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スクスタで出会った「友達」へ


※この記事はスクスタを3rdシーズンまで読破&鐘嵐珠の絆エピを読んだオタクが書いてます。

きゃあ!といえばランジュ
ランジュといえばきゃあ!

超可愛い


ということで新人最強メイドこと悪魔ことポニー♥️ちゃんことゆるぽソニアです。普段ラブライブSSを書く人(プロフのURLから読めるよ♥️)ですが、6月30日にスクスタが数年の歴史に幕を下ろすということでランジュへの想いをここに綴ろうと思います。

スクスタセカンドシーズンからスクスタに追加された「ラブライブ史上初の結成後に加入した3人のそのうちの1人」

何をしても完璧で、歌もダンスも見た目も何もかもが凄いランジュは周りから「特別」と避けられていた孤高のスクールアイドルですが、その彼女が同好会と出会い紆余曲折を経て虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に加入できたのは心の底から安心しましたし、彼女が同好会の新しいメンバーとして迎えられたこと、リアルライブで虹ヶ咲学園と共に踊ったことは今でも鮮明に覚えてるし、スクスタが始まってランジュがみんなと出会えたことを嬉しく思います。

お恥ずかしながらメインストーリーを全て読めておらず本来ならブログを書くことは幅かれることですが、スクスタが終わるからこそ鐘嵐珠へ抱いていた感情を書き残さないときっと後悔すると思い、筆を取りました。


・鐘嵐珠の笑顔がどうして好きなのか?


それはまず鐘嵐珠の家庭環境から。
彼女は香港と日本のハーフで生まれ何不自由なく生活していたと思います。
恵まれた才能と恵まれた経済状況。
誰もが羨む人生ですが、彼女は幼い頃から才能ゆえに周りから「特別」と距離を置かれ、鐘嵐珠自身も「特別」という言葉に何度も傷つき、やがて「みんなが自分と同じレベルになれば友達になれる」と虹ヶ咲学園に来た時はスクールアイドル部を作り、同好会の子達を部へ誘うようになったのが見ていて辛いし、彼女にとって友達や親しい人間関係を健全に築き上げることが容易ではないと突きつけられ言葉を失いました。


スクスタ20章での初登場鐘嵐珠

セカンドシーズンから登場した彼女はいつもまるで天使のような笑顔を見せており(部に移行したしずくが同好会へ戻っても)彼女は同好会の活動制限や監視委員と言った決して良くないことをしてきたけれど心の底では「今度こそ友達になれる」「みんなと友達になりたい」という純粋な思いと「同好会のみんなと過ごす毎日が楽しい」という思いがずっと彼女の中にり、それが彼女の笑顔に表れていたのだと個人的に思ってて、決して順風満帆ではなかった加入までのエピソードで見せてきた笑顔がとても愛おしく、同時に彼女は自分の前を去っていったかつての「親友」にもきっと同じ笑顔を見せていたのだと思うといつか帰ってきてくれると信じていたのだとやるせない気持ちになるし、だからこそ彼女にとって笑顔は時に眩しくて時に切なくて心惹かれてしまうのです。


絆エピにて。
見てくれ、この純粋な笑顔を。


・鐘嵐珠にとっての友達


ラブライブを通じて色んな人と知り合いエンカしたり遊んだことがある人にとって、リアル生活で友人がいる人にとって「友達」とはなんでしょうか?
ふとしたキッカケで意気投合したり、現地で偶然知り合って仲良くなったりといった経験は少なからずあると思います。

ではそこで発生したのは?
金品やなにか特別なことをした訳じゃない。
何かのキッカケで話したりたまたまTwitterで話が合ったりと、友達を作るのって別に特別な何かをする必要ってないんですよ。
それって生きていたら大体の人が身につけている社交性であり、学校や親や社会生活から学んで築き上げてきたものですが、何でも出来る鐘嵐珠にとってそれが、友達を作ることが最も困難だったんです。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の子達はみんな色はバラバラだけど、仲良くなりたい、友達になりたいと思う子の手を振り払う子達では決してないんです。仲良くなりたい、友達になりたい、一緒に遊びたいと言えば絶対手をとってくれたはずだし、同じスクールアイドルなら決して邪険にはしないと確信出来ます。
けれど鐘嵐珠にとっては同好会のみんなと仲良くなることが最も遠い道のりであり、仲良くなりたいと口にするのが本当は怖かったのでは?と。

だからみんなが部へ移行して自分と同じところまで来てくれたら、最高の環境を提供すればきっと仲良くなれる――あまりにも遠く、色んな人が傷ついた間違いだらけの道を選んでしまったと思うと胸が苦しくなるし、彼女があなたちゃんへ見せた「最重要事項」はあまりにもありふれた、本来だったら簡単に叶えられるものばかりで、 彼女にとっては、鐘嵐珠にとっては叶えたくても叶えられない困難な願いなのが歩んできた人生を物語っており、だからこそ鐘嵐珠が同好会のみんなと友達になれたのがよかったと心の底から安堵してるし、彼女が出会えたのが同好会でよかったと。

