見出し画像

ロウの素材の違いを知ってキャンドル上級者になろう

キャンドルには原材料に違いがあることは
ご存じでしたか?
キャンドルスクールに通う前の私は
キャンドルの素材に違いがあるなんて
考えたこともありませんでした。

キャンドル本体の材料となるロウの素材は
初心者さんにとっては
どんなロウでも同じように思えるかもしれませんが
ロウ選びはキャンドル作りにおいてとても重要。
今回はそれぞれのロウの違いや特徴
種類などについてご紹介します。

これからキャンドルをお仕事にしていきたい方は
活動を選ぶ基準にもなりますので
しっかり覚えておきましょう。

キャンドルのロウの種類とは?

まずはじめに覚えて欲しい
キャンドル用語があります。
それはワックスという用語です。
ワックスとはロウのことをさし
キャンドル業界では頻繁に出くるワードになります。

ではこのワックスの種類について紹介します。
キャンドルのワックスは主に3つに分類されます。

①石油系

石油系のワックスには主に
パラフィンワックス、
唯一透明なワックスであるジェルワックス
ランタンに使用されるパルバックス
その他、添加剤として使用される
マイクロワックスやバイバーなどがあります。


市場に出回る安価なキャンドルは
パラフィンワックスを使用したキャンドルが多くなっており
もっとも一般的なキャンドルの原料でもあります。
精製の方法によって融点を変えられるというメリットがあり
様々な形状のキャンドルが制作しやすく
とても扱いやすいのが人気です。
ただし、キャンドルに使用した場合
人体には害がない程度ではありますが
有害な物質が発生するという研究もあります。
またススを多く含む為、
エアコンや換気扇などがいつの間にか
黒くなっているなんてこともあります。
では石油系のワックスはヤバい?!
と思う方もいるかと思いますが
日本で材料として販売されている
パラフィンワックスは精製度も高く
安全なものが多いです。
但し、安価なものに関しては
精製度が低い物も販売されていますので
お仕事にする場合は
信頼のおける資材屋さんから
ワックスを購入しましょう。

また石油系と聞くと
石油が原料だとなんだか嫌だなぁと
感じてしまう方もいるかもしれませんが
パラフィンワックスは主に
ケロシンというジェット燃料の原料を
精製して製造されてます。
石油系ではあるけれど石油で作られている訳ではないので
用途に合わせて使いこなしていきましょう。

②植物系

植物系のワックスには主に
大豆が原料のソイワックス、
アブラヤシが原料のパームワックス、
まだあまり一般的ではありませんが
菜種ワックス、ココナツワックス、
ひまわりワックス、ライスワックスなどもあります。

植物由来の原料を使用しているワックスは
安全性に優れたワックスとして
近年とても注目を集めています。
また炭素をほとんど含まないので
ススが出にくいというメリットがあります。

植物系の中でも
ダントツで人気なのがソイワックスです。
低温でゆっくりと燃えるため
燃焼時間が長いという特徴があります。
またエッセンシャルオイルや香料とも相性がよく、
アロマキャンドルに最適なワックスです。
質感はマットでクリーミーな柔らかさがあり
高級感や優しい雰囲気があることも人気の秘密です。

パームワックス
アブラヤシの果実から作られる
「パーム油」を原料にしたワックスです。
表面がクリスタルのような透明感や
サラサラな触り心地
オシャレな模様が自然と出る種類など
キャンドル作家に非常に人気があります。

③動物系

動物系のワックスは主に2種類。
ミツバチの分泌物から作られている
ビーズワックスと
添加剤として使用される
ステアリン酸です。

ステアリン酸はパラフィンワックスに
5~10%添加すると
気泡が軽減・燃焼時間UP・硬度向上
などの効果があります。
また単独でピラーキャンドルとして
使用することもできます。

ビーズワックス
人工的に生産することができないため
非常に希少な価値があり
ワックスの中でも一番高価です。
ですがビーズワックスは
ハチミツとほぼ同じ成分が含まれていることもあり
栄養素が多く含まれているため
灯すとその成分を吸収することができます。

また消臭効果や吸湿効果もあると言われているので
凄くメリットの多いワックスになります。
ススがでにくく、火を消したときのいやな
匂いもほとんどありません。
販売されているものは黄色や白などがありますが
その違いは精製されているかいないかの差です。
未精製のものは黄色味が強くなっています。
またミツバチによって作られるワックスなので
ミツバチがどのような花から蜜を吸い上げたかによって
香りや色合いが異なるというのも
とても愛おしく
大事に扱いたくなるようなワックスです。

ビーズワックスで作るキャンドルは
シンプルな制作方法が多いですが
柔軟性があるワックスなので
下の写真のようなレース模様なども
ワックスで作ることができるので
様々な活用ができます。

様々な種類のあるワックスを使い分けることができれば
あなたもキャンドル上級者!
まずは気になったワックスを使って
キャンドルを作ってみましょう。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?