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新クトゥルフ神話TRPGシナリオ「蛇の道」

2年前からクトゥルフ神話TRPGをやるようになり、今年7版のルールブックを買ったのを機会に自作シナリオに挑戦、完成したので記念にここで公開します
ちょうどゴールデンウィークなので、回してくれると嬉しいな



[概要]
探索者のもとに、小学校時代の同級生から電話がかかってくる
駆け出しオカルトライターの同級生は
母校の七不思議を取材していて、
小学校の中庭にあった祠に呪われた生徒が消息不明になっていることを知り、
この調査を探索者に手伝ってくれと頼んでくる
探索者は半ば強引に呪いの祠と消えた生徒の
調査に駆り出されるのであった

・システム:coc7版
・舞台:現代日本。
・人数:1人
・戦闘:あり
・推奨:目星、図書館、なんらかの戦闘技能
・ロスト:展開によってはあり
・キャラ作成時に「好きな動物/嫌いな動物」を決めておいてもらう
面倒なら1d6で決めても良い
1:犬 2:蛙 3:猫 4:蛇 5:鼠 6:蜘蛛

[導入]
探索者の携帯に電話がかかってくる
相手は小学校の同級生、川澄慎吾
「今オカルト雑誌のライターやらせてもらってて、
ぼくらの小学校の七不思議を調べてたんだ
(探索者の名前)、七不思議の中にあった『呪いの祠』って覚えてる?」

〈知識〉または〈オカルト〉
→成功で「中庭の祠に石をぶつけ、10秒以内に「お許し下さい」と言わなかった者は呪われる」という噂があったことをおもいだす
皆石をぶつけて10秒ギリギリに謝るチキンレースをしていた
探索者はやったことはない(やっているのをみたことはあるかもしれない)

「でさ、祠のことを調べてたんだけど、
実際にその像に呪われて行方不明になったやつが
いるらしいんだよ。これはイイ記事になりそうだ!って思ったんだけど、(探索者の名)、これちょっと取材手伝わない?ていうか手伝って!誌面に載ったら原稿料でご飯奢るから!」

という感じで強引に調査に駆り出される探索者
川澄と母校に取材に向かうことに


[一日目] 
だいたい放課後ごろの時間
何年かぶりに母校の門を潜る探索者と川澄
懐かしさに浸りながら、取材を開始する

取材先
・下校中の生徒
・自分たちの担任だった先生
・行方不明になった生徒の担任だった先生
・図書室
・祠

・生徒
「呪いの噂は今でもある」
「祠が今は運動場の隅に移動させられたと教えてくれる」

・五里(ごり)先生、探索者らの担任
「行方不明になった生徒はたしかにいる」
「探索者の隣のクラスの生徒だったはず」
「祠は生徒が行方不明になったあと、教頭先生らが手配して移動させた」
「祠について→詳しくは知らん。図書室なら何か資料があるかもしれない」

・図書室
昔の学生新聞を調べる
「昔の学生新聞→「去年建てられた祠に石を投げた上級生が次の日から学校に来なくなってしまった、噂では酷い皮膚病にかかって、外に出られなくなってしまったとか。祠の呪い!?」→呪いの噂の発生源はここ?」
「祠に祀られているのが何なのかは先生たちもよく知らない。ただ、よくとうもろこしが供えられているらしい」

・祠
中庭に行っても祠はない
中庭は改修工事がされていて、祠は運動場の隅の方に移設されている
ただし像の前にフェンスが立てられて、近づけないようになっている
〈目星〉→祠のそばの地面、草に隠れるように、一匹の蛇がとぐろを巻いている。

・姫野先生、隣のクラスの担任
「卒業後に生徒が行方不明になったと聞いて、心配で家に行ってみた」
「家は無人で、家具などは残ったまま(後日業者が片付けには来て、今は別の人が住んでいる)」
「部屋の一部に何かが這いずったような跡と、細かい鱗のようなものが落ちていた」
「教頭先生に相談に行ったんだ。警察に言うべきじゃないかって。けど教頭先生からはやんわりと止められた。それからその件は教頭預かりになったけど、進展もなく…」



姫野先生の話を聞いた後、教頭先生にも取材ができる
・黒木教頭
「あの生徒について調べているのかね」
「おそらく見つからないと思うがね、まあ頑張って調べてみるといい」
それだけ言うと、用事があるからと話を切り上げて去っていく
「なぜ生徒の行方不明を警察に知らせなかったのか?→卒業済みの生徒だし…そもそも警察が真相に辿り着けるわけもないと思ってね…」



