憲法記念日に寄せて

2024年5月3日。日本国憲法が1947年5月3日に施行されてから、77回目の憲法記念日です。

今、というか、ずーっと昔から思っているのですが、憲法に関する疑問や論点みたいなものを、ざっくばらんに話せる場所って欲しいなぁと思っています。

現実の世界情勢・防衛政策に則して憲法9条に関する議論をしようとすると、左派側から「右翼」「タカ派」「軍国主義」とレッテルを貼られ。

(同性間の婚姻を可能にする)憲法24条1項に関する議論をしようとすると、右派側から「左翼」「日本の在り方を破壊する」とレッテルを貼られ。

レッテル貼りされると思ったら、気楽に憲法の話もできやしない。正直、レッテル貼りし合って、現実に即した憲法議論が進まないのって不毛じゃね?と思うわけです。

制憲過程(=憲法制定に関する議論を行ない、実際に制定していくプロセス)って、個人的には、「制度化された市民革命」だと思っていて。

市民革命や独立戦争で実現したいと思っている/思っていたスピリットを、いかに憲法に反映させるかという意味で。

そういう観点で言うと、現在の日本国憲法、公布・施行された1940年代後半当時のものとしては進歩的な内容ではあるけれど。

日本国憲法制定(正式に言うと、「大日本帝国憲法の改正」)のきっかけは、残念ながら、「第二次世界大戦での敗戦」という外発的な要因であって。

現実に即した憲法をどのように考え、どういう条文を持ちたいと思っているのかと突き詰めて熟議する作業、今こそ必要なんじゃ無いかなぁと思うんです。

「21世紀的(令和的と言っても良い)な市民革命」を、ざっくばらん且つ平和裡に進められたらいいなぁと。

ちなみに私は、

「特定の他国の動きに左右されない外交・防衛政策を考える上で、憲法9条議論をタブー視すべきではない」
「他の方策(『現在各地で進められている訴訟』や『民法などの改正で同性間の婚姻を実現させる』)と並行して、憲法24条1項も改正させておくべき」

という立場なので、左右両陣営からレッテル貼りされそうなんですが(笑)。

憲法に関する成熟した議論と改正手続きを経験することができたら、日本の民主主義もバージョンアップするんじゃないかなぁ…と思う次第です。

#憲法記念日
#9条改正
#24条1項改正
#ざっくばらんな憲法議論を

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