一目均衡表を用いた4H手法について

おじいちゃんです。先週もお疲れ様でした。さて、50EMAを使った4H手法ですが、先週の振り返りをまずしていきます。

4/15に50EMAを上抜き下ヒゲで50EMAタッチしながら小動きに上昇。4/19に再び75EMAまで下落し反発上昇。一応50EMAの上で4/19を引けています。
チャートのようにEMAの動きは緩やかであり、不安定に50EMAを往復する動きとなっています。
LINEにも書きましたが、本来この手法はトレンド転換の初動を狙うものなので、トレンドが落ち着いてしまうとうまく効かないという弱点があります。
ルールでは50EMAを上か下かに抜かないとエントリーできないわけです。
この弱点を補い、トレンド中盤から後半にかけても押し目買い、戻り売りが4時間足でできる方法はないのか?と考えました。
それが一目均衡表の基準線と先行線を50EMA、75EMAに置き換えた手法です。
まず一目均衡表の基本です。詳しくはOANDAのサイトをご参照。
一目均衡表とは|見方・使い方・設定方法をわかりやすく紹介 | OANDA FX/CFD Lab-education(オアンダ ラボ)

一目均衡表は日本人である細田悟一という方が考えたインジケータで、すでに発表から90年の歴史があります。MT4、TVにも入っていて、日本だけでなく世界中のトレーダーが見ています。ラインですが、基準線、転換線、先行スパン①、先行スパン②、遅行線の5つで構成されていますが、今回は
転換線(50EMAの置き換え)、基準線(75EMAの置き換え)として、EMAの代わりに使います。先行スパン①と②のエリアを色で塗ったものが「雲」になります。遅行線はこの手法では使いません。
では従来のEMAと一目の違いをチャートで比較します。

①一目のチャートは基準線(青)に上ヒゲでタッチして転換線(赤)を下抜けしているのでこの時点でショートエントリーができる。また、上昇トレンド中のショートなので雲抜けを利確ポイントとできので分かりやすい。
一方EMAは75EMAを抜けた位置では短期トレンドも終盤となっており、エントリーポイントが掴みにくい
②はほぼエントリーポイントが近いが、一目の方が基準線(青)抜けで入れるので初動で乗れている。
③一番差が出たのが緑丸の③となります。一目ではすでに転換線抜けから入ることができ、安全を期しても基準線からエントリーできる。
しかも雲抜けを利確ポイントとして指値を入れることができる。
一方EMAは50EMAを抜けてからでないとエントリーできず、利幅が取れない。また利確ポイントも不明確である。
④も一目ではより下からエントリーでき、かつ雲上限タッチを利確と目標にすることができる
⑤一目では下ヒゲを抜けたところが転換線と基準線のクロスする位置であり、50EMA抜けより下からエントリーすることができる
このように、一目の基準線と転換線をEMAに置き換えると短期でもより初動でエントリーでき、利確も明確になるのではないかと考えています。

ちなみに転換線に一番近いMA=9SMA、基準線に近いMA=26SMAを下チャートに一緒に出してみましたが、どちらも緩やかな蛇行曲線となっており、一目の転換線、基準線の方がトレンドをより強く反映していることが見て取れます。

まとめ
◇4時間足で50&75EMAを使った手法を否定するものではありませんが、一目均衡表の転換線&基準線はよりトレンドに敏感に動くので、EMAに置き換えるとより下からエントリーできるのではないか?
◇トレンドの途中でも押し目買い、戻り売りができるのではないか?
◇4時間足なのでトレンドの信頼性、ダマしや指標にも影響を受けにくいのではないか?
◇レジスタンスやサポートが効いており、世界中のトレーダーはある程度見ているのではないか?

これからの展開
今後さらに過去検証を行い、トレードルールなどを絞り込んで文章化していきます。皆様もまずは一目均衡表を4時間足チャートに入れてみて、眺めてみてください。では来週も頑張りましょう!
2024.4.21 18:00