取材終了後
生徒の足取りが途絶えてしまい、
川澄が「もう自分たちも石を投げて呪われて、何が起きたのか実際に体験するしかない」などと言い出す

どっちがなげる?
→川澄が投げる
ルート①
→探索者が投げる(二人で投げるも一緒)
ルート②

仮に、祠に石を投げに行く前に調査を打ち切って帰っても、川澄は一人で祠に石を投げて呪われてしまう。その場合は川澄が助けて欲しいと連絡を入れてくるのでルート①へ



ルート①
川澄が像に向かって石をぶつける
10秒待ってみたが、特に変化はない
「これで呪われたのかな?」と言う川澄
川澄は「今日はこのあと予定があるから、明日の昼また連絡する」と言って帰っていく

翌日、川澄から連絡があるが、様子がおかしい
「ああ、(探索者の名前)?いや、実はちょっとまずいことになっちゃってさ…これから来れるか?」
川澄の住むアパートへ

出迎えた川澄は左手に包帯を巻いている
「実は…あの祠に石を投げた夜からこうなんだ…」
包帯を解いてその下の皮膚を見せる川澄
その皮膚は蛇の鱗のように変質している

この異常な変化にSANチェック 0/1d3
(もし「嫌いな動物」が蛇や爬虫類の場合1/1d3)

「これって…呪いだよなあ…?」
ともかく呪いを解く方法を探さなくてはいけない
→[二日目 昼]へ


ルート②
探索者が祠に向かって石をぶつける
10秒待ってみたが、特に変化はない
「どう?呪われた感じする?」と聞いてくる川澄
川澄は「今日はこのあと予定があるから、明日の昼にまた連絡する」と言って帰っていく

その日の夜、探索者はあたり一面を蛇に囲まれた空間で、巨大な蛇に締め上げられる悪夢を見て目を覚ます
左腕に違和感を覚えて見てみると、皮膚の一部が鱗のように変化していることがわかる

この異常な変化にSANチェック 0/1d3
(もし「嫌いな動物」が蛇や爬虫類の場合1/1d3)

翌日、川澄に連絡を取るとすぐに探索者のもとにやってくる「これが…呪い?」
(二人で石を投げた場合は、川澄も鱗が発生している)
皮膚の鱗は夜に見た時よりも広がっているように感じた
〈アイデア〉→この鱗はいずれ全身に広がってしまうのではないかと思った
ともかく呪いを解く方法を探さなくてはいけない
→[二日目 昼]へ

KP情報~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

蛇の鱗:
イグに呪われた証
一定時間ごと身体の新しい場所に発生する
発生する際にPOWロールで対抗、失敗したら鱗が発生
発生場所は1d6で決める

1:右腕2:左足3:右足4:背中5:顔6:胸

(顔に発生した場合は、鱗が広がるたびにAPPが1d5下がる)
全身に広がってしまうと、蛇に変じてしまいロスト

これ以降の探索は全て時間経過が設定される
二人で手分けして探索することで時間を節約できる
(鱗の発生する時間は基本3時間ごとだが、あまりにもPOWロールで弾かれたり、逆に増えすぎたりする場合は、KPの裁量で時間を調整して構わない)

また、時間のカウントはPLには知らせずに、KP側だけで行う
PLには鱗は時間が経てば鱗は広がっていくとだけ伝える
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


[二日目 昼]

・教頭先生(+1時間)

「ずいぶん熱心に取材をするね。何か差し迫った事情があるのかな…」
「呪いを解きたいなら、あの祠を建てた校長が住んでいた家に行ってみるといい。最も、知った結果今までの常識のままでいられるかは保証しないがね」
「君たちは神を信じるかな?」
「君たちが思い描くような神とは違うかもしれないが、世間一般の人間の理解を超える存在は、確かに存在するのだよ」
「呪いを解きたいなら、呪いをかけた本人に頼み込むしかないからね」
そう言うと、教頭は校長の家の書かれた住所のメモを渡して去っていく


校長先生の家
小学校からの移動で(+1時間)