ノートの後ろの方に「最重要事項」と同好会メンバーが喜びそうな遊びを書いてしまうほどに友達の作り方を知らないまま育ってしまった鐘嵐珠を見る度に、友達が出来ても自分を中心に考えてしまっていた彼女を見る度に、心が幼いまま大きくなってしまったのだとやるせなく、鐘嵐珠がこうなるまで何もしなかった母親に当時は「どうしてだよ!」と思ったけれど、同好会のメンバーから、ほかのグループからも愛され少しずつ変化が訪れている鐘嵐珠の笑顔が「かけがえのない友達が出来て良かった」と思わせてくれるんです。


みんなと仲のいいあなたちゃんが羨ましかったのかな。


・鐘嵐珠にとっての絆エピ。


言葉が合ってるかわからないですけど、もう寮生からしたら超大型台風ですよ。目を離せない台風が寮に来ちゃったんですよ。
引っ越してすぐ大量の荷物、
終わったかと思えば廊下へ溢れるほどの荷物!

家事?片付け?
ハウスキーパーがいたから無問題ラ!
でも寮は一人暮らし!
無問題ラ!では済まないことばかり!
さぁどうなる鐘嵐珠!
繚乱ビクトリーロードならぬ鐘嵐タイフーン!
鐘嵐虹ヶ咲!鐘嵐虹ヶ咲!


栞子ちゃんでも手に負えないんだよ。鐘嵐珠は。


そんな始まりを迎える鐘嵐珠の絆エピ。

友達が出来たけど今までの生活や友達がいなかった(栞子が唯一の友達だけどお互いめちゃくちゃ離れていた)ことが祟ってエマちゃんや果林さんや栞子ちゃんが手伝ってくれることを「いつもハウスキーパーがやってくれるから」と悪びれもなく口にするところは鐘嵐珠らしくて、一周半まわって愛おしくて、友達が何で引越し作業を手伝ってくれるのか?なんで自分は指示出しだけではダメなのか?ということを理解出来なかったし、友達と協力してひとつのことを成し遂げる意味をまだ分かっていないところがどうしようもなく好きで、彼女はまだ「友達」という関係にやっと1歩踏み出したばかりだから「友達」というものは一体どんなもの?と理解するのはきっとこれからだけど、その「これから」を見ることが出来るのはあの世界に生きる彼女達だけだと思うとやっぱり寂しい気持ちになるし、いつか鐘嵐珠が同好会メンバーを通じて「友達」を知る日が来たら……と願ってやまないです。

大空へ羽ばたく鳥をみんなで見上げたように、いつか同じ空を1人で見上げる日が来ても。

また同じ空を大切な家族と見上げる日を望んでしまう

残された時間はどれくらいだろう?
鐘嵐珠が家族のような関係の寮ファミリーと一緒にいられる時間はあとどれだけ残っているのだろう?

友達の作り方すらも知らなかった孤高の彼女が出会った大切な家族同然の寮ファミリーと過ごせる時間はきっともう少ない。
エマちゃんも、果林さんも、ミアちゃんも3年生。スクスタ内の時期的にきっと数ヶ月で鐘嵐珠を寮に残して卒業してしまう。

けれど今を楽しそうに生きる鐘嵐珠の笑顔を想うだけで「いつか」に憂うのは彼女に失礼なのでは?と思えてしまうし、スクスタでのこれからを見れないのは寂しいし出来るならもっと続いてほしいけど、きっと今の彼女なら「無問題ラ!」ってとびっきりの笑顔を見せてくれるんじゃないかとこのブログを書きながら強く、強く、想った。

まぁとっととメインストーリー読めやって話なんですけどね(3rd止まり)


ですが、セカンドシーズンの頃からずっとランジュが大好きだったからこそ絆エピで鐘嵐珠が「特別」という自身にとってのコンプレックスを「みんなの個性こそ特別」なんだと気づけて、それは何もスクールアイドルだけじゃなく、児童館で出会った子供達もそうで。みんながみんな素敵な個性を持っていて、それはその子にしかないもので、それって「その子にしかない特別な個性」なんだと気づけた鐘嵐珠は初登場時や絆エピ序盤から大きく成長出来たってことだから本当に嬉しくて、もう「特別」という言葉で傷つく鐘嵐珠はいない、ありのままの鐘嵐珠としてこれからを駆け抜けていけるんだとスクスタで描いてくれたことへ感謝しかありません。



”特別”を”特別な個性”と気づけたことが嬉しくて

虹ヶ咲学園を知って新しく入ってくるファンの人達はきっとアニメの鐘嵐珠と出会う。
でもいつか、スクスタで「友達」と出会って成長していく鐘嵐珠と出会ってくれる日が来たら――――その時は鐘嵐珠の「友達」になってくれたら嬉しいと思うオタクの戯言でした。

だって鐘嵐珠の友達は、
「鐘嵐珠を好きなみんな」
なのだから。


スクスタと、スクスタが紡いでくれたこれまでに、ここまで読んでくださった全ての方へ
謝謝。


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