!これは猫じゃないんだよ!猫のような猫じゃない生き物なんだよ!!ヽ(=´▽`=)ノ✨←簡単に服従する奴

改めて試作品を見ると、顔とんがってて狐っぽいな。狐と猫。キツネとネコ。こいつはキツネコだ!(安直なネーミング決定の瞬間)

いやしかし、ちょっと待て、狐はイヌ科の動物だぞ、ネコ科の動物と骨格が根本的に違うやないかいwとか冷静な私(?)がツッコミを入れるのだが、すかさずぐうたらの神が「架空の動物だからいいじゃーん☆」とか言うので簡単に折れるなどして、いつしか架空の動物「キツネコ」前提でコネコネするようになった。

搬入日は3/24。本当に間に合うのかな、と思いつつ3月に突入しようとしていた。

■■■

フェイカー展は2022年も実施決定!ウソ作家になって参加してみたいなー?と興味を持たれた方は、是非チェックしてみてください♪


サポートをお願いします!頂いたサポートで、テトぐるみ(1284円(税抜)/1個)を買っていきます。目指せテトぐるみ100個!!