庭付きの結構立派なお宅
建物はあるが今は無人で、中は結構荒れてしまっている
通りがかった主婦に聞き込みした場合(+1時間)
主婦A「ああ、三澤さんねえ。小学校の校長先生だったらしいけど、何年か前に急に倒れて、そのまま亡くなられてねえ」
主婦B「生前はよく旅行とかに行ってたみたいヨォ、けど南米?の方に行ったのを最後に旅行は辞めて、引きこもり始めたのよねえ。ご親族の方も早くに亡くなられたらしくて、お家も片付ける人もいなくてこのままなのヨォ」
主婦C「その頃からやったかしら、庭先でよう蛇を見かけるようになって…駆除とか呼んだほうがええんかな、とも思うんやけど、どうしたらええと思う?」


屋敷の探索

探索場所
・一階(キッチン、リビング)
・二階(書斎、寝室)
・庭

・一階
キッチン、リビング(それぞれ+1時間)
リビング→旅行好きだったという噂の通り、いろんな国のお土産らしいものが飾られている
窓のそばの棚に、翼を持つ色鮮やかな蛇のシンボルが一際大事そうに飾ってある
〈知識〉または〈考古学〉→アステカの神、ケツァルコアトルを模ったものではないかと思う

キッチン→
〈目星〉→キッチンの隅に、幾つかの缶詰が積み上がっている
未開封のまま放置された果物やとうもろこしの缶詰が見つかる(イグの好物、とうもろこし。捧げ物として使うことができる)

・二階
書斎、寝室(それぞれ+1時間)
書斎→一方の壁が本棚になっていて、本がぎっしりと詰まっている
〈目星〉または〈図書館〉→ケツァルコアトルの伝承について書かれた本を見つける
「古代メキシコ、アステカ神話の神。当時の主食だったとうもろこしなどを捧げていた」
「トウモロコシやそれから作られた酒は、ケツアルコアトルからもたらされ、また彼の好物でもあったそうな」(イグの好物、とうもろこしのヒント)

寝室→ベッドとサイドテーブルがあり、サイドテーブルの上には、何冊かノートが積んである
サイドテーブルに〈目星〉→校長の日記を見つける
流し読み、じっくり読む、きちんと読むの三つから選んでもらう(もしくはハード、エクストリーム)

「南アメリカを旅行中、一匹の蛇をうっかり傷つけてしまった。悪いことをしてしまったと思ったが、ガイドに雇っていたウォーカー氏は、ひどく怯えていた」
「ウォーカー氏曰く、この地方で信じられている蛇の神は、すべての蛇の父と呼ばれ、眷属である蛇を傷つけられることを非常に嫌う。そして、蛇を傷つけたものを呪い、蛇に変えてしまうのだ」
「ただの迷信だと思っていたが、その夜、蛇の神は私の前に現れた。ああ、あんな生き物がこの世にいるなんて…!」
「ウォーカー氏が言うには、神は蛇を傷つけるものを許さないが、反面信者にはとても慈悲深いのだという」
「神の許しを得る為には、彼の信者となる他はなかった」
○ここから+1時間orハード成功
「私自身は子供もなく、親族も皆早くに死んだ。私にとっての子供は、小学校の生徒たちだ」
「生徒たちが健やかに暮らせるよう、学校の中庭に祠を建てた。祀られてる神については適当に誤魔化してある。本当の話をしても、誰も信じはしまい」
○ここから+1時間orエクストリーム成功
「私も長く生きた。このまま老いて死ぬよりは、神のもとで永遠に仕える眷属となろう」

テーブルの中を調べる→ペンやクリップといった小物に混じって小さな鍵(地下室に通じる鍵)がある

・庭(+1時間)
管理する者もいないので草がぼうぼうで荒れている
庭の一角に、小さな納屋が建っている
〈目星〉→こちらを見ていた一匹の蛇が、納屋の壁に開いた穴から、中に入っていくのが見える
納屋→入り口の扉は鍵がかかっていて、外側が少し錆びついてもいる
〈鍵開け〉ハードの成功で開けることができる
また、二階の探索で地下室に通じる鍵を手に入れていれば、それで開けることができる
中は物置と階段になっていて、地下に降りることができる

もし外にとうもろこしを探しにいくなら、(+1時間)

