「安心安全」発酵と腸活 -雑穀デトックス甘酒-
食べるなら身体に良い食材でなければ。農薬や食品添加物は体に良くないですよね。そう思うのはやまやまなんですが、いちいち高くありませんか。私にそんな金はないね。開き直っていた頃、すばらしい言葉に出会いました。
「ちょっとよくないもの、食べたり飲んだりしてもさ、出せばいいじゃんね。」私の会社の先輩がサラッと言ったひと言。
そうだ。現代の食生活において体によくないものを完全に排除できるのは、いくらでもお金と時間をかけられるセレブだけではないのか。私のような一般ピープルには不可能!そう割り切って、それらを日常的に排出(デトックス)できる体づくりができたら素敵です。
昔から「デトックス」「美肌」「イボ取り」に効果があると言われているはと麦茶。別名ヨクイニン。
こちらのはと麦茶は殻ごと粉砕して焙煎されていて、とってもとっても香ばしい。
あ〜クセになる香り!とガブガブ飲んでいたところ、冬になると乾燥して粉をふいていた筆者のスネは、粉をふかなくなりました。ヨクイニンには全身の肌の水分量のバランスを整える効果があるそうです。うるツヤ肌には、はと麦茶。
ところで、細菌レベルのデトックス、それはまさに「免疫機能」ですね。日々、食道を通って体内に浸入してくる物質に対しても、免疫機能と呼ばれるデトックスがおこなわれている。その主たるものは腸における活動だそうです。
ヒトは、脳が死んでも生命を維持できますが、腸が活動を停止した場合もはや生きられません。それほど重要な臓器。
はと麦茶の次は「腸活」。手づくり甘酒をはじめました。
お米と米麹だけで、砂糖やアルコールは一切使わずに作る甘酒。市販の甘酒とはまるで違う味わい。ダイソーの100円プロテインシェイカーに入れ、会社でも飲んでいます。冷凍保管も可能。
作り方は簡単で、すべての材料を炊飯ジャーに入れていくだけで完結。
まずジャーでおかゆを炊く。60度くらいまで温度を下げたところに米麹を投入。炊飯ジャーのふたを開けっぱなしにして「保温モード」でひと晩おけば完成。麹菌が活動できる温度は60度まで。それを超えると菌が死滅してしまいます。
筆者は写真のように炊飯ジャーにおたまを差し入れ、ふたが完全に閉まらないようにして保温モードで放置。この状態で出勤してしまいます。ふたの上には我が家でいちばん重い辞典を…。お父さんにコラ!そんな大事な辞典を甘酒のおもしに使うとは…!と怒られそう。
お米に含まれる糖が麹菌の活動によって分解され、はがれることで甘くなるそうです。腸での栄養素の吸収率もアップする。
いい食品を摂ったとしても体内で吸収できなった分は排出されると考えたとき、発酵食品は消化吸収率をあげるための先代の知恵の結晶だと誰かが言っていました。
楽しくなってきた筆者は、「雑穀米」で甘酒を作ることを試みました。
はと麦(丸麦)。やっぱり大好き。富澤商店さんで購入。
アマランサス。ぷちぷちした食感と、豊富な鉄分、カルシウムが特徴。
はと麦は丸麦の場合3時間ほど吸水させます。割麦なら即、炊いて構いません。はと麦カップ1/4と、お水をひたひたくらい。
吸水させたら、お米3/4カップ、アマランサスを大さじ3杯。そこにお水をカップ4杯いれ、おかゆに炊きます。
60度くらいまで温度が下がったら、麹を投入。筆者はふだん乾燥玄米麹を使っていますが、生麹もオススメ。菌の活動の具合が乾燥麹とはまた違うようで、段ちがいの甘さとコクが出ます。
麹を入れた直後の状態。シャバシャバです。アマランサスのつぶつぶがみえますか。この食感がいいのですよねー。
クックパッドなどで手づくり甘酒レシピをみると、発酵6〜7時間となっていますが、雑穀米で作る場合は10時間程度おいた方が良いようです。
筆者は写真くらいの粘度が出るまで発酵させ、「食べる甘酒」を楽しむのが好み。2晩〜3日ほど放置します。麹を入れるところまで一気にやったら、あとは放ったらかしで出勤したり外出したり。
全体の水分量が減ってくると表面が乾燥しやすくなってくるので、すこしマメにかき混ぜ、出かける前はぬれ布巾をかぶせます。
食べ方。
筆者の「雑穀デトックス甘酒」と混ぜるなら、アーモンドミルクがオススメ。はと麦の香ばしさとかずのこみたいなアマランサスのぷちぷちした食感が、相性抜群です。
これにさらに黒のすり胡麻を加えてみた日には、、、たまりませぬ。食べはじめたら止まらなくなる友人、続出。要注意。一度に食べきってしまうと次の雑穀デトックス甘酒の完成は3日さきですよ!
ヨーグルトや、豆乳と生姜のすりおろしたものを少量加えてあたためても美味しいです。お好みで。筆者は明治プロビオヨーグルトと混ぜるのも大好き。
今回ははと麦とアマランサスだけのレシピを紹介しましたが、市販の「雑穀米のもと」を入れても、もち麦などが入ってまた食感が変わります。
デトックス重視なら、おかゆを炊くときの水をどくだみ茶やはと麦茶に変えてみる。発酵が進むと麹の香りでお茶の香りは消えてしまいます。
冷や飯や、酢飯の残りが家ででた時に、おかゆに炊き直して甘酒にすることもできます。お酢が入るとまた発酵の具合が変わるらしく、独特のコクが出ます。
発酵、腸活。奥深くて、楽しいです。
お試しあれ!
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