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鑑賞記013「TAGBOAT×百段階段 展」~漁樵の間~

ホテル雅叙園東京「百段階段」にて、新進アーティストによる独創的なアート作品と文化財が競演する展覧会が2020年10月11日まで開催されています。
本記事は展示会場の1つ、漁樵の間での鑑賞記です。

漁樵の間──この部屋の名前は、床柱に彫られた中国の画題「漁礁問答」に由来。床柱・欄間・天井が彫刻で装飾されている。床柱は樹齢300年のヒノキを一本の木から掘り出して造られている。

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その床柱がこちら。上から下までガッツリ彫刻で、しかもこれ合わせたんじゃなくて一本の木から創り出してるっていうからほんとすごい。さらに視線を上げた先にある天井絵も彫刻だった。
ありとあらゆるところが彫刻で仕上げられていて、なんというか目に入ってくる刺激が強い空間。

そんな部屋の真ん中にあったのがこちら。

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「共鳴/中空」「Untitled」石川美奈子

最初遠目にパッと見た時は、細い線は視認できたので、円柱に溝を彫り入れて色を流し込んでるのかなーなんて思っていたのだが、近づいて見たらそうじゃなかった。色を載せてる!!すごい細い線を等間隔にこんなにも・・・気の遠くなりそうな作業から生み出されているっぽいぞ、と思うとマジマジと見入ってしまったw

「Untitled」は、作品を一言で形容するならば虹色の筒、といったところなんだろうけど、私には分解装置的な感覚があった。この筒的な装置によって光が分解されているような・・・そんなイメージを感じた。

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「共鳴/中空」石川美奈子

「共鳴/中空」は、水が好きな自分的には、何というか本能的にキレイと感じた作品。内側から眺めていると、滝の裏側にいるような、そんなイメージにも。
そして、その光のラインの向こう側に歴史を感じる彫刻作品の壁や天井が透けて見えるのがまた良かった。

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床には大きな丸い鏡が置いてあった。鏡越しに見る作品と部屋の装飾をうまく切り取る方法が思いつかなかったのが悔やまれるw ひらめきが足りないよねぇ・・・w


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