準備ができたら地下室へ


地下室
地下に通じる扉を開けて階段を下っていく
〈聞き耳〉→カサカサという何かが動く音や、シュウシュウという息遣いが聞こえる

地下室に入り、中をライト(スマホや懐中電灯など)で照らすと、視界に飛び込んできたのは、床と言わず壁と言わず、全てを埋め尽くさんばかりの蛇の群れだった
蛇が動くたび、部屋そのものが蠢いているような錯覚さえ覚える
この悍ましい光景に、SANチェック1/1d6
(もし「嫌いな動物」が蛇や爬虫類の場合1d3/1d6)

蛇たちは襲い掛かってこそ来ないものの、全ての蛇がこちらを注視している
(もしもこの蛇たちに危害を加えた場合、瞬時に白い三日月の印を持つ大蛇が襲い掛かり、即ロスト)

キッチンでとうもろこしの缶詰を拾っている、もしくはどこかでとうもろこし自体を手に入れている場合、
蛇を刺激しないようにして、祭壇に捧げ物を置くと、蛇の大群は部屋の隅へと退き、代わりに一匹の他より大きな、頭に三日月の印を持つ蛇が祭壇の前に進み出て、話しかけてくる。
「ここは全ての蛇の父、イグの祭壇」
「祠に石を投げたことへの謝罪の意思はイグに伝わりました。ただ、許すかどうかは、イグの為に一働きしてもらってから」
「信者の中に、イグと対立しているテスカトリポカという神に寝返ろうとしている者がいます」
「その者を捕らえてくれば、祠に石を投げた不敬は不問とするとイグは言っています」
「裏切り者は、今夜にもテスカトリポカの信者とともに、校庭にある、私が建てたイグの祠を破壊するでしょう。そうなる前に、裏切り者を捕らえてください」

探索者に一匹の小さな蛇が監視についてくる
この蛇が呪われて蛇にされた木下
木下は言葉は話せないが、意思の疎通はできるので、蛇にできる程度のことなら手伝わせることができる

また、この時点で鱗の増殖カウントはストップする


[二日目 夜]

小学校の校庭に着くと、木下が裏門の向こう側に忍び込み、鍵を開けてくれる
祠のそばで待ち伏せを行うこともできる

校庭


しばらく待っていると、黒木教頭とフード姿の異形の人影が祠に向かって歩いてくる

「デハ ウマクヤレ。シュビヨクイケバ オマエモ テスカトリポカノ センシダ」
フードの異形は、そう言って人間離れした跳躍力でその場から姿を消す

教頭は余裕のある態度で
「やれやれ、上手くイグを怒らせて始末されてくれれば手間が省けたのに、まさかイグの使い走りになって戻ってくるとはね…」
「そうとも、私はイグより優れた神につくために、十年以上前から動いていたのだよ…」
「イグごときの使い走りに何ができるというのだね!」

教頭はそう吐き捨てると、着ていた背広を脱ぎ捨て
その体が突如大きく膨れ上がり、口が裂け、鋭い牙ものぞく
体表は鮮やかな黄色と茶色の斑の毛に覆われて、ジャガーと人間の入り混じった奇怪な姿となる

人間が異形に変身する光景を見てしまった探索者は、0/1d3のSANチェック

ジャガーマン?ステータス

STR 65
CON 65
SIZ 55
DEX 65
INT 20
POW 65

HP 12
ダメージボーナス 0
ビルド 1
MP 13
移動 12

近接戦闘 50%(25/10)、ダメージ1D8
噛みつき、引っかき、体当たり
回避 32% (16/6)
装甲:1ポイントの毛皮


教頭との戦闘に勝利して、ふとあたりに目をやると、いつの間にか現れた蛇たちが周囲を取り囲んでいる
蛇たちは一糸乱れぬ動きで頭を不規則に動かしている、まるで何かの儀式のように、前に、右に、後ろに上に。
そして、蛇たちの熱狂的な動きが最高潮に達した時、唐突に教頭の足元から巨大な蛇が現れ、教頭を丸呑みにする
大蛇の口の中から教頭がテスカトリポカに助けを求める声が聞こえるが、返ってきたのは
「うん、お前に渡した力は、見た目がちょっと派手に変わるだけさ。お前は自分の神であるイグを裏切った。そんなやつがボクと組んでも、またいつか裏切るのはわかってる。そういうのボク嫌いだからさ、先に裏切っておきましたー♪」
という、軽薄そうな男の声だった

大蛇は教頭を飲み込んだまま地面に消えていき、先ほどとは違う威厳のある男性の声で「大義であった」と聞こえる

身体に発生していた蛇の鱗は全て剥がれ落ち、APPが下がっていた場合は、元の数値に戻る


[エンディング]

ジャガーマンとの戦いから数日後、
自宅に帰ってきた探索者を、祭壇の間で話した三日月印の蛇が出迎える

「先日はお疲れ様でした。イグも大変満足しておられます。
ところでですね…(探索者の名前)さん、我々とこうして縁ができたことですし…」
「これを機会にイグを信仰しませんか?」

断っても特にペナルティはない
断ったら「そうですか(´・ω・`)」と言って蛇は帰る
信仰すると答えると、蛇のシンボル(校長の家のリビングにあったものと同じ)をもらえる
また、蛇の毒に耐性がつき、蛇の言葉を理解できるようになる
「わかっているとは思いますが、改宗は認められませんので、そこのところよろしくお願いしますね」
そう言って蛇は帰っていく

ここにまた一人、蛇の信仰の道を歩む者が生まれた


シナリオクリア
報酬
SAN回復 1d10
クトゥルフ神話技能 +3
(イグを信仰すると答えた場合→蛇毒耐性、蛇との会話能力を追加)



[NPC]

川澄 慎吾(かわす しんご)
オカルトライター

STR 55
CON 55
POW 50
DEX 65
APP 60
SIZ 45
INT 75
EDU 60
SAN 50/99

HP10
MP10
DB+0
ビルド0
MOV9
アイデア75
幸運60
知識60

好き→猫 嫌い→犬

近接戦闘(格闘)60
投擲 45
応急手当 50
図書館 60
目星 55
言いくるめ 45
信用 20
オカルト 55
芸術(文学) 65
考古学 41
コンピューター 35

駆け出しのオカルトライター
オカルト話が好きなくせに、一人で取材に行けないくらいのビビリ
毎回他の知人を取材に誘っていたが、今回はその知人と調整がつかず、代わりに探索者を誘うことにした
実は三回連続で原稿にボツを食らっており、今回の取材は何としてもモノにしたかった
結果、イグの呪いに探索者も巻き込んでしまうことになる

五里先生(ごりせんせい)
探索者と川澄のクラスの担任の先生
角刈りジャージ姿のまさにゴリラといった風情
自分の受け持つクラスのこと以外は基本的に無関心

姫野先生(ひめのせんせい)
梶田と木下のクラスの担任の先生
五里先生とは真逆の、女性に見えなくもないくらい線の細い先生

木下(きのした)
探索者の隣のクラスの生徒
梶田と仲が良く、一緒の中学に行く予定だったが、祠に石を当てて逃げたことから、イグの怒りに触れ蛇に変えられ、両親もジャガーマンに攫われる

黒木教頭(くろききょうとう)
三澤校長からイグのことを聞き、イグ信者となった教頭
イグ以外にもさまざまな神格がいることを知り、その恩恵や知識を求めて、イグを裏切ってテスカトリポカにつこうとした
木下が蛇にされた際に、医者に見せようとした両親を、ジャガーたちをそそのかして攫わせている
探索者に校長の家を教えたのは、そこでうっかり蛇を傷つけて、イグに呪い殺されるのを期待したから

三澤校長(みさわこうちょう)
南米旅行中にイグと出会い信者になり、のちに校庭に祠を建てた、先代の校長
敬虔なイグの信者であり、永遠にイグに仕えるために自らの死を偽装して、眷属の姿になった

イグ
全ての蛇の父
黒木教頭の裏切りには早いうちから気がついていたが、直接行動を起こすまでは泳がせていた
探索者を教頭のもとに向かわせたのは単なる思いつきで、仮に探索者が来なくても、祠が壊される前に教頭を丸呑みする結果に変わりはなかった

テスカトリポカ
イグと対立しているジャガーの神
ニャルラトホテプの化身の一つ
黒木教頭のことははなから信用していなかったため、見せかけだけのジャガーの力を与える
イグの祠を壊して彼の力を削げればよし、失敗したならまた新しい手を考えるだけである


ちなみに今回のシナリオ、私の母校の七不思議にあった、『中庭の二宮金次郎の像に石を投げて10秒以内に校門をくぐれなかったら呪われる』が元です
これでピンときた人は私と同郷&同年代( ˙꒳˙ )b

最後に、テストプレイに付き合っていただき、ケツァルコアトルの知識も授けてくれた金猫さんに感謝